マスク【世界映画Hakken伝 from HiVi】

海外盤発売情報
米国盤『マスク』2025年11月11日リリース

THE MASK - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION and DOLBY ATMOS
4K DIGITAL RESTORATION

アロー･ビデオから届いた4K UHD BLU-RAY『マスク』（1994）リリース･アナウンス。監督チャールズ･ラッセルの承認を得た、35mmオリジナルカメラネガからの最新4Kデジタルレストア／HDRグレード版。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。サウンドはオリジナル5.1ch／2.0chトラックに加え、リミックス･ドルビーアトモス･サウンドトラックを収録。

不思議な《マスク》を手にした男の純愛大奮闘ファンタジー！

いいヤツなのに、なぜか間が悪く、いつも損ばかりしている小心者のスタンリー。そんな彼がひょんなことから不思議な仮面を発見。その仮面をつけたことによって、彼の中のもうひとりの自分、傍若無人で超パワフルなスタンリー･ザ･マスクが現れた！スタンリーに扮するのはジム･キャリー。94年に映画初主演の『エース･ベンチュラ』で全米ナンバーワン･ヒットを放ち、続く主演作が本作品（撮影時にはまだ『エース･ベンチュラ』は公開されていない）。加えてもうひとりの主役と言っていいのが、オスカー視覚効果賞ノミネートとなったVFXを担当したILM（インダストリアル･ライト&マジック）である。同一フレーム内で実写とアニメーションを組み合わせるという実験は古くからおこなわれていたが、オールドファンならばディズニーが初めて動画と実写を組み合わせ作った画期的な長篇『南部の唄』（1946）や、オスカー特殊視覚効果賞を受賞した『メリー･ポピンズ』（1964）を思い起こすであろう。ロバート･ゼメキス監督作『ロジャー･ラビット』（1988）も俳優の動きとアニメーションを組み合わせて成功した傑作であった。

だが、CG／VFX技術の進歩によって、ふたつのスタイルの組み合わせをひとりの人物で行わうことが可能となった。まるでコミックの世界から飛ぶ出したかのように、CG／VFX技術と合体した俳優が画面狭しと大活躍する ＿ いまから31年前の公開当時、自由自在に変形するキャリーの姿は、映画ファンに大いなる驚きを与えたのである。しかもキャリーの持ち前の顔芸も活かされ、まさに当たり役となり、本作品で大ブレイクを果たしたのも頷けよう。キャリーの相手役を務めた新人のキャメロン･ディアス、まだマイナーだったニューライン･シネマにとっても本作品のメガヒットは大きな転機となったのである。ちなみに94年サマーシーズンに全米公開され、最終的に世界興収3億5000万ドル超を稼ぎ出している（製作費は2300万ドル）。このメガヒットの陰には監督ラッセルとニューラインの巧妙な戦略があり、原作コミック（米ダークホースコミックス）の過度な暴力シーンに不快感を覚えたラッセルは、よりコミカルで大衆向けのトーンに舵を切った。脚本は『タイムコップ』のマーク･ヴェルハイデンによって第二稿まで仕上がっていたが、映画やTVのストーリー編集者で、のちに『フェイス／オフ』などの脚本を執筆するマイケル･ファーロンを雇って完成稿を練り上げている。

私とチャールズは、それまでの脚本にあった暴力的な場面をすべて書き直し、ワイルドなロマンティック･コメディにすることを決めた。そこで『マスク』の執筆にかかり、改訂稿を6週間で書き上げ、2ヶ月も経たないうちにゴーサインが出た。脚本家マイケル･ファーロン

リハーサルをビデオで録画し、ジムの演技から特殊効果をデザインした。私はジムの表情を活かし、アクションがジムの演技に自然に溶け込むようにすることにこだわった。どんなに技術が優れていても、キャラクターやストーリーから外れていればその効果は出ない。ILMのスタッフは、ジムを起用したことで、当初計画していたよりも（彼の演技だけで）100万ドルほど節約できたと言っていました。監督チャールズ･ラッセル

撮影はジョン･R･レオネッティ。レオネッティも本作品のヒットで撮影監督としてのキャリアを拡げたひとりで、監督ジェームズ･ワンと組んだ『インシディアス』シリーズや『死霊館』シリーズは代表作となった。パナビジョン･パナフレックス／球面レンズ／1:33:1フルフレーム撮影。CG／VFXショットは横駆動ビスタビジョン撮影。上映アスペクトはソフトマット1.85:1ビスタサイズ。音楽は『ラスト･オブ･モヒカン』『ドラゴンハート』のランディ･エデルマン。音響エンジニアは『13デイズ』『ザ･ウォーカー』のスティーヴン･ウィリアムズ（音響編集監修）『トーク･レディオ』『ブレイド』のケン･ティーニー（リレコーディングミキサー）ほか。

SPECIAL FEATURES

FILM & DISC SPECS

NOVEMBER 2025 RELEASES - ARROW VIDEO US／UK

BRAND NEW：11月のクライテリオン『アイズ ワイド シャット 4K』『地獄の天使 4K』ほか』
NEW & BACK NUMBER：世界映画Hakken伝 from HiVi