海外盤発売情報
米国盤『ザ・キープ』 2025年1月28日リリース
THE KEEP - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION
4K DIGITAL RESTORATION
米インディーズレーベル、ヴィネガー・シンドロームから届いた4K UHD BLU-RAY『ザ・キープ』(1983)リリース・アナウンス。35mmオリジナルカメラネガからの4Kデジタルレストア/HDRグレード。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。メーカー・オンラインショップで先行リリースされていたスペシャル・エディション(限定12000ユニット)はすでにSOLD OUT。そのタイミングでスタンダード・エディションが amazon.comで購入可能となっている。
謎に包まれた城塞でドイツ機甲軍団に、襲いかかった怪奇現象と戦慄・・・
第二次大戦下、ルーマニアの寒村。カルパティア山脈のディヌ峠制圧を目的に、ボーマン大尉指揮下のドイツ国防軍が中世に築かれた城塞を占拠する。村の司祭は、そこは邪悪な場所であり、岩に埋め込まれた108個の十字架に触れてはならないと警告する。だがふたりの兵士が十字架のひとつをこじ開け、中にいる邪悪な存在であるモラサールを解き放ってしまい、次々と兵士たちが惨殺され始めた。そこへSD少佐カンプファー率いるSSアインザッツコマンド(出動分遣隊)が到着する。一方、惨殺が始まると同時に覚醒した謎の人物グレッケンもまた、城塞を目指していた。
原作はF・ポール・ウィルソンによる同名モダンホラー小説(旧題『城塞』)。監督・脚本はのちに『ラスト・オブ・モヒカン』『ヒート』『インサイダー』等を監督することになるマイケル・マン。『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』に続く長編監督第2作となる。出演はブレイク前のスコット・グレン、イアン・マッケラン、ガブリエル・バーンなど、通好みの顔ぶれが並ぶ。
撮影は『エクスカリバー』『レジェンド/光と闇の伝説』のアレックス・トムソン。ARRIアリフレックス35/JDCスコープ(英国/ジョー・ダントン開発)方式/35mmアナモフィック撮影。音楽は『恐怖の報酬(1977)』『レジェンド/光と闇の伝説』のタンジェリン・ドリーム。音響エンジニアは『地球に落ちてきた男』『ナバロンの嵐』のボブ・ジョーンズ、『さすらいの航海』『007/ユア・アイズ・オンリー』のウィリアム・トレント。
SPECIAL FEATURES
- NEW 4K RESTORATION FROM THE ORIGINAL CAMERA NEGATIVE
- DOLBY VISION/HDR10 PRESENTATION OF THE FILM
- Commentary track with Film Historian Matthew Aspery Gear
- "Out of the Darkness" (7 min) - an interview with producer Gene Kirkwood
- "Something Is Murdering My Men" (24 min) - an interview with The Keep author F. Paul Wilson
- "What He Left Unfinished" (6 min) - an interview with VFX producer Peter Kuran
- "An Evil Most Ancient" (24 min) - an interview with make-up effects designer Nick Maley
- "Other Sounds for Other Worlds" (11 min) - an interview with co-composer Johannes Schmoelling
- "I, Molasar" (25 min) - an interview with actor Michael Carter
- Still gallery
- Original trailer
- TV spot
主要撮影は1982年9月にウェールズで始まり、再撮影を含めて合計22週間行われている。その後、ポストプロダクションに移行したが、開始から2週間後、英国のベテラン視覚効果スーパーバイザーのウォーリー・ヴィーヴァースが他界した。ヴィーヴァースは『アラビアのロレンス』『史上最大の作戦』『博士の異常な愛情』『2001年宇宙の旅』などを手掛けた、ミニチュアと特撮カメラマン、マットペインティングなどの専門家である。このヴィーヴァースの死は本作に大きな問題を引き起こした。なぜなら、彼がどのように視覚効果シーンを仕上げるつもりだったのか、誰も知らなかったからだ。彼が計画していた野心的なフィナーレも幻となったのである。監督マンによると、ヴィーヴァースの死後、260ショットの特殊効果を自分で仕上げなければならなかったという。
本作のオリジナル版『ザ・キープ』は210分の長さだったが、北米配給のパラマウントは120分に短縮することを指示。だが120分版のスニークプレビューが好評を得られなかったため、パラマウントはマンの意に反し、さらに96分に短縮した。そのため編集上の多くの問題が発生し、サウンドミキシングさえ適切に仕上げることができなかった。それでも、この映画は間違いなく忘れ難い魅力を持っており、刺激的で重苦しい恐怖に満ちている。ドイツ表現主義映画を思わせるライティング効果も必見だ。長年、映画ファンは210分版の公開を望んできたが、残念ながら本盤には収録されていない。来年初頭に豪インプリント・フィルムスがUHD BLU-RAYリリースを予定しており(現時点で詳細が明らかになっていないが)210分版の収録を期待したいところだ。
FILM & DISC SPECS
タイトル | ザ・キープ |
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年 | 1983 |
監督 | マイケル・マン |
製作 | ジーン・カークウッド ハワード・W・コッチ・Jr |
製作総指揮 | コリン・M・ブリューワー |
脚本 | マイケル・マン 《原作》F・ポール・ウィルソン |
撮影 | アレックス・トムソン |
音楽 | タンジェリン・ドリーム |
出演 | スコット・グレン イアン・マッケラン アルバータ・ワトソン ユルゲン・プロフノウ ロバート・プロスキー ガブリエル・バーン モーガン・シェパード マイケル・カーター ジョン・ヴァイン ウォルフ・カーラー ロザリー・クラッチェリー ブルース・ペイン |
Title | THE KEEP |
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Released | Jan 28, 2025 (from Kino Lorber) |
SRP | $49.98 |
Run Time | 96min |
Codec | HEVC / H.265 (Resolution: Native 4K / DOLBY VISION / HDR10 compatible) |
Aspect Ratio | 2.35:1 |
Audio Formats | English DTS-HD Master Audio 2.0 (48kHz/24bit) ※other format(s) TBA |
Subtitles | English SDH ※other subtitle(s) TBA |
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