演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「降臨HEARTS&SOUL」の製作発表会見が4月12日、都内で行なわれ、各キャスト本番へ向けた意気込みを披露した。
本舞台は、昨年7月上演の「降臨Hearts」の再演だが、アリスインらしく細部に変更が施され、降臨シリーズの原点ともいえる「戦国降臨GIRL」(2012年上演)のSOULを盛り込んだ仕上がりになっているという。演出は、前作に引き続きボブジャックシアターの扇田賢氏が手掛ける。
物語は前作を引継ぎ、未来の女学園を舞台に、学園の治安組織:ラズ・アズール、反乱組織:クロスサークル、そして謎の集団:オーバーロードという三つ巴の構造は同じながら、前作から継続のキャストについては、その関係性(配役)を入れ替える(相手を叩きのめす役だった子は、逆にぼこぼこにされる役に回るなど)、などの変更を施し、見るもの(特にアリスインファン)に新たな印象を与えるような演出が行なわれている。
そして、多少ネタバレになるが、今回は実際に武神が降臨してくるのだという。どういうアクションを展開するのかは現状では不明だが、そうした点も含めて、SOULに込められた本作への意気込みを、ぜひ、舞台上で感じてほしいと思う。
なお、今回はステージを前作の新宿村LIVEから、アリスインのホームともいえる池袋KASSAIへと変更しているのだが、登場キャスト数に変更はなく、アクション(殺陣)シーンの減もないという。演出の扇田氏は、「あのアクションを、KASSAIで再現するという暴挙に出ていますが、キャストの入り捌けを綿密に計算して(動きは前作の倍になっているとか)、ステージ上になんとかスペースを作って、アクションを展開しています。客席が近い分、より臨場感のある芝居を堪能してもらえるはず」と胸を張る。
また、今回の座組は、舞台出演経験の少ないキャストも多いが、「稽古を重ねるうちに、急に化ける子が多いのも、この座組の特徴だと思います。須田さんや、原田さんは、こちらが驚くような表現を見せてくれました。ぜひ、本番を楽しみにしてほしい」と自信たっぷりに紹介してくれた。
以下、キャストのコメントを抄録します。
若林倫香
単独の座長は今回が初めてで、とても緊張しています。が、楽しみでもあります。見どころは、キャスト一人ひとりの成長が描かれているところです。それはまさにアリスインの醍醐味だと思うので、一人ひとりの心の動きに注目しながら観劇してほしいです。
水城夢子
今回2度めの舞台出演になります。ラズ・アズールの一番隊隊長沖田つかさを演じますが、とにかくセリフが多くて苦戦しています。出演は女の子ばかりなですけど、かっこいい子(役)が多くて、男らしい演技にキュンキュンしています。(周囲から、あなたがキュンキュンさせる役でしょ、とツッコミが入る)。あ、そうです、キュンキュンさせられるように頑張ります。
鶴田葵
武神の西郷隆盛を演じます。ユニット(アリスインアリス)でも降臨シリーズをフィーチャーした曲は披露していましたけど、実はシリーズへの出演は初めてで、こういう風になるんだってワクワクしながら稽古をしています。見どころは、もちろん激しい殺陣もありますけど、物語の中に濃密に描かれている人間ドラマにも注目してほしいです。キャラクター一人ひとりの生き様を見てください。
みきちゅ
本作の音楽監督、および歌唱出演の二役を担当しています。主題歌については、劇のタイトル(降臨ハーツ&ソウル)が決まる前にはほぼ出来上がっていて、歌詞に、こういう作品になるということを予期していたかのような、「魂震わせて」というフレーズがあるんです。麻草さんにも歌詞一発OKをもらいまして、とても自信のある作品になりました。そうして作り上げた曲が、舞台を観劇された方たちにとって、たいせつな一曲になったらうれしいなと思います。本番中は、歌唱(生歌)や演奏(生演奏)も披露しますので、お楽しみに。
山本真夢
アリスインさんの作品はおよそ2年ぶりとなります。悪ガキが大人っぽくなったなー、いい女になったなーと思いながら見てほしいです。(怖い人はいる?と聞くと)えーと、そうですね、須貝さんが怖いです。
舞台「降臨HEARTS&SOUL」
4月25日~5月6日まで、池袋シアターKASSAIにて上演
<キャスト・シングル>
若林倫香、水城夢子、鶴田葵、三浜ありさ、橘はるか、古野あきほ、山本真夢、沖田桃果、若松愛里、花梨、横尾莉緒、須田理夏子、結城夕夏、長谷川麻由、結城美優、高瀬川すてら、木下桜、みきちゅ
<キャスト・ダブル月>
岡野里咲、大澤実環、川端美結、小太刀瑞姫、高藤小夏、原田瑛梨佳、平塚あみ、琉河天、三枝百合絵
<キャスト・ダブル星>
都筑あやめ、中島明子、山中ゆうこ、川端千音、綾瀬美悠、河井友莉亜、宮ノ尾美友、増田悠那、須貝汐梨