演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「Dance!Dance!Dance!オルタナティブ」の製作発表が都内で行なわれ、出演キャストが登壇し、それぞれ意気込みを語った。
「Dance!Dance!Dance!オルタナティブ」は、同カンパニーが2017年に上演した「Dance Dance Dance!踊が丘学園~これが私の舞活動~」のリブート作。すべての問題がダンスバトルで決着がつくという踊りヵ丘学園を舞台にした、ダンスバトルコメディだ。大まかなストーリーは前作を踏襲しているというが、新たな部活が出てきたり、部活の役目(立ち位置?)が反転するといった変更が加えられているそうで、中でも大きなものは「前作は1980~90年代のアニメ、漫画のパロディを満載しましたが、本作では2000年代から現在にかけてのアニメ、漫画、そして2.5次元舞台のパロディをふんだんに盛り込んだ点」だという。
脚本を担当した麻草氏が語る。「当時のヒロインはか弱く、周りが守ってあげたい……というものでしたが、近年ではヒロイン自らが戦う、という強い設定が多くなってきたことを加味してみました。本作では、登場人物に、主人公とヒロインという役割分担をさせていますし、展開も分かりやすいものにしています。そして、深読みするといろんなネタ(パロディ)が随所に隠されているので、それを見つける楽しみもあると思います。そうそうキーワードは“ダンスフォース”です。いったいそれは何だ? と考えないようにしてください。いいですか、絶対に考えないでください」と、念押ししていた。
今回演出を担当するのは、岡田基哉。「アリスインさんの作品を演出させていただくのは久しぶりになりますね。出演者がたくさんいるので、女優さんを輝かせられるように頑張りたい」と意気込んでいた。ちなみに、個性の強い子が揃ったWキャストについて聞いてみると「月組は(個性の)濃さが前に出る感じ。星組は滲み出る感じ、でしょうか」と的確な印象を語ってくれた。
以下に会見でのコメントを抄録します。
横島亜衿
稽古場の雰囲気はとてもいい感じです。いまWキャストのお話がありましたけど、月・星どちらにも違うよさがあるので、ぜひ2回見てほしいです。会場にお越しいただいて、精一杯笑って、楽しかったなと思って帰ってほしいです。
あわつまい
初舞台の子や10代の子も多く、とてもフレッシュな座組になったと思います。その勢いを活かして、最後(千秋楽)まで全力で駆け抜けたいです。中でも、登場する各部活はとってもキャラが濃いので、ぜひお気に入りの部活を見つけてほしいです。
幸野ゆりあ
前回の舞台にも出演させていただきました。前作では悪役だった化学部が正義の味方になっていたり、新キャラが登場したりと、大まかなストーリーは踏襲しつつも、随所に異なる部分があるので、初演を見た方でも楽しめると思います。そして、いろんな部活が登場しますが、それぞれが個性的という面だけではなく、所属している部活動への真剣な想い=青春を感じ取ってほしいです。
舞台「Dance! Dance! Dance! オルタナティブ」
2月9日~17日まで、池袋シアターKASSAIで上演
<キャスト・シングル>
横島亜衿、あわつまい、石川凜果、幸野ゆりあ、中野たむ、Rena、池澤汐音、草場愛、花梨、若松愛里、東條詩織、カワイレナ、天音、國井紫苑、郷咲あやね
<キャスト・ゲスト>
エリザベス・マリー、鶴田葵