NOVEMBER 2026 NEW RELEASES- THE CRITERION COLLECTION

THE CRITERION COLLECTION has announced its NOVEMBER 2026 slate of 4K UHD BLU-RAY(7)and BLU-RAY(1)releases ー Amongst them are:THE RIGHT STUFF(1991)WILD AT HEART(1990)and KPOP DEMON HUNTERS(2025)

4K UHD BLU-RAY/BLU-RAY COMBO RELEASE
DIRECTOR-APPROVED 4K UHD + BLU-RAY SPECIAL EDITION

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11月のクライテリオンは、4K UHD BLU-RAYを7タイトル(月間本数初)リリースする。内容もバラエティに富んでおり、フィジカルディスク・ジャンキーとって堪えられない11月となりそうだ。まず11月3日、オスカー長編アニメ映画賞・歌曲賞受賞のNetflix配信作品『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』(2025)が登場する。

ルミ、ミラ、ゾーイの3人組アイドルグループ、ハントリックス。ヒットチャートを席巻しスタジアムを超満員にする一方で、ステージを離れるとスーパーパワーを使いながら魔物を退治するという二刀流ガールズである。そんな彼女たちの前に、これまででもっとも手強い敵が現れた!華やかな映像とサウンド、溢れんばかりのガールズパワー、そして禁断のロマンスの要素が満載の本作品は、K-POPをアクションファンタジーの世界に持ち込んだ、エンターテイメント性の極めて高いアニメーションとなっている。『チャーリーズ・エンジェル』と『バフィー 〜恋する十字架〜』を合体させたようなお馴染みの構成だが、欠点を受け入れて自分らしく生きるという普遍的なテーマ性に加え、韓国神話や韓国文化への深いオマージュをシナリオに根付かせている点も興味深い。アニメーション制作は『スパイダーマン:スパイダーバース』で高い評価を得たソニー・ピクチャーズ・イメージワークス(SPI)で、『ミッチェル家とマシンの反乱』『ビーボ』『ジェイコブと海の怪物』に続くNetflix配信第4弾となる。国内では6月に配信開始。高ビットレートのステージシーンや暗部階調の表現において圧縮ノイズが目立つ配信版(映像:最大18 Mbps/アトモス音声:最大768 kbps )だが、フィジカルディスクが可能とする絶妙な色彩・明暗設計、その真の醍醐味を堪能して頂きたい。

SPIが構築した先進的なアニメーションパイプラインは多岐にわたる。本作品ではアンリアルエンジン5(エピックゲームズ社開発の高機能リアルタイム3D制作ソフト)のコントロールリグを採用。キャラクターの主要なアニメーション制作には、オートデスク社のマヤ(MAYA/世界最高峰のハイエンド3DCG制作ソフト)を使い、オープンUSD(ピクサー開発の3Dファイルフォーマット)を介してアンリアルエンジン5とデータの大容量ハイウェイを構築している。これらのツールを組み合わせたことにより、リアルタイムの画面を確認しながら、異なったパターンのカメラアングルや構図も試すことが可能となった(通常1週間かかるレイアウト作業を大幅に短縮)。その結果として生み出されるどのショットを見ても、構図やカメラワークが間然とするところがない。光と影の演出もまた然り。迷いなく自信に満ちた完成度の高さこそが、最大の特長となっている。

制作プロセスではARRIアレクサLF(Filmed in IMAX公認デジタルシネマカメラ)に想を得た仮想カメラシステムを採用。会話シーンにおける浅い被写界深度の再現や、韓国ドラマを彷彿とさせるビジュアルスタイル(鮮やかなライティングやネオンカラー)でキャラクターを際立たせることを目指している。注目のダンスシーンは、当然のことながらK-POPの影響を強く受けており、ダイナミックな動きと音楽にシンクロしたズーミング、ハンドヘルドカメラを模したエネルギッシュで特徴的なビジュアルスタイルを取り入れている。従来のシネマティックな24fpsのレンダリングに止まらず、コメディ調の動きや激しい破壊シーンなどでは、ストップモーションアニメーを彷彿とさせるタイミングに切り替わり、スタイリッシュなアクション映画を思わせる誇張されたスミアフレームを活用している点にも注目である。

色彩構築のテーマは、あまりにも露骨であったり、厳密に色分けされすぎたりしてはいけないということだった。そうした色彩へのアプローチは、ルミ、ミラ、ゾーイの多様性を反映している。それぞれの色はニュアンスに富み、歴史を通じて韓国の衣服や芸術の洗練さも反映している。たとえば赤は純粋な赤ではなく、少しピンクがかった色。緑も純粋な緑ではなく、少し青がかった色。そのため、すべて非常に複雑な三次色になっている。プロダクションデザイナー、ミンジュエ・ヘレン・チェン

