小米技術日本(以下、シャオミ・ジャパン)から、POCOブランドの新製品となるスマートホン「POCO F6 Pro」、およびブランド初のタブレット「POCO Pad」が、本日5月23日より順次発売される。価格は、POCO F6 Proの256GBモデルが¥69,980(税込)、512GBモデルは¥79,980(税込)、POCO Padは¥44,800(税込 6月中旬発売)。

 シャオミ(Xiaomi)では、グローバル展開のシリーズとして、フラッグシップ「Xiaomi」、ミッドレンジ「Redmi」をラインナップしており、「POCO」はEC販売に特化したブランドであり、経費を抑えることで、エントリークラスの価格でありながら、フラッグシップに近いスペックを持つ製品を擁しているのが特徴となる。

 そのPOCOは、ブランド誕生から6年が経ち、グローバルでは6000万台以上のものセールスを記録しているそうだ。また、ブランド内にはシリーズとして「F」「X」「M」の3種類を持っていて、Fはフラッグシップライン、Xはミドルレンジ、Mはエントリーレンジをカバーする製品を揃えているという。

 さて、今回投入されるのはPOCOブランド内ではフラッグシップに位置するFシリーズであり、上に記したように、最近では(円安の影響もあり)高騰が続いているスマートホンにおいて、数年前の価格レンジを実現しながら、Xiaomiのフラッグシップに近いスペックを持っているのが特筆されるところだろう。

 デザイン面では、ガラスやメタル素材を使い高級感を演出しつつ、月の表面のような特徴的な模様を配することで、他のモデルとの差別化を強調している。カメラは3眼式であり(リア)、ストロボを加え4眼式にも見える独創的な配置・形状としている。カラバリは黒と白の2色展開で、黒モデルについてはレンズ周囲にゴールドを配するなど、細かい部分まで趣向を凝らした仕様としている。

 ディスプレイは6.67インチ、パネルは有機EL、解像度は近年の流行のWQHD+(3200×1440)で、精細感のある映像を楽しめるようになっている。ドