2022年11月1日のジブリパーク第1期オープン以来、常に注目を集めているのが「ジブリの大倉庫」だろう。ジブリパークのアイコンとも言える中央階段をメインに、1Fにはフォトスポットとして人気の「なりきり名場面展」やイベントなどで使われたオブジェを収納した「公開倉庫」などが、さらに2Fには潮さんが訪問した「オリヲン座」、子どもたちで賑わう「ネコバスルーム」なども揃っている。

 でもそんな「ジブリの大倉庫」の展示も、ちょっとずつ変化しているのです。まずは第96回アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされたことでも話題となった『君たちはどう生きるか』に関連し、新しい展示が増えている。中央階段に向かって左、「公開倉庫」の建物の上には「青サギ」が止まっているし、その隣には「ペリカン」も群れをなしている。さらに中央階段右奥には、鉄格子扉の向こうからじっとこちらを見つめている「インコマン」の姿も(!)。

 その他にも1Fのどこかに『千と千尋の神隠し』に登場した「おしらさま」が佇んでいるし、中央階段近くには新しいオブジェとして「創造の翼」も置かれているなど細かい変化は沢山あり。うっかりすると見逃していしまいそうなので、くれぐれもご注意を。(取材・文:泉 哲也)

愛・地球博記念公園駅から徒歩数分の位置にある「エレベーター塔」。これを降りると、「ジブリの大倉庫」や「青春の丘」につながっていく

「ジブリの大倉庫」の中央階段にはタイルを使った細かい装飾が施されている。日本国内で焼いたタイルを、職人さんがひとつひとつ貼り付けていったとのこと。右側手前が、新しいオブジェ「創造の翼」

『君たちはどう生きるか』に登場した青サギが天井にとまっている

ペリカンの群れは、「オリヲン座」隣の建物の屋上に集まっていた

インコビトは、鉄格子扉の向こうに

『千と千尋の神隠し』に登場した「おしらさま」は大根の神様とのこと。実物大のおしらさまに触れてみるのも一興かも

何回見ても感動する「ロボット兵」

 最寄りの「愛・地球博記念公園」駅から「エレベーター塔」を降りてすぐの場所にある「青春の丘」は、『耳をすませば』をモチーフにしたエリア。ロータリーの正面には「地球屋」があり、ここには作品と同じように動く巨大なオルゴール時計が置かれ、1時間に数回可愛い音を奏でています。

 さらに階段を降りた1Fは工房になっており、主人公・月島 雫の同級生・天沢聖司が製作中のバイオリンが多く並んでいる。床に落ちている木くずも本当にバイオリンを作る際に出たものだそうで、徹底してリアルさにこだわる姿勢がうかがえました。

バス停のあるロータリーに面して「地球屋」が建っている。その前には天沢聖司君が使っているらしき自転車も

「地球屋」の下には自由に歩ける(チケットのいらない)通路があり、その中には青く輝くラピスラズリが

「地球屋」の横にあるのは、『猫の恩返し』に登場した「猫の事務所」。猫サイズながら、基礎から木材を組んで仕上げるなど本物の家と同じ作り方で建てられている。ポストには新聞も入っていた

「青春の丘」の近くに立つのは、実はトイレです

 3月入場分からチケットがリニューアルされ、複数エリアで一体となった形式に変更されています。チケットは予約制で、毎月10日14:00発売。3月10日(日)14:00に5月入場分が発売予定。Boo-Wooチケット、ローソンやミニストップ店頭の「Loppi」、ローチケWEBで購入可能です。

※チケットの詳細はこちら → https://l-tike.com/bw-ticket/ghibli/ghibli-park/

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