色彩設計のテーマ色でガイドラインとなった色は虹色だ。それはピンクや淡い青や緑を含む、繊細な真珠のような色合いのスペクトルを差す。ホンムン(혼문/映画の中の架空の概念)の虹色は、初めから少女たちの服や武器、ルミの悪魔の印にも織り込まれている。彼女たちの武器には音楽のエネルギーが注がれていて、色彩豊かな虹色に煌めく液体の光のように流れる。それは視覚化された音符や小節が彼女たちの動きから滲み出て流れ落ちるような、パフォーマンスと精神力が調和したイメージだ。実際に音響周波数を視覚化する科学であるサイマティクスからインスピレーションを得ており、虹色は音楽、力、そしてハントリックスの真の運命の色を表している。対してもっとも邪悪な色として設定されているのは、典型的な地獄のイメージとされてきた真紅色ではなく、忘れ難く深みのあるマゼンタだ。クライマックスは虹色とマゼンタ(冥界の魔王グィマ)の一騎打ちとなり、SDRでは表現し切れないHDRとWCG(広色域)効果最大のハイライトとなっている。

サウンドデザイン/音響編集監督/リレコーディングミキサーは『愛してるって言っておくね』『異端者の家』のマイケル・バルコック。若干22歳で映画編集者組合に加入したバルコックは、『宇宙戦争』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『インターステラー』といった大作・話題作の音響チームで重要な役職を担ったことでも知られており、また『スタートレック(1979)』『バットマン(1989)』などのドルビーアトモス・リミックスも務めている。音響デザインの構築には「大学で音楽工学、ジャズサックス、電気工学を専攻した経験が活きた」と語っており、その成果はドルビーアトモスによる空間音響デザインに明快となっている。映画全体の骨格となる音楽は、心理描写において、あるいは直接的な構造においてキャラクターの魔法の能力と根本的に結びついている。そのためバルコック率いる音響チームは、濃密なK-POPの世界観とシネマティックなドルビーアトモスのサウンドスケープがシームレスに共存できるよう音響デザインを施している。

通常のミキシング作業では、音楽は既に生成されたダイアローグと効果音のミックスに重ねられる。だが本作品ではこのプロセスを逆転させ、音楽優先のオーディオミキシングパイプラインを構築。最終ミキシングに提供されるのは、オリジナル楽曲マスターからプリマスタリングされたステム(ボーカル、ドラム、ベース、インストゥルメンタル)である。ここで重要な点は、オリジナルのマスタリング・チェイン、サイドチェイン・コンプレッション、ダイナミックEQを、最終ミキシング段階においてもそのまま維持し続けていることだ。これにより『ゴールデン』や『テイクダウン』といった楽曲は圧倒的なインパクトを維持することが可能となり、スタジアムコンサートの只中に居るような、品質劣化のないエネルギー、迫真の没入感を得ることができるのである。

スタジアム全体に響き渡る大歓声を作り出すために、何千人ものエキストラを雇うなんてことはしていない。その代わり、わずか18人の声優から成るグループで、シーンごとの特定の掛け合いを録音した。それをサウンド・パーティクルズ(Sound Particles/コンピューターグラフィックスのパーティクル=粒子の概念を応用し、少数の音素材から数万〜数百万もの音源をバーチャル3D空間上に生成・配置できる最先端の3Dオーディオソフトウェア)で加工し、8万人収容のアリーナの音響遅延や自然な反響を模倣するようにテクスチャリングした。これらのシミュレーションされた歓声を、トップチャンネルとサラウンドチャンネルに多次元的にマッピングして、ステージの音楽とダンスと完璧にシンクロさせながら3次元音響を生成している。マイケル・バルコック

音楽編集、特にアニメ音楽の編集において、もっとも難しいことのひとつは、音楽の中にストーリーの要点を盛り込むための時間を確保することだ。単なるミュージックビデオのようなものにならないように細かな調整が必要で、それは完ぺきにストーリーに引き摺り込むためのものだ。曲の中にセリフを入れるスペースを見つけるのは、すべての曲において非常に困難な作業であった。この映画はテンポが速く、アクションも激しく、展開も速く、セリフもテンポが良いので、観客には休憩が必要だ。観客を疲れさせないように、常に細心の注意を払わなければならない。KPOPの特徴は、何かを試しても、映画がそれを拒否するということだ。映画が「いや、そこはしっくりこない」と伝えてくる。アクションシーンに疲れて、自分を見失っているんじゃないか?セリフに疲れて、自分を見失っているんじゃないか?この人物が誰なのか、何が起こっているのか分からなくなっているんじゃないか?常に編集室で自問自答していた。ソニー・ピクチャーズ/リードエディター、ネイサン・シャウフ

