シザーハンズ【世界映画Hakken伝 from HiVi】

海外盤発売情報
米国盤『シザーハンズ』2025年10月28日リリース

EDWARD SCISSORHANDS - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION and DOLBY ATMOS - 4K DIGITAL RESTORATION

ディズニー／FOXから届いた4K UHD BLU-RAY『シザーハンズ』（1990／30周年記念版）リリース･アナウンス。35mmオリジナルカメラネガからの最新4Kデジタルレストア／HDRグレード。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。サウンドはリミックス･ドルビーアトモス･サウンドトラックを収録。外装はスチールブック仕様。

むかしむかしある処に「ハサミの手のエドワード」という人造人間（ジョニー･デップ）が住んでいました。生みの親で発明家の博士（ヴィンセント･プライス）が手術の途中で死んでしまい、エドワードの体にはひとつだけおかしな部分が残ってしまったのです。それは手があるべきところに付いている、長くて鋭いハサミでした。博士がいなくなってもエドワードは、博士のお屋敷でひっそりと、ひとりぼっちで暮らしていました。化粧品を売っているペグおばさん（ダイアン･ウィースト）が屋敷にやって来るまでは･･･。これが本作品のプロローグ。ペグの家に居候することになったエドワードは、ハサミを使った散髪や剪定で町の人気者に。そしてペグの娘キム（ウィノナ･ライダー）に心を奪われ、ふたりは恋に落ちる。『バットマン』のメガヒットで世界的な知名度を得た偉才ティム･バートンが、人造人間の悲しい恋の顛末を独特の語り口で描いた傑作ファンタジーである。

撮影は『ブルックリン最終出口』『バットマン リターンズ』のステファン･チャプスキー。パナビジョン･パナフレックス･プレミアムほか／／球面レンズ／1:33:1フルフレーム撮影。上映アスペクトはソフトマット1.85:1ビスタサイズ。音楽はバートン作品に欠かせない存在のダニー･エルフマン。音響エンジニアは『レイダース 失われたアーク《聖櫃》（オスカー受賞）』のリチャード･アンダーソン（音響編集）『ドラキュラ（オスカー受賞）』のデヴィッド･E･ストーン（同）『スター･ウォーズ 帝国の逆襲』ほか3度のオスカーに輝くスティーヴ･マスロウ（リレコーディングミキサー）。

SPECIAL FEATURES

カリフォルニア州バーバンクで育った10代の頃、バートンはいつも疎外感や孤独感に苛まれていたと語っている。そんな彼が孤独で無力な「ハサミの手のエドワード」に、自分自身を投影していることは容易に理解できよう。キャロライン･トンプソンの1983年の中編デビュー小説『ファースト･ボーン』を読んで感銘を受けたバートン監督は、怪物の胎児を描いたこの小説に『シザーハンズ』で表現したいと思っていた心理的要素が含まれていると感じ、彼女に映画の脚本を依頼した。フリーランスの書評家兼ライターとして生計を立てていた彼女にとって、『シザーハンズ』は初の長編映画脚本であったが、本作品の成功でハリウッドの脚本家としての道が開かれたのである。脚本執筆に当たりバートンとトンプソンは、『オペラの怪人』『フランケンシュタイン』『ノートルダムの傴僂』といったモンスター映画や古典童話からインスピレーションを得ている。本作品がバートンにとって非常に個人的な意味合いを持っていると理解していたトンプソンは「孤独感と自己発見に向き合う若者を探求したストーリーをバートンへの愛の詩として書いた」と語っている。

当初この映画の音楽は、ザ･キュアーのメンバーだったロバート･スミスがやるはずだった。でも新しいアルバム『ディスインテグレーション』のレコーディングで忙しかったため、スミスはオファーを断り、私に仕事が回ってきた。ラッシュプリントを観ると、これはユニークで特別な魂を持った魔法のおとぎ話であり、音楽で伝えるべきことは「無垢な存在について」だと感じた。この映画の持つおとぎ話の不思議さ、魔法、そして神秘さを創り出すために、少年と女性の合唱、チェレスタ、ピアノ、金属的なパーカッション、そしてハープが生み出す繊細さと空気感を楽曲に注ぎ込んだ。エドワードが郊外のコミュニティに加わると、カスタネットを多用し、エキゾチックなスペインのオーラとリズムで、彼の奇抜さと繊細な才能を表現した。ダニー･エルフマン

DISC & FILM SPECS

NEW：12月のクライテリオン『ピーウィーの大冒険 4K』『アメリカン･ユートピア 4K』ほか
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