EPながらフル・アルバム並みの充実度を持つ(とくに“NAKED ver”が素晴らしい)『Hey!』が好評発売中。成長発展し続けるヴォーカル・デュオWHY@DOLLが3月24日、東京・下北沢GARDENにてワンマンライブ「WHY@DOLLワンマンライブツアー2019 WINTER “Lo Que Sera Sera” FINAL」を開催した。これは2月10日の札幌公演を皮切りに行なわれてきたワンマンツアーの完結編。13時からの部を「DANCE LIVE」、18時半からの部を「BAND LIVE」と題し、息の合った歌声とダンス、選りすぐりの楽曲でオーディエンスを魅了した。

画像1: WHY@DOLL/歌にダンスに磨きをかけつづけるヴォーカル・デュオが、最高のパフォーマンスでツアーを完走(1部DANCE LIVE編)

 「DANCE LIVE」は通称“しずかちゃん衣装”でのステージ。『Hey!』収録曲「Mr.boyfriend」、「It's all right!!」、「ケ・セラ・セラ」、「二人で生きてゆければ」(作曲者・吉田哲人のオフコース愛が伝わるタイトルだ)はもちろんのこと、「バニラシェイク」、「clover」、「恋なのかな?」などグループの歴史の中からライヴ映えする曲をずらりと並べ、ファンタスティックと呼ぶしかない世界を繰り広げてゆく。

画像2: WHY@DOLL/歌にダンスに磨きをかけつづけるヴォーカル・デュオが、最高のパフォーマンスでツアーを完走(1部DANCE LIVE編)

 途中のMCパートでは札幌、大阪、名古屋公演でのゆかいなエピソードも交えて笑いをとり、「It's all right!!」で掲げられた歌詞パネル(青木千春が書いた文字に、浦谷はるながアレンジを加えた)、「GAME」でのラブレターなどの小道具も見事な効果をあげた。ライヴハウスとしては広めの舞台を持つGARDENだが、ふたりは端から端までをフルに使って歌い踊り、ハモリ、会場すべての観客と目を合わせ、ほほえみかけて曲を綴る。途中、青木千春の「Hello Hello Hello」、浦谷はるなの「忘れないで」と、ソロ・ナンバーがしっかり披露されたのも満足感を倍増させた。足のケガが伝えられた青木も完全復調、浦谷の歌声はエア成分が多めになったのかさらに柔軟性と優しさを増し、ようするにWHY@DOLLはまたしても最高を更新したのだ。

 心がおだやかになり、同時にわくわくしていくような音楽。ハモリを生かした日本語ポップスに取り組みたいと思っているガール・グループにとって、WHY@DOLLはLittle Glee Monsterと並ぶ、最良のテキスト提供者であるはずだ。
(※BAND LIVE編に続く)

WHY@DOLL http://www.whydoll.jp/
青木千春 https://twitter.com/aokichiharu
浦谷はるな https://twitter.com/humhum0401

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