DIRECTOR-APPROVED 4K UHD + BLU-RAY SPECIAL EDITION FEATURES
THREE-DISC(4K UHD BLU-RAY/BLU-RAY with the film and special features)COMBO PACK RELEASE

  • NEW 4K MASTER FROM THE ORIGINAL 4K DSM, approved by directors Maggie Kang and Chris Appelhans
  • HDR PRESENTATION OF THE FILM(DOLBY VISION / HDR10 COMPATIBLE)
  • DOLBY ATMOS AUDIO TRACK
  • Full feature-length animatic, with a new introduction by Kang and Appelhans
  • New making-of documentary
  • Two video essays by filmmakers Taylor Ramos & Tony Zhou (Every Frame a Painting)
  • Lyric videos
  • Trailer
  • English subtitles for the deaf and hard of hearing and English descriptive audio
  • Collectible postcards featuring original illustrations by artists who worked on the film
  • PLUS: An essay by critic Karen Han

Released: NOV 3, 2026
List Price: $49.95 USD(4K UHD + BLU-RAY 3-DISC SET$39.95 USD(BLU-RAY 2-DISC

タイトルKPOPガールズ!デーモン・ハンターズ
2025年
監督クリス・アップルハンズ マギー・カン
製作ミシェル・ウォン
脚本ダニヤ・ヒメネス ハンナ・マクメチャン マギー・カン クリス・アッペルハンス
撮影ゲイリー・H・リー
編集ネイサン・シャウフ
音楽マーセロ・ザーヴォス
声の出演アーデン・チョー アン・ヒョソプ ケン・チョン イ・ビョンホン ダニエル・デイ・キム メイ・ホン ユ・ジヨン キム・ユンジン ジョエル・キム・ブースター ライザ・コーシー

AWARDS

アカデミー賞2025年
☆ 受賞長編アニメ映画賞・歌曲賞 (ゴールデン)

4K UHD BLU-RAY/BLU-RAY COMBO RELEASE
4K UHD + BLU-RAY SPECIAL EDITION

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ロードムービー、ブラックコメディ、ラブロマンス、犯罪映画をビビンバップした感覚も素敵な、デヴィッド・リンチの代表作『ワイルド・アット・ハート』(1990)が4K HDR化。1980年に『エレファント・マン』(オスカー8部門ノミネート)で一躍、世界で脚光を浴びたリンチであったが、4年後に発表した大作『砂の惑星』が不評で、興行的にも失敗に終わってしまう。失意の中、起死回生をかけて監督した『ブルー・ベルベット』(1986)が、批評家と観客の高い評価で迎えられ、リンチは面目を一新することに成功した。この成功を弾みとして発表したのが本作品であり、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールに輝いたサザン・ゴシック調のネオ・ノワールである。

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原作は作家チャールズ・ウィルフォード(1919 – 1988)に捧げられたバリー・ギフォード著『ワイルド・アット・ハート:セイラーとルラの物語』(1990/連作シリーズ第1作)。田舎の情景を舞台に、若者の情熱、打ち砕かれた希望、そして複雑な思惑の交錯を描いた魅力的な小品である。わずか159ページ、全45章からなる原作は、仮釈放されたばかりのセイラーと恋人のルラが、ヒステリックな母親から逃れるため、カロライナからニューオーリンズ、そしてテキサスへと旅する様を描いている。18世紀の古典小説の伝統を受け継ぎ、物語の挿入がふんだんに盛り込まれたピカレスク小説の形式を踏襲した作品でもある。ところが映画化において残されているものは、辛辣なセリフの断片だけだ。リンチは登場人物を劇的に変え、自らの狂気じみた想像力を惜しみなく加えてみせる。増幅する暴力とエロティシズムの中に登場する、名作『オズの魔法使い』からのアクセントも効果的だ。ここでは『ブルーベルベット』のような有機的な明快さは抑えられている。だがリンチ流のシネマティックなマジックショーは、催眠術のように観客を惹きつける抗し難い魅力に満ち満ちている。

