この記事は、創刊60周年記念号 季刊『ステレオサウンド』第240号の巻頭企画「現代オーディオの到達点 いま聴きたい感動の音 60選+α」からの転載となります。7名のオーディオ評論家が選んだ、「自身が考える現代オーディオの到達点」を象徴する60機種の魅力をぜひ、ご覧ください。
PASS XS Pre 2
独立3筐体で、電源部はL/Rと制御系を分割。
デザイナーの集大成というべきプリアンプ
三浦孝仁
組み合せるパワーアンプがモノーラル構成ならば、プリアンプ回路が左右独立筐体になっているXS Pre2のメリットが体感できるだろう。奇をてらわない自然な音質を基調に、音場空間が立体的に拡がって奥行きが深く感じられる、豊かなステレオフォニックな音が愉しめるのだ。自宅では同じ筐体構成のXP32を愛用しているけれども、一音一音の克明さと、彫り深く繊細な音の表現などが敵わぬところ。私にとって本機は、垂涎のラインレベル・プリアンプなのである。
電源部が別筐体になっているため、電源トランスに起因する誘導雑音から解放されていることも利点に挙げられよう。その内部は左右独立の電源部とコントロール系の電源に分割されている。オリジナル機との違いは主にゲインステージの改良ということだが、2筐体から3筐体になった物理的な違いも大きいはず。スレッショルドの時代から数えて、デザイナーの集大成といえるプリアンプだ。
いま聴きたい感動の音60選+α <32>
PREAMPLIFIER
パス「XS Pre 2」
¥9,200,000(税抜)
●入力インピーダンス:20kΩ(アンバランス)、40kΩ(バランス)
●問合せ先:エレクトリ 03(5419)1594
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