ツイスターズ【世界映画Hakken伝 from HiVi】

海外盤発売情報
米国盤『ツイスターズ』2024年10月22日リリース

TWISTERS - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION and DOLBY ATMOS

ユニバーサルから届いた4K UHD BLU-RAY『ツイスターズ』リリース･アナウンス。HDRはHDR10とドルビービジョンHDRをサポート。ドルビーアトモス･サウンドトラック収録。

巨竜を、迎え撃て。
自然災害の発生を予測する才に長けるケイトは、かつて竜巻に遭遇して心に深い傷を負い、現在はニューヨークで気象のエキスパートとして働く元ストームチェイサーだ。旧友のハビから画期的な追跡システムのテスト協力を懇願されたケイトは、巨大竜巻が異常発生している故郷オクラホマに帰郷。命知らずのストームチェイサーとして知られるタイラーとともに、破壊を繰り返す巨大竜巻の脅威に立ち向かっていく。ケイトを演じるのは『ザリガニの鳴くところ』のデイジー･エドガー=ジョーンズ。タイラーに『トップガン マーヴェリック』のグレン･パウエル、ハブに『トランスフォーマー／ビースト覚醒』のアンソニー･ラモスが扮している。監督は『ミナリ』でオスカー監督･脚本賞にノミネートされたリー･アイザック･チョン。配給はユニバーサル（米･カナダ／海外はワーナー）

1996年にスティーヴン･スピルバーグ製作総指揮のもと、ヤン･デ･ボンが監督を務めメガヒットとなった『ツイスター』。2022年、本作は『ツイスター』の続編として企画され、ヘレン･ハントが演じたジョー･ハーディングとその娘に焦点を当てた物語になる予定であった。その後、プロットは変更され、物語的な継続性のない脚本が執筆されている（続編と言うより、リブートに近い）。

撮影はダニエル･ミンデル。本作はミンデルの強い要望により35mmフィルム撮影が行われているが、『スター･トレック（2009）』『スター･ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』などフィルム撮影の経験豊富な彼ならではの提案である。パナビジョン･ミレニアムXLを主軸にしたアナモフィック撮影作品。VFXのプレート（実写素材）はARRIアリフレックス435ほかスーパー35方式撮影。DIファイルは4K。音楽はハンス･ジマー主宰のリモート･コントロール･プロダクションのメンバーで、『ブレードランナー 2049』『エイリアン：ロムルス』のベンジャミン･ウォルフィッシュ。

アイザックと私は最初から“フィルムに勝るものなし”という意見で一致していた。デジタル撮影された多くの作品は鮮明で綺麗すぎて、そのため無機質に感じる。『ツイスターズ』ではCGを使ったVFXショットが多くなることはわかっていたが、フィルムの持つ寛容な柔らかさがVFXを仕上げの映像に調和させる助けとなり、観客に魅惑的な体験を届けられるということもわかっていた。それは私の過去の経験によるものだ。ナイトシーンでは、陰影や粒子の層に微妙なトーンを与えるために、照明にジェルフィルターを多用した。特にスキントーンの再現では、デジタルカメラはミックスされた光源をうまく捉えることができない。照明や美的な選択に関して、フィルムは遥かに多くの自由度がある。（ダニエル･ミンデル）

音響エンジニアは『ジュラシック ワールド』3部作や『トップガン マーヴェリック（オスカー受賞）』のアル･ネルソン（サウンドデザイン／音響編集監修）『ザ･ウォーク』『トップガン マーヴェリック』のビョレン･オーレ･シュローダー（音響編集監修）『タイタニック』『ロード･オブ･ザ･リング 王の帰還』など4度のオスカーに輝くスカイウォーカーサウンドの重鎮クリストファー･ボイズ（リレコーディングミキサー）。

ケイトたちは6つの異なる竜巻に遭遇する。それぞれの竜巻に個性を持たせるのが私たちの目的だった。多くのリサーチを行い、その中で竜巻を貨物列車のようなものだと表現する人たちの話も聞けた。竜巻には唸る音、パルス音、叩き付ける風音などのバリエーションがあり、そこにデブリ（破壊物の破片）も加えている。たとえばパルス音のひとつは、LFO （低周波発振器）フィルターに通しても作っている。さまざまな音のレイヤーを重ね、ストーリーの必要に応じて、時には脈動を強め、時にはうなり声を強め、時には瓦礫を強め、竜巻ごとにオーケストラを組むことができた。竜巻は多くの帯域幅を占有するが、常に大音量で演奏していると観客を遠ざけてしまう。ミキサーのクリス･ボイズたちと協力して、聴覚を「リセット」できる場所を作っている。（アル･ネルソン）

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