かつての画家志望の青年は、異様なイマジネーションを映像とサウンドに焼き付ける唯一無二の映像作家として成功を収めた。リンチの映画芸術の魅力の大部分は、その大胆不敵さにある。自身の潜在意識への並外れたアクセス能力を持つシュールレアリストであり、タブー視される衝動や不安を(ほとんど媒介なしに)銀幕に漂わせているようにも見える。アメリカのシンボルやジャンルの定型表現を直感的にリブートし、文化の倒錯の核心を深く掘り下げている。官能的な暴力の作家でもあり、潜在的な性的抑圧をパワフルに具現化してみせるスタイルも見逃せない。この皮肉に満ちた語り口こそが、彼の芸術に感情的な骨格を与えているのだ。

火、炎、煙草に火をつけることへの魅惑、それらはすべて脚本にあった。マッチを擦って煙草に火をつけるクローズアップをどれだけドラマチックにできるか。そのために初期のカメラテストを、数え切れないほど繰り返し行った。炎の壁を背景にしたオープニングタイトルシークエンスのために、屋外で巨大な焚き火も行った。それは大変な作業だったが、私たちのビジョンを実現するための熱意を反映したものだった。撮影監督フレデリック・エルムズ

撮影監督エルムズが語るように、炎は重要な視覚的シンボルである。映画は燃え盛るマッチのシーンから始まり、物語の熱エネルギー、男と女の情熱、そして待ち受ける危険を即座に印象づける。4K HDR化の映像監修をエルムズは務めているが、炎の再現は復元に伴う最重要項目のひとつであったという。また「本作品の核心にあるテーマは、純粋な愛と純粋な悪だ」と語るエルムズは、亡き監督リンチと探求した光(愛)と闇(悪)、そしてそれらが織りなす色彩の復元に細心の注意を払っている。同時に、アナモフィックレンズ特有の味わいの再現、心理描写とリンクさせた被写界深度へのこだわり、不安を煽るボケ味、異様な歪みをみせる広角ショット、ネガティブスペースの絶妙な効果など、その再現の出来栄えに乞うご期待だ。

前述した通り、4Kレストア/HDR(SDR)グレーディングの監修を撮影監督エルムズが務めており、最終承認を与えたのはデヴィッド・リンチ財団(遺産管理団体)である。重要となった承認内容は2点。まず、リンチが本来見せたかったオリジナルのディレクターズ・ビジョンである125分アンレイテッド・インターナショナル・バージョン(Unrated International Version/米国の映画審査機関MPAの審査を受けておらず、かつ米国以外の海外市場向けに制作・編集されたバージョン)のマスターの使用を正式承認したこと。次に、エルムズ監修の映像が「リンチの意図した通りの映像設計を正確に再現できているか」を最終チェックを行い、公式なマスターとして承認したことである。またチャプター排除の徹底も行っている(場面選択の排除は本盤に限らずリンチ作品共通)。リンチは生前「映画は全編をひとつの流れとして観るべきであり、細切れにして好きなシーンだけを観るべきではない」という強い信念を持っており、リンチ他界後も絶対的ルールであるチャプター削除を厳守するようクライテリオンに求め、承認の条件としたのである。

デヴィッド・リンチ財団はサウンド面での協力も惜しまず、本盤制作のために音響エンジニア、ディーン・ハーリーの協力を仰いでいる。ハーリーはリンチのプライベート音響スタジオ、アシンメトリカル・スタジオの運営・管理を任されていた(2005年-2018年)エンジニアである。『インランド・エンパイア』『ツイン・ピークス The Return』などの音響デザインやミキシング、音楽監修、楽曲制作など(CM作品や短編プロジェクトを含む)多岐にわたる役割で多くのリンチ作品に参加している。ここでハーリーは、オリジナル35mmDME磁気トラック(DMEトラック/Dialogue・Music・Effectsを完全分離してまとめたオーディオトラック/ポストプロダクションにおける最終調整のための最重要マスター)を使用し、ニアフィールド環境を想定した最新5.1chリミックスを行っており、本盤サウンドのハイライトとなっている。また本編に止まらず、特典収録(約70分超)の未公開シーンやアウトテイクもリミックスしているというのだから、そのこだわりに驚かされる。

