夏の終わりを告げる、アイドルの祭典「@JAM EXPO 2018」。ミライスカートは8月26日に登場し、計2ステージでのパフォーマンスに加え、ソロアイドルを集めたトークコーナーでもファンを喜ばせた。10時55分から始まった「ピーチステージ」の模様は別項に譲り、ここでは12時20分からの「オレンジステージ」、16時半から「トークステージ」で行なわれた“ソロアイドル大集合”について触れたい。

 「ピーチ」「オレンジ」の持ち時間は15分だが、児島真理奈はそれを10分だと思っていて、そのため各ステージとも15分に足るオケ(伴奏トラック)を用意していなかった。そのため「オレンジ」では、まず、途中でいきなりプラグがスパークしたようなダンスが飛び出して見る者にインパクトを与える「Beautiful days」を演唱し終えたあと、「おねがい」のサビ部分を急遽アカペラで披露。リズムの良さ、音程の良さをしっかり示しながら、抒情的でどこか懐かしく切ない「ナモナイオト」へとつなげて持ち時間を締めくくった。

 ミラスカは昨年7月から児島真理奈のソロ・ユニットとして活動しているが、2017年の@JAM EXPOでは橋元恵一プロデューサーの名企画で、4人組グループ“on and Go!”(今年5月に解散)とのコラボレーションを繰り広げた。つまり、まったくのひとりで登場するのは今回が初めて。みらっちょ(ミラスカのファン)の声援は、彼女を大きく安心させ、勇気づけたに違いない。

 「トークステージ」では吉川友を司会進行に、寺嶋由芙、高橋麻里(Dorothy Little Happy)、鈴音ひとみとトークを展開。2010年代アイドル界のアンセム「デモサヨナラ」が“切ない曲”という歌い手側の認識を超えて、ファンの間で“沸き曲”となり、やがて“\オレモー!/”という文化へとつながっていく……という現象に関する高橋麻里のコメントがきけたのも収穫だったし、全員が全員ともキャラが立っていてしゃべりが楽しいのもコーナーの充実につながっていた。

画像1: ミライスカート/「@JAM EXPO 2018」をはんなりと彩る。「オレンジステージ」ではサプライズのアカペラも披露、さらにソロアイドル大集合トークにも参加

 「入りたいグループは?」という問いに、児島は「ソロを始めたばかりなので特にないけど、しいていえばビーチ・ボーイズ」と語っていたのも印象に残った。もし彼女が入ればビーチ・ボーイズ史上初の女性メンバー、初の日本人ということになる。そしてメンバーの平均年齢も大いに下がる(ちなみにマイク・ラヴは77歳、ブライアン・ウィルソンは76歳)。素敵じゃないか。

 9月30日には東京・品川の東京アイドル劇場で定期公演を開催(12:30/16:30)。その後は10/14、11/18、12/16と続く(時間未定)。また9月16日の京都METRO公演は2部制で、午前11時の部は「ミライスカート×ミライスカートバンド 2マンライブ」と題し、トラック伴奏のほかに、バンド編成によるパフォーマンスも行なわれる。

 そして午後3時からの「児島エンターテインメント1周年記念式典」ではミライスカート、児島真理奈、部長(ミラスカ動画部の人)に加え、Yes Happy!、元ミラスカで女優の林奈緒美が来賓として参加する。ホームグラウンドの京都で楽しむミラスカも、東京で楽しむミラスカも、どちらもかけがえのないひと時を与えてくれることだろう。

ミライスカート http://www.miraiskirt.com/
児島真理奈 https://twitter.com/miraiskirt_mk

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