ACCUPHASE C3900S
高精度なボリュウム回路と信号受け渡し能力。
音の探究心、世代による進化にも目を見張る
傅 信幸
アキュフェーズの将来的な製品企画に、デジタル構成によるプリアンプは存在しない。なぜなら、アナログ音量調整機構の「AAVA」の性能/音質が余りにも出来がよく、デジタル回路による音量調整機構の性能/音質は絶対にAAVAには敵わないからだ。音量調整という出来て当たり前の機能を単なる部品に任せずに、電子回路で真摯に取り組み成熟させたAAVAをC3900Sは搭載している。
2020年に登場した創業50周年記念モデルC3900をベイスにして、各部で大幅に改善、進化させている。本機を使用して、使い勝手のいい機能性の高さ、だいいちに堂々とした音のよさに触れると、入力セレクターと音量調整機構さえあれば十分だ、というプリアンプ不要論などは消し飛んでしまう。
黛 健司
このプリアンプを語るとき、緻密かつ透明で、圧倒的な静寂感が支配する音場に、音楽が躍動する、その音質の魅力だけに触れたのでは片手落ちだ。ノーブルなデザイン、緻密な仕上げ、心地よい操作感、さまざまな機器からの信号を整えパワーアンプへ受け渡す整理統合能力。これらすべてが結集して、唯一無二の『C3900Sの世界』が完結する。同社プリアンプの最上位機として16年前に登場したC3800から数えて本機は4代目にあたるが、新製品が登場するたびに、驚異的な音質向上を果たして、わたしを驚かすと同時に喜ばせてくれる。スイッチを入れ、セレクターを操作し、ボリュウムを回す一連の操作を楽しみながら、深い満足感に浸る……。オーディオ機器の理想の姿がそこにある。
山之内 正
アキュフェーズは約5年周期でモデルチェンジに取り組む開発スタイルを長期にわたって堅持してきた。それをほぼすべての分野にわたって維持するのは簡単なことではないし、コストの高騰が続く昨今の環境ではなおさらだろう。着実にステップを刻むその姿勢の原動力は、良い音への探究心の強さであり、真摯な物作りへのこだわりなのだが、それを象徴するのがプリアンプの頂点に君臨するC3900Sである。特に同社独自の高精度なボリュウム回路、AAVAの進化には目を見張るものがあり、ついにデュアルバランス構成にまで進化を遂げ、底知れぬ深い静寂表現や立体感に富む3次元の空間描写など、重要な成果を生んでいる。高みに到達することで初めて見える景色が確実に存在する。
いま聴きたい感動の音60選+α <30>
PREAMPLIFIER
アキュフェーズ「C3900S」
¥2,300,000(税抜)
●入力感度/インピーダンス:252mV/20kΩ(アンバランス)、252mV/40kΩ(バランス)
●問合せ先:アキュフェーズ 045(901)2771
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