意外と知られていないことなのだが、本作品の音響(サウンドデザイン/リレコーディングミキサー)を務めたのは、かのランディ・トムであった。1983年以降、ルーカスフィルムのスカイウォーカーサウンドでサウンドデザイナー兼ミキサーとして勤務していたトムは、 先達ウォルター・マーチや ベン・バートの足跡をたどり、映画音響を単なる技術プロセスではなく芸術形式へと昇華させるという取り組みを続けている、数少ない音響エンジニアのひとりである(『ライトスタッフ』『Mr.インクレディブル』でオスカー受賞/15回のノミネート)。さらに『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』『プライベート・ライアン』ほかで3度のオスカーに輝くリチャード・ヒムズ(編集監督)『イングリッシュ・ペイシェント』『ボーン・アルティメイタム』でオスカー受賞のデヴィッド・パーカー(リレコーディングミキサー)など、超一流のエンジニアが顔を揃えている。

デヴィッドにとってサウンドは、理屈や知識で理解するものではなく、心と直感で感じるものだった。単に映像にサウンドを合わせるのではなく、サウンドそのものに物語を語らせるアプローチにこだわっていた。ランディはヒムズと共に、音は知的なものではなく感情的な心の働きであるという、デヴィッドの信条に基づいて制作に取り組んだ。たとえば、日常的な物の音を強調した音響演出もそのひとつで、ロマンチックな場面においても耳障りなノイズを対照的に用いている。低く単調な持続低音の唸りは、物語にアクセントをつけて強調するためのものだ。冒頭のマッチの燃える音が果たす音響的役割はとても重要で、この小さな日常の音を単なる効果音としてではなく、物語の象徴として増幅させている。それはセイラーとルーラの抑え切れない激しい情熱であり、この後に待ち受ける理不尽な事態や予測不能な暴力を聴覚的に予言したものである。ポストプロダクション音響エンジニア、デニス・レナード(スカイウォーカーサウンド)

4K UHD + BLU-RAY SPECIAL EDITION FEATURES
TWO-DISC(4K UHD BLU-RAY/BLU-RAY with the film and special features)COMBO PACK RELEASE

  • NEW 4K DIGITAL RESTORATION OF THE UNRATED INTERNATIONAL VERSION, supervised by director of photography Frederick Elmes and approved by the David Lynch Estate, with 2.0 surround DTS-HD Master Audio soundtrack
  • HDR PRESENTATION OF THE FILM(DOLBY VISION / HDR10 COMPATIBLE)
  • ALTERNATE 5.1 SURROUND MIX, newly created from the original 35 mm DME magnetic tracks by rerecording mixer Dean Hurley
  • New introduction by film programmer and critic Dennis Lim
  • Archival documentaries featuring interviews with Elmes; director David Lynch; actors Nicolas Cage, Laura Dern, Willem Dafoe, Diane Ladd, and Isabella Rossellini; novelist Barry Gifford; editor Duwayne Dunham; filmmaker Bernardo Bertolucci; and other members of the cast and crew
  • Deleted scenes and outtakes, with a new 5.1 surround mix by Hurley
  • Readings from Room to Dream, a 2018 book coauthored by Lynch and critic Kristine McKenna
  • Segments from a 1988 episode of Cinéma, de notre temps featuring Lynch
  • Music video directed by Lynch for Chris Isaak's "Wicked Game"
  • English subtitles for the deaf and hard of hearing
  • PLUS: An excerpted interview with Lynch from filmmaker and writer Chris Rodley's book Lynch on Lynch, and a new introduction by Rodley

Released: NOV 17, 2026
List Price: $49.95 USD(4K UHD + BLU-RAY 2-DISC SET)$39.95 USD(BLU-RAY 1-DISC)

タイトルワイルド・アット・ハート
1990年
監督デヴィッド・リンチ
製作モンティ・モンゴメリー スティーヴ・ゴリン シガージョン・サイヴァッツォン
製作総指揮マイケル・クーン
原作バリー・ギフォード
脚本デヴィッド・リンチ
撮影フレデリック・エルムズ
音楽アンジェロ・バダラメンティ
出演ニコラス・ケイジ ローラ・ダーン ウィレム・デフォー ダイアン・ラッド ハリー・ディーン・スタントン J・E・フリーマン クリスピン・グローヴァー イザベラ・ロッセリーニ シェリリン・フェン ジャック・ナンス シェリル・リー

AWARDS

カンヌ国際映画祭19年
☆ 受賞パルム・ドール(デヴィッド・リンチ)

