動画配信サービスU-NEXTとカンテレが共同で製作するドラマ「このミス」大賞ドラマシリーズの第2弾となる「名もなき復讐者ZEGEN」が、8月29日(木)より放送&配信スタートとなる。「このミス」は、宝島社「このミステリーがすごい!」大賞関連作をドラマ化するシリーズだ。全5タイトルのドラマ化が決定している。
ここでは、「名もなき復讐者ZEGEN」でヒロイン李雪蘭(リ・シュウラン)を演じる馬場ふみかにインタビューした。
――出演おめでとうございます。決まった時の感想、印象を教えてください。
ありがとうございます。まず、企画書を読ませていただいた時に、内藤瑛亮監督の名前を見つけて、うれしかったのを覚えています。というのも、私の映画デビュー作「パズル」の監督が内藤監督だったので、6年ぶりにまたご一緒できるのが待ち遠しかったです。
――演じられた雪蘭の印象は?
中国から一人で出稼ぎに来ているという女の子なんですけど、中国語を話せない私を選んでくださったことがまずうれしかったですね。雪蘭自身は、台本を読んでまず、心が綺麗で、愛情深くて、すごく素敵な女性だなって感じました。
――プレスリリースには「尊敬できる」というコメントもありましたが、そういう面で?
そうですね。彼女は一人で日本に来ているので、嫌なことや不安もたくさんあると思うんですけど、そういうものをきちんと自分の中で消化して、しっかり働いている姿は、尊敬しますね。私も上京してきた人間なので、共感できました。
――役づくりは?
まずは、自分に近いところとか、共感できる部分を探して、そこから役を引き寄せるようにしています。(台本で)描かれていない部分を想像したりもしますね。雪蘭についてはそこはしっかりと描かれて(紹介されて)いましたので、それを読み取って、自分の中で一つずつ消化していくという作業でした。
――ところで、劇中では見事な中国語も披露します。
中国語の先生にマンツーマンで教えていただいて、撮影する直前まで練習してから、撮影に臨みました。すぐそばに先生がいてくださって、心強かったです。
――内藤監督と言えば、バイオレンスシーンの描写もすごいのですが、本作では?
ちょっとネタバレしてしまえば、私(雪蘭)にはアクションやバイオレンスシーンはないんですけど(笑)、女衒役の阿部さんのアクションはすごくかっこいいです。私自身にはアクションの経験はないんですけど、挑戦してみたいなって思いました。
――その阿部さんの印象は?
すごく気さくな方で、現場では楽しくお話させていただきました。作品への向きあい方がすごく真摯で、尊敬できましたし、私も学ぶことがたくさんあって、ご一緒できて光栄でした。
――ところで、ドラマは全8話ですが、雪蘭が活躍される回というのはありますか?
活躍とは少し違うんですけど、5話目あたりで、メンタルというか心がすごく動かされる展開があります。雪蘭にとっては大事なシーンなので注目してほしいです。
――一番印象に残っているのは?
やはりそれは最終回ですよ。内容はお話できませんけど(笑)、抜群に面白いので、ぜひ最後まで見逃さずに見てください。
――そこでは女衒の正体も明らかになる?
さあどうでしょう。でも、謎多き人物はやはり壮絶な人生を歩んできたんだなって思いました。
――話は戻りますが、冒頭部分、日本に来たばかり雪蘭は、なぜ女衒に声をかけたのでしょう?
スカウトマンが何人もいるという状況の中で、一人だけ女の子の相談を聞いていた。この人なら信頼できるかなって感じたと思います。
――雪蘭と行動を共にする明菜役の永尾まりやさんはいかがでしたか?
初めて共演させていただきましたけど、阿部さんと同じくとても気さくな方で、楽屋でもいろいろな話をしました。基本、雪蘭はいつも明菜に助けられたり、元気づけられたりしているんですけど、役でも楽屋でもそんな雰囲気でした。
――本ドラマは「このミステリーがすごい」大賞受賞作をドラマ化していますが、馬場さんご自身は、ミステリーはいかがですか?
徐々に謎解きしていくという展開は面白かったですね。本は好きでよく読んでいるんですけど、特に好きなジャンルというものではなかったので、これを機にいろいろな作品を読んでみたいなって思いました。
――結構、本は読まれるんですか?
そうですね。同じ本を何度も読み直すのが好きなので、ミステリー作品だと、結末に至るまでの伏線の回収とか、何回も読み直してより深く味わえそうな気がします。私の場合、読み直すたびに新しい発見がありますし、なんでしょうね、定期的に読み直したくなるんですよ。
――今後演じてみたい役や設定はありますか?
特にこれというより、とにかくやったことのないものは全部やってみたいという気持ちが強いですね。いろんな役や設定(職業)を、作品を通して経験することで、その職業のことを知っていけるのが女優の面白さの一つでもあると思うので、頑張ります。
特にと言えば、お母さん役はまだ演じたことがないので、これから年齢を重ねていってできるようになるのかな、と。設定(職業)としては、警察官(刑事)はまだ経験がないので、コスプレにならないように頑張りたいですね。
――最後にメッセージをお願いします。
びっくりするぐらいいろいろなことが起きる、複雑な展開のミステリー作になっています。ラストには想像もつかないほどの衝撃が待っていますので、最後まで伏線を楽しみながら見ていただきたいと思います。
ドラマ「名もなき復讐者 ZEGEN」
カンテレ:8月29日(木)24:35~放送開始 毎週木曜24:25~(関西ローカル)
U-NEXT:毎週金曜10:00~配信開始
1話30分×全8話
(C)2019 U-NEXT/カンテレ