この記事は、創刊60周年記念号 季刊『ステレオサウンド』第240号の巻頭企画「現代オーディオの到達点 いま聴きたい感動の音 60選+α」からの転載となります。7名のオーディオ評論家が選んだ、「自身が考える現代オーディオの到達点」を象徴する60機種の魅力をぜひ、ご覧ください。
McINTOSH MC2.1KW
時代の常識を超越したハイパワー機の最新形。
微細なニュアンス変化への反応も俊敏だ
黛 健司
パワーメーターがついた入出力モジュール1筐体と、メーターのつかないパワーモジュール2筐体の、チャンネルあたり3筐体で構成され出力2000ワット。各パワーモジュールには1000ワットのアンプが内蔵され、それぞれ正相と逆相で増幅。入出力モジュールで合成・出力される構成と聞いたとき、筐体間をつなぐケーブルの音質への影響や、ハイパワーゆえのローレベルの再現性に不安を感じ、音質は二の次のアンプかと思った。しかし音を聴いて驚いた。圧倒的なハイパワーと、驚異的な高音質が見事に両立している。マッキントッシュはMC3500(1968年)やMC2KW(2005年)など、時代の常識を超越したハイパワーアンプを生み出してきたが、本機はその系譜の最新版。奔流のごときパワーを担保しながら、微細なニュアンスの変化に俊敏に反応し、弦楽器の繊細な微妙な表情を濃やかに表現しつつ、トゥッティでのエネルギーの炸裂も楽々とこなす驚異の存在だ。
いま聴きたい感動の音60選+α <34>
POWER AMPLIFIER
マッキントッシュ「MC2.1KW」
¥21,000,000(ペア・税抜)
●出力:2,000W(8Ω、4Ω、2Ω)
●問合せ先:ヒビノエレクトリ 03(5419)1594
●特集のTOPページに戻るにはコチラ