4K UHD BLU-RAY/BLU-RAY COMBO RELEASE
DIRECTOR-APPROVED 4K UHD + BLU-RAY SPECIAL EDITION

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1947年、米空軍テストパイロットのチャック・イェーガーが、ロケット実験機ベルX-1を駆って初め音速の壁を突破した。それから10年後、ソ連が人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功。遅れをとったNASAアメリカ宇宙航空局は、直ちに有人宇宙飛行計画、マーキュリー(aka.メルクリウス/旅の神)計画に着手する。ニュー・ジャーナリズムの騎手トム・ウルフのノンフィクション小説の映画化『ライトスタッフ』(1983)は、テスト飛行に挑み続けて究極の英雄として君臨するイェーガーと、彼の次の世代で宇宙飛行士に選ばれた7人の男たちの人物像を活写した大作映画だ。映画は原作と同じように、イェーガーがマッハを突破する1947年に始まり、宇宙飛行士ゴードン・クーパーがマーキュリー計画最後の飛行を終えるまでの16年間をたどる。監督は『ミネソタ大強盗団』『アウトロー』の脚本や『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の原案、また『SF/ボディ・スナッチャー』『ワンダラーズ』の演出で注目されていたフィリップ・カウフマン。カウフマンはウルフの535頁に及ぶ大書を、そっくり飲み込んだかのように再現してみせた。

映画でNASAは(米空軍が)音速の壁を破ろうとした初期の試みから派生した組織だと説明されている。ロケット実験機でそれが達成されると、NASAは巨大ロケットに注目するようになった。しかしイェーガーは、より洗練された後退翼機で空を探り続けていく。イェーガーの一匹狼的な生き様は、それだけでも一本の映画が出来る内容を持つ。だが本作品では、彼の人生と対比させた7人の宇宙飛行士たちの、決して平坦とは言えないドラマにも大きな力点が置かれている。撮影に臨んで「パイロットを問題を抱える人間として描きたい」と語った監督カウフマンは、大胆なテーマの並置を試み、成功している。もっとも忘れ難いシーンは、映画のクライマックス。イェーガーが驚異的な上昇力と高高度性能を有するロッキード NF-104Aでマッハ4を超えようとする挑戦と、ヒューストン宇宙センター開所を祝う式典に出席した7人の宇宙飛行士の姿を並行モンタージュしたシークエンスだ。

イェーガーが体現する(カウフマンが語るところの)「飛行の精神」。それは恐怖を克服し、自らの腕と勇気だけで限界に挑み続けるフロンティア精神。ライトスタッフ。正しい資質。時代は変われど、それは次の世代へと引き継がれていくのだ。クライマックスでカウフマンは「飛行の精神」を象徴するために、サリー・ランド(アメリカの有名なバーレスクパフォーマー)がドビュッシーの「月の光」のメロディに乗せてファンダンスを踊るという、理想化されたイメージを作り出す。本盤収録はオリジナル193分版だが、1984年の日本公開当時、上映時間短縮のためにダンスシーンが大幅にカットされてしまっていたのが惜しまれる。

トム・ウルフの『ライトスタッフ』を読んだ時、ただただ驚いた。私が特に気に入ったのは、真実の物語に迫るだけでなく、チャック・イェーガーに象徴されるライトスタッフという資質から物語を始めている点だった。私は、その中心人物、あるいはその資質を中心に据えた映画を構想した。私はこの映画を「本物の男たち」、つまり革ジャンを着た男たち(パイロット)とカウボーイ文化との繋がりを描いた作品として売り出したかった。フィリップ・カウフマン

私はメソッド俳優ではない。ただひたすら演じるだけだ。音速の壁なんてどうでもよかった。私が捉えようとしていたのは、その男の何かだ。彼の独立心、傲慢さ、謙虚さ、そして勇気といった何かだ。チャック・イェーガー役 サム・シェパード

バーバラ・ハーシーはグレニスに瓜ふたつだった。チャック・イェーガー

チャックはとても温かく、信じられないほど寛大な人だった。彼は私のことをグレニスと呼んでくれるようになり、それは私にとって本当に大きな意味があった。ある時サムがチャックに「エースパイロットになるってどんな感じか」と尋ねたところ、彼は「12歳になるまでに26頭のツキノワグマを仕留めていた」と答えた。彼はまったく恐れを知らなかった。そして「飛行機を操縦したのではなく、飛行機を身に着けていたのだ」と言った。イエーガーの妻グレニス役 バーバラ・ハーシー

ILMに触発され、はじめはモーションコントロールカメラを使って飛行シーンを撮影する予定だった。だが、それでは自分が望むリアルで生々しい雰囲気が出せないと感じた。可能な限りのカメラワークで粗削りな感覚を反映させたかった。創意工夫を凝らし、過去の特殊効果のやり方を振り返り、独自のやり方を考え出すことですべてを実現しようとした。音速の壁を追い求める際に感じたアドレナリンの高揚感、そして地球の大気圏から脱出し、再び大気圏に突入する際に内在する激しさを、観客に感じてもらいたかった。フィリップ・カウフマン

