海外盤発売情報
米国盤『ブギーナイツ』2025年12月9日リリース
BOOGIE NIGHTS - 4K UHD BLU-RAY with HDR
4K DIGITAL RESTORATION
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ワーナーから届いた4K UHD BLU-RAY『ブギーナイト』(1997)リリース・アナウンス。35mmオリジナルカメラネガからの最新4Kデジタルレストア/HDRグレード。アマレーケースとスチールブックでのリリース。
夢をオッ立てろ!
1997年。ロサンゼルス。ハイスクールを中退し、ナイトクラブで働くエディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)は、ポルノ映画監督のジャック・ホーナー(バート・レイノルズ)と出会いスカウトされた。ジーンズに下にお宝が眠っているゾ。そのひと言がきっかけでポルノ業界に飛び込んだエディは、スクリーンネームを「ダーク・ディグラー」と名乗り、若々しいカリスマ性、そして尋常でないで巨根でスターダムにのし上がっていく。体ひとつで成功を収めたエディであったが、1980年代に入るとビデオが主流になるなど業界の波が変化、彼にも不穏な影が差し始める・・・。監督・製作・脚本は現在公開中の『ワン・バトル・アフター・アナザー』が話題のポール・トーマス・アンダーソン。
下敷きはアンダーソンがハイスクール時代に脚本・監督を務めたモキュメンタリー短編映画『The Dirk Diggler Story』。また監督ロブ・ライナーの傑作モキュメンタリー『スパイナル・タップ』にインスピレーションを得た『ダーク・ディグラー・ストーリー』は、伝説のポルノ男優ジョン・ホームズの生涯を描いた1981年のドキュメンタリー『Exhausted: John C. Holmes, The Real Story』から着想を得ている。 出演はウォールバーグ、レイノルズのほか、ジュリアン・ムーア、ヘザー・グレアム、ジョン・C・ライリー、フィリップ・シーモア・ホフマンなど魅力の顔ぶれが並んでいる。
『バスケットボール・ダイアリーズ』のレオナルド・ディカプリオを観た監督アンダーソンは、彼にエディ役を演じて貰いたいと考えていた。ディカプリオは脚本を気に入ったが、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』に出演契約していたため断らざるを得なかった。そこでディカプリオは『バスケットボール・ダイアリーズ』で共演したマーク・ウォールバーグをエディ役に推薦したという経緯がある。またホアキン・フェニックスにもエディ役のオファーがあったが、ポルノスタアを演じることへの懸念から断っている。フェニックスは後に『ザ・マスター』『インヒアレント・ヴァイス』で、また「出演を断ったことはキャリア最大の後悔」と語ったディカプリオは『ワン・バトル・アフター・アナザー』でアンダーソンとコンビを組むことになる。
『ブギーナイツ』は、ポルノ業界の盛衰、疲れを知らないプロフェッショナルたちの舞台裏の日常生活、彼らの多くが世界の頂点にいた間に少なくとも短期間は追求できた贅沢なライフスタイルを扱った傑作だ。キャラクター主導のとてもよく練られた脚本に加えて、ストーリーテリングの極めて高い熟練度を示しているため、驚くほど共感的で人間的で、そして散りばめられたユーモアも魅力的だ。個性的なスタイルと技術的なノウハウで作られており、155分の間、観客を心に働きかけ続け、飽きさることがまったくない。70年代の精神を呼び起こし、忘れられた時代に命を吹き込むために、監督アンダーソンはほんの小さなディテイルの再現に至るまで細心の注意を払っている。映画評論家スヴェン・ミクレツ
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撮影は『グッドナイト&グッドラック』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』などのロバート・エルスウィット。本作品は監督アンダーソンの長編デビュー作『ハードエイト』に続くコンビ作となり、以降は多くのアンダーソン監督作品を手掛け、同監督作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でオスカーを受賞している。パナビジョン・パナフレックス、およびムービーカム・コンパクト/35mmアナモフィック撮影(一部16mmおよびビデオ)。「この映画はアメリカの舞台裏のミュージカルだ。『四十二番街』であり『ゴールド・ディガーズ』であり、人びとが集まってショーを繰り広げる物語だった」と語るエルスウィットは、ステディカムを多用、まるでカメラが優雅に踊り続けるかのようなロングテイクは観どころのひとつとなる。
