ウルフマン【世界映画Hakken伝 from HiVi】

海外盤発売情報
米国盤『ウルフマン』10月22日リリース

THE WOLFMAN - 4K UHD BLU-RAY with DOLBY VISION and DOLBY ATMOS
4K DIGITAL RESTORATION

シャウト･ファクトリーから届いた4K UHD BLU-RAY『ウルフマン』（2010）リリース･アナウンス。103分劇場公開版と119分UNRATEDディレクターズカットを収録。2K DIマスターからの4Kアップスケール／4Kデジタルレストア／HDRグレード。HDRはHDR10とドルビービジョンをサポート。リミックス･ドルビーアトモス･サウンドトラック収録予定。

今宵は満月。月が欠けるまで、悲鳴が止まらない。
19世紀末、英国ブラックムーア。兄の行方不明の報を受けた人気俳優のローレンスは、25年ぶりに故郷の地を踏むが、そこで対面したのは無残に切り裂かれた兄の遺体であった。犯人の捜索を始めたローレンスは、満月の夜に言い伝えの殺人鬼、ウルフマンの襲撃を受けて瀕死の重傷を負ってしまう。なんとか一命を取り留めたものの、ローレンスの体には異変が起きていた･･･。

ユニバーサル･モンスターズの名作古典『狼男』（1941）を、『遠い空の向こうに』『ジュラシック･パークIII』 を手掛けたジョー･ジョンストンがリメイク。出演は『チェ』2部作『ボーダーライン』のベニチオ･デル･トロ。そして『羊たちの沈黙』『日の名残り』の名優アンソニー･ホプキンス。このふたりのオスカー男優の共演に加え、『クワイエット･プレイス』『オッペンハイマー』のエミリー･ブラントがヒロインを演じている。

撮影は『ジュラシック･パークIII』『キャプテン･アメリカ ザ･ファースト･アベンジャー』のシェリー･ジョンソン。スーパー35方式／35mm撮影。DIファイルは2K。ローライトレベルでの撮影、陰影を強調した明暗法、残銀処理といった映像美術の再現、さらにBLU-RAYでバンディングノイズの餌食となっていたBLU-RAY映像がどのように改善されているか、大いに期待したいところ。

音楽はティム･バートン作品で知られるダニー･エルフマン。特殊メイクデザインを担当したのは『狼男アメリカン』『メン･イン･ブラック』ほか7度のオスカーに輝くリック･ベイカー。本作で7度目のアカデミー･メイクアップ賞を受賞している。

音響エンジニアは『007スペクター』『ランペイジ 巨獣大乱闘』のペーター･ストーブリ（サウンドデザイン）『ボーン･アルティメイタム』『007 スカイフォール』でオスカー受賞のカレン･ベイカー･ランダース（音響編集）『愛と哀しみの果て』『ラスト･オブ･モヒカン』『マッドマックス 怒りのデス･ロード』で3度のオスカーに輝くクリス･ジェンキンス（リレコーディングミキサー）ほか。アトモス･リミックスはユニバーサル･スタジオポストが担当している。

SPECIAL FEATURES

DISC ONE: 4K BLU-RAY – UNRATED DIRECTOR'S CUT

DISC TWO: 4K BLU-RAY – THEATRICAL VERSION

DISC THREE: BLU-RAY – UNRATED DIRECTOR'S CUT & THEATRICAL VERSION

ユニバーサルは2009年初頭公開を予定、撮影は2008年3月から6月に行われた。しかし、狼男のルックスを変えるために2009年に再撮影が行われ、さらに数シーンの再撮影により製作期間が延長。予算が膨らんだ上に、映画の公開は何度も延期された。ポストプロダクション中にも数々の代替バージョンが作られ、公開は2010年2月までズレ込んでいる。

日本では意外と知られていないのだが、オリジナル版の編集を『地獄の黙示録』『イングリッシュ･ペイシェント』でオスカーを受賞したウォルター･マーチが担当している。マーチはサウンド編集とリレコーディングも担当するはずであったが、フランシス･フォード･コッポラ監督作『テトロ 過去を殺した男』のスケージュールが迫り、途中降板している。追加撮影の編集を担当したのは『レッド･クトーバーを追え！』『逃亡者』のデニス･ヴァークラーである。さらに劇場公開直前に17分弱の映像をカット。この編集を担当したのは『ターミネーター2』『アルマゲドン』のマーク･ゴールドブラッド（ノンクレジット）。ジョンストンは映像カットの理由について「観客が最初の狼男の変身に早くたどり着けるようにストーリーを進めるため」だと述べている。

DISC & FILM SPECS

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