イェーガーの実験機が飛び出すとき、下を見ると砂漠が見える。そこで、砂漠の風景が描かれた巨大な肉屋の包装紙を用意し、模型の下でその紙を非常にゆっくりと引っ張った。まるで高度2万フィートで地球が動いているような感覚になった。カメラレンズに振動装置を取り付けたり、カメラのマウントにドリルを取り付けたりして、カメラを揺らし、本当に重力に揺さぶられているようなガタガタとした映像を撮影した。イェーガーが音速の壁を破るシーンでは、リアプロジェクションを使用した。そして実験映画監督のジョーダン・ベルソンの映像を使い、目の前を駆け抜ける動く光の映像を作り出し、それまで誰も成し遂げたことのない限界点に到達した時の感覚を表現した。撮影監督キャレブ・デシャネル

昔ながらのやり方でやってくれ。これがスタッフへの指示だった。飛行機の模型をクロスボウ(ボーガン)で射出してハイスピードカメラで撮影したり、丘の上でワイヤーのついた模型を振り回したり、とにかくリアルで荒々しい効果を得るためになんでもやった。視覚効果スーパーバイザー、ゲイリー・グティエレス

撮影は前述のキャレブ・デシャネル。『ナチュラル』『パトリオット』『ライオン・キング(2019/実写版)』などで知られるデシャネルだが、本作品は初のメジャー大作であり、デシャネルの名を一躍世に知らしめた映画となった。デシャネルは長尺193分を通して、ドラマに深みを与える興味深い撮影設計や視覚的なトリックを散りばめられている。例えば、飛行機を一種の怪物のように見せるフレーミング、テストパイロットたちが集まる地元のバーを飾るフィルム・ノワール風の照明スタイル、宇宙飛行士が大きな飛躍を遂げるたびに彼らの視点から見せる奇妙でシュールなトンネルビジョン(視野狭窄/『2001年宇宙の旅』へのオマージュ)など多岐にわたる。また視覚的なメタファーや示唆に富むテーマの使用において、芸術的なインディーズ映画を思わせるショットもある。とりわけ、実録風の硬質なリアリズムと神話的な叙情性という相反する要素を、光と影で同居させた明暗手法にデシャネルならではの映像美学があり、4K UHD/HDRの観どころのひとつとなろう。ちなみに米国版BLU-RAYは2013年リリース。映像平均レートは22.5Mbps、音声平均レートが1.47Mbps(Dolby TrueHD 5.1/16-bit)であった。収録映像アスペクトは1.78:1(フルハイビジョンサイズ)であったが、本盤ではオリジナル1.85:1ビスタサイズで収録される。

本作品はアカデミー作曲賞、編集賞、音響(録音)賞、音響効果編集賞を受賞。後者2賞は70mm上映版が受賞対象となっている。本作品の70mmプリントは、6トラック・ドルビーステレオ(ドルビーAエンコードのベビーブームフォーマット)と、35mmネガからブローアップされたピラーボックスアスペクト映像(1.85:1)を特徴としている。このベビーブーム(Baby Boom/ドルビー・フォーマットコード42)とは、1977年にドルビーラボラトリーズが発表した70mmプリント上映用の革新的な音響システムである。現在の劇場サウンドやホームシアターで主流となっている、5.1chサラウンドの原型となった技術としても知られている。それまでの70mmプリント上映では、磁気ストライプを用いたフロント5チャンネル(レフト・レフトセンター・センター・ライトセンター・ライト)+モノラルサラウンド1チャンネルの6トラック構成であった。だがノイズ処理に対する技術的課題、レフトセンターとライトセンターの曖昧な使用などの問題が指摘されていた。そこでドルビー社はドルビーAタイプのノイズリダクション技術を70mm磁気トラックに適用して劇的に音質を向上させ、さらに形骸化していたチャンネル構成を根本から見直し、誕生したのがベビーブームとなる(構成は下欄)。このフォーマット42は、1977年公開『スター・ウォーズ(エピソード4/新たなる希望)』 の70mm上映版で初めて本格採用され、世界中に計り知れないインパクトを与えたのである。

