ジブリパークは第2期オープンを迎えて、合計5つのエリアが揃ったことになる。もう少し詳しく説明すると、ジブリパークは愛知県長久手市にある愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の中に、「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」というエリアに分かれて点在しているわけだ。

 それぞれのエリアはパーク内の離れた位置にあり、徒歩もしくは無料の園内バスを使って移動することになる。3月16日からはAPMネコバス(有料)が「もののけの里」と「どんどこ森」の間約2kmを、10分で送迎してくれるサービスもスタートするので、これを使ってみるのもいいだろう。

 「もののけの里」は、『もののけ姫』をイメージしたエリアで、日本の里山の風景の中に、巨大な乙事主(おっことぬし)や、タタリ神のオブジェが鎮座している。乙事主は滑り台になっており、小さなお子さんはここで遊ぶこともできる。

 その他、物語の冒頭に登場する物見の塔(登れません)や、体験学習施設としてのタタラ場などもあり、タタラ場では五平餅炭火焼体験も可能(別途料金が必要)。(取材・文:泉 哲也)

「もののけの里」の入口を入って右側に建つ、物見の塔。映画の冒頭でアシタカがタタリ神を見つける重要なシークエンスがここで展開されます。ただしこの塔には登ることはできません

乙事主の滑り台は高さ3.4mもあり

乙事主を後ろから見たところ。お腹の下にあるハシゴを登って滑り降りる仕組みです

タタリ神も高さは2.8mあり、映画のように不気味な表面が再現されている

案外珍しい、タタリ神の後ろ姿

タタラ場は巨大な2階建てで、映画同様見張り台や防御用の柵で囲まれている

「APMネコバス」は、トヨタ自動車が開発した短距離・低速型モビリティをベースに、宮崎吾朗監督の監修で製作された。今回は「もののけの里」と「どんどこ森」の間約2kmを時速20kmで運用される。料金は片道大人¥1,000、子供¥500(3歳以下は無料、大人の膝上にだっこして乗車)

雨の日のためにレインカーテンも装備。よく見るとトトロの柄が入っています

「ドンドコ森」の坂道を登っていくと、トトロの形をした「どんどこ堂」が出現

「どんどこ堂」は、日本の伝統技術を使って製作されたトトロの形をした遊具で、子供のみ中に入って遊べます

ベビーカーや車椅子を使っている方のために山頂まで簡単に登れるスロープカー「どんどこ号」を準備。かつて名古屋市内を走っていた路面電車がモチーフとか

「どんどこ森」の麓には、「サツキとメイの家」が建っている。靴を脱いで家の中に入ることができ(ジブリパーク大さんぽ券プレミアムが必要)、居間や台所、お風呂場などをリアルサイズで体験可能です

日本建築に洋館を建て増しした、和洋折衷の住宅。物語の舞台と思われる1960年代にはこういった建物も残っていたとか

裏庭に当時の生活で欠かせなかった井戸がある。劇中に登場する自転車もさり気なく置かれています

 3月入場分からチケットがリニューアルされ、複数エリアで一体となった形式に変更されています。チケットは予約制で、毎月10日14:00発売。3月10日(日)14:00に5月入場分が発売予定。Boo-Wooチケット、ローソンやミニストップ店頭の「Loppi」、ローチケWEBで購入可能です。

※チケットの詳細はこちら → https://l-tike.com/bw-ticket/ghibli/ghibli-park/

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