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音楽は俳優ショーン・ペンの実兄でミュジーシャンのマイケル・ペン。本作品に流れる当時のヒットナンバー選曲(音楽監修)は『パルプ・フィクション』などのタランティーノ作品でも知られるカリン・ラクトマン。ペンとラクトマンによれば「それぞれのヒット曲は登場人物に深みを与え、感情移入させる手段であると同時に、《ポップミュージック》と《レコード製品》と《叙情的な歌詞によって立ち上がるアンビバレントな感情》とを繊細で濃密に束ねた世界を構築するためのもの」だという。
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音響エンジニアは『マトリックス(オスカー受賞)』『トワイライト・サーガ. ブレイキング・ドーン(二部作)』のデイン・デイヴィス(音響編集監督)『イングリッシュ・ペイシェント』『ボーン・アルティメイタム』で2度のオスカーに輝くデヴィッド・パーカー(リレコーディング監督)ほか。
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この映画は細部の細部まで正確に描き、スタイルや音楽を的確に捉えている。さらに印象的なのは、70年代特有の退廃的な魅力を捉えていることだ。また、非常に難しい課題にも成功している。それは、ある時代の精神と精神性を再現していることだ。ポール・トーマス・アンダーソンは、素晴らしく、壮大で洗練された映画を作り上げている。『ブギーナイツ』で私たちは、単にバラバラな人生のエピソードを観ているのではなく、大胆で鮮やかな色彩で描かれた近年の社会史のパノラマを観ているのだ。映画評論家ミック・ラサール
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SPECIAL FEATURES
- NEW 4K RESTORATION FROM THE ORIGINAL CAMERA NEGATIVE
- HDR PRESENTATION OF THE FILM
- American Cinematheque Q&A (Paul Thomas Anderson and John C. Reilly)
- Director Commentary
- Cast Commentary
- Additional Scenes
- AND MORE・・・
DISC & FILM SPECS
| Title | BOOGIE NIGHTS |
|---|---|
| Released | Dec 09, 2025 (from Warner Bros.) |
| SRP | $29.98, $34.99 |
| Run Time | 155 min |
| Codec | HVC / H.265 (Resolution: Native 4K / HDR10) |
| Aspect Ratio | 2.39:1 |
| Audio Formats | English DTS-HD Master Audio 5.1 (48kHz / 24bit), Spanish Dolby Digital 5.1, French Dolby Digital 5.1 ※other format(s) TBA |
| Subtitles | English SDH, French, Spanish ※other subtitle(s) TBA |
| タイトル | ブギーナイツ |
|---|---|
| 年 | 1997 |
| 監督 | ポール・トーマス・アンダーソン |
| 製作 | ロイド・レヴィン ジョン・ライオンズ ポール・トーマス・アンダーソン ジョアンヌ・セラー |
| 製作総指揮 | ローレンス・ゴードン |
| 脚本 | ポール・トーマス・アンダーソン |
| 撮影 | ロバート・エルスウィット |
| 音楽 | マイケル・ペン |
| 音楽監修 | カリン・ラクトマン |
| 出演 | マーク・ウォールバーグ バート・レイノルズ ジュリアン・ムーア ヘザー・グレアム ジョン・C・ライリー ウィリアム・H・メイシー ドン・チードル フィリップ・シーモア・ホフマン トーマス・ジェーン フィリップ・ベイカー・ホール アルフレッド・モリナ ジャック・ウォレス ルイス・ガスマン リッキー・ジェイ ジョアンナ・グリーソン |
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