この記事は、創刊60周年記念号 季刊『ステレオサウンド』第240号の巻頭企画「現代オーディオの到達点 いま聴きたい感動の音 60選+α」からの転載となります。7名のオーディオ評論家が選んだ、「自身が考える現代オーディオの到達点」を象徴する60機種の魅力をぜひ、ご覧ください。

OCTAVE Jubilee Preamplifier

プリアンプが持つ音の支配力に驚かされた。
本機を超える音に出会ったことがない

山本浩司

 入力段とゲインステージに真空管回路を、出力段に超低インピーダンスのトランジスター回路を採用した電源部別筐体のハイブリッド・プリアンプ。ぼくの愛用モデルでもある。15年ほど前だったか、輸入元から本機を借用して自室のシステムに組み込み、その音の浸透力の高さに吃驚仰天、値段もよく確認せずに「買う!」と即断即決したのだった。

 カウント・ベイシーの『カンザス・シティ・セブン』のLPを再生してみると、エディ・ジョーンズのベースがこれまで聴いたことのない力強さでズンズンと部屋を揺すり、隣室との境にあったはめ殺しのガラス窓がミシミシ、ビリビリと鳴り始め……、「おお、こやつパワーアンプを強力にドライブしておるわ」とプリアンプの音の支配力の高さに心底驚かされたのだった。以後様々なプリアンプを自室やいくつかの試聴室でテストしてきたが、本機を超える音に出会ったことがない。ぼくにとって「今なお聴き続けたい感動の音」である。

いま聴きたい感動の音60選+α <31>

PREAMPLIFIER
オクターブ「Jubilee Preamplifier」
¥5,700,000(税抜)
●入力インピーダンス:100kΩ(アンバランス)、2kΩ(バランス)
●問合せ先:フューレンコーディネート 0120-004884

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