日常で音楽を楽しむ手段として、ストリーミングサービスの需要はどんどん増えてきている。さらに最近はそれらの再生機能を備えたオーディオ機器やデバイスも登場している。

 でもせっかく聴くのならロスレス・ストリーミング再生を選びたいと思うのはオーディオファンなら当たり前だろう。その場合、日本で取り組みやすいサービスはAmazon MusicとApple Musicのふたつ。特にAmazon Musicはプライム会員なら月額¥880/年額¥8,800の追加で、最大192kHz/24ビットのロスレス音源を楽しむことができる。

Amazon Musicの再生にはルーミンのネットワークプレーヤー/プリアンプ「P1」(¥1,694,000、ブラック、税込)を使っている。スペック等の詳細は関連リンクで確認を

 そんなAmazon MusicはPCやスマホでももちろん再生できるが、案外手頃なのがFire TV Stick。日本向けストリーミングに非対応なことが多い海外製アンプでも、HDIM端子を備えていればFire TV Stickを組み合わせるだけでそれらのサービスを楽しめることになる。

 それを検証したのが、鳥居一豊さんによるStereoSoundONLINEのこちらの記事。試聴時にはFire TV 4K MAXとルーミンのネットワークストリーマー/プリアンプ「P1」を組み合わせている。

 だが、取材時にFire TV 4K MAXをP1につないだ状態ではAmazon Musicからの音声が「48kHz/16ビット」のリニアPCMで伝送されていて、もともとのUltra HD(96kHz/24ビット)クォリティではなかった。

 この点についてAmazon側に質問を送ったところ、Fire TV 4K MAXの使い熟しをアドバイスしてくれた。

 Fire TV 4K MAXでAmazon Musicアプリを開き、右上にある人型のアイコンをクリック、そこから「音質」を選び、「Ultra HDを有効にする」をオンにすることで、24ビットの音源を再生できるようになるというのだ。

Amazon Musicアプリのトップメニューから、上端右端の人型アイコンを選び、「音質」をクリック

「Ultra HDを有効にする」をオンにすることで、24ビット信号が再生できるようになる

 取材時はてっきりFire TV 4K MAXのハードウェアとしての制約だと思っていたけれど、実はアプリの設定の問題だったようで、ここを切り替えてみたらすんなり24ビット(つまりビットパーフェクト)で再生できました。

 ただ96kHz/24ビットの音源を再生しているのに、P1の表示では192kHz/24ビットのリニアPCMで伝送されている。試しにFire TV 4K MAXをヤマハのAVセンターに挿してみたら、同じ楽曲が96kHz/24ビットで再生されていたので、サンプリング周波数については再生機器が受け付ける最大値に合わせてFire TV 4K MAXが自動的に調整しているのかもしれない。

 音質は48kHz/16ビットと比べると当然ながら密度感がアップして、よりナチュラルで聴き心地がいい。リビングのテレビとお気に入りのアンプ&スピーカーを組み合わせている方はぜひこの使い方にトライしてはいかがでしょう。(取材・文:泉 哲也)

※その後の検証で、P1のHDMI出力をつないでいるテレビのスペックによってもFire TV 4K MAXから出力されるサンプリング周波数が変わる現象が散見されました。HDMI2.1/eARC対応テレビでは96kHzや192kHzで出力されますが、それ以外の場合は48kHzに制限されることもあるようです。

「Ultra HDを有効にする」がオフの状態で96kHz/24ビット音源を再生すると、Fire TV 4K MAXからは48kHz/16ビットのリニアPCMが出力されていた

「Ultra HDを有効にする」をオンにして同じ音源(96kHz/24ビット)を再生すると、今度は192kHz/24ビットで出力されていた。どうやら再生機に入力できる最大フォーマットに自動調整されているようだ