『管球王国』117号「マイ・ハンディクラフト」企画で是枝重治氏は6V6類似のMT7ピン・ビーム管6005/6AQ5プッシュプル・パワーアンプを発表。往年のコーナーホーン型スピーカー、バイタボックスCN191から典雅で切れ込みのよい音を引き出すべく設計され、出力6W+6Wでまとめられた。

大型コーナーホーンのバイタボックスCN191からビームMT管プッシュプルで切れ込みよい音を引き出す。ファインメットコア出力トランス採用で出力6W+6W

 サイドビュー。ネオン球2個のインジケーターランプをシャーシ内部に装備し、側面の通風孔から光を見ることができる。真空管は左の2本が前段管GE製5654W/6AK5、右の2本が出力管のGE製6005/6AQ5である。(編集部、以下同)

 リアビュー。本体シャーシ、トランスケースとも1.5mm厚のステンレス製。本体部は深さ28mmで、突起部を含めてW140×D240mmのコンパクトな設計。電源インレットは眼鏡端子で、右が1系統のRCAアンバランス入力端子。

 初段とP-K分割型の位相反転兼ドライバー段を高周波増幅管のGE製5654W/6AK5で構成。出力管はMT7ピン・ビーム管のGE製6AQ5で、出力段は自己バイアス動作。約13dBの全体NFBをかけて出力6W+6Wに仕上げられる。B電源回路はダイオード整流で、リップルフィルターのMOSFET、2SK1835が写真中央下部に見える。通風孔は底板全面にも設けられる。

 真空管は中央のトランスケースを挟んで左右に配置。トランスケース内部にトロイダル型電源トランスと春日無線変圧器製のファインメットコア採用出力トランスがマウントされる。スピーカー出力端子はバナナプラグ専用で8Ω/16Ω(黄/赤)に対応する。

 電源部平滑コンデンサーにコーネルダブラー製120μF/250V電解コンデンサーを採用。アルミケースによる薄型の形状を生かしてシャーシ内部にマウントしている。

 エッグラグを使った1点アースポイントが入力部側に設けられる。

PART.2の記事はこちらから (公開は、1月7日/12時を予定)

『管球王国』117号(2025 SUMMER)より