従来の70mm 6トラックベビーブーム (Dolby Baby Boom)
登場時期1955年~1977年(『スター・ウォーズ』など)
構成6.0ch(前面5、サラウンド1)4.2ch(前面3、低音専用2、サラウンド1)
トラック2 & 4LC(左中) / RC(右中)のフルレンジBoom(200Hz以下の低音効果音 / LFE)
主な使用目的巨大スクリーンに合わせた滑らかな音の移動上映劇場の重低音能力の拡張

Baby BoomのBoomは「ドーンと響く低い音」「重低音」を意味している。Babyは「(ドルビー社が新しく作った)生まれたばかりの小さな重低音システム」の意。1946年から1964年までの第二次世界大戦後のベビーブーム(出生率のピークは1950年代後半から1960年代初頭/70mm6トラックの開発・誕生)にかけたダブル・ミーニングとなる。

とにかく音響エンジニアの顔ぶれが凄い。本作品と『地獄の黙示録』『アマデウス』『イングリッシュ・ペイシェント』でオスカー受賞のマーク・バーガー(リレコーディング監督)を筆頭に、ハリウッドでもっとも高名な音響エンジニアのひとりで、これがキャリア初期における最大の出世作となったランディ・トム(リレコーディングミキサー)や、同時録音の魔術師と称され『スピード』『アポロ13』でオスカーに輝くデヴィッド・マクミラン(プロダクションサウンド)ほか、錚々たる面々が顔を揃えている。本盤のサウンドトラックのハイライトは、オスカー受賞の70mm6トラック(ベビーブームフォーマット)マスターから新たにリミックスされた5.1chサラウンドトラックが収録されていることである。彼らが生み出したサウンドは、ランディ・トムが語るように「リアルな音の再現だけではなく、音によって映像の質量、速度、人間の心理をデザインした」ものだ。膨大な実音録音素材、生物や自然の音を混ぜたハイブリッド効果音、ビル・コンティの音楽と効果音の周波数スロットなど、聴きどころ満載となるのは間違いなかろう。

DIRECTOR-APPROVED 4K UHD + BLU-RAY SPECIAL EDITION FEATURES
THREE-DISC(4K UHD BLU-RAY/BLU-RAY with the film and special features)COMBO PACK RELEASE

  • NEW 4K DIGITAL RESTORATION, supervised and approved by director of photography Caleb Deschanel
  • HDR PRESENTATION OF THE FILM(DOLBY VISION / HDR10 COMPATIBLE)
  • NEWLY 5.1 SURROUND DTS-HD MASTER AUDIO SOUNDTRACK FROM THE 70MM 6-TRACK(DOLBY BABY BOOM)MASTER
  • Alternate 2.0 surround and(previous remixed)5.1 surround DTS-HD Master Audio soundtracks
  • Archival interview excerpts with director Philip Kaufman from the Academy Film Archive's Visual History program
  • New programs on the film's visual effects, sound design, and editing
  • Archival programs Realizing "The Right Stuff," T-20 Years and Counting, and The Real Men with "The Right Stuff"
  • Selected-scene commentaries featuring Kaufman and members of the cast and crew
  • Deleted scenes
  • Trailer
  • English subtitles for the deaf and hard of hearing
  • PLUS: An essay by critic Michael Sragow

Released: NOV 24, 2026
List Price: $49.95 USD(4K UHD + BLU-RAY 2-DISC SET)$39.95 USD(BLU-RAY 1-DISC)

タイトルライトスタッフ
1983年
監督フィリップ・カウフマン
製作アーウィン・ウィンクラー ロバート・チャートフ
製作総指揮アラン・ラッド・Jr
原作トム・ウルフ
脚本フィリップ・カウフマン
撮影キャレブ・デシャネル
音楽ビル・コンティ
出演サム・シェパード スコット・グレン フレッド・ウォード エド・ハリス デニス・クエイド バーバラ・ハーシー ランス・ヘンリクセン パメラ・リード キャシー・ベイカー ヴェロニカ・カートライト メアリー・ジョー・デシャネル キム・スタンレー ローヤル・ダーノ スコット・ポーリン ドナルド・モファット レヴォン・ヘルム スコット・ウィルソン デヴィッド・クレノン ジェフ・ゴールドブラム

AWARDS

アカデミー賞1983年
☆ 受賞作曲賞・音響賞・音響効果編集賞・編集賞
★ ノミネート作品賞・助演男優賞(サム・シェパード)・撮影賞・美術監督/装置

NOVEMBER 2026 NEW RELEASES- THE CRITERION COLLECTION
Coming soon, available Nov 3, 2026

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Coming soon, available Nov 10, 2026

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Coming soon, available Nov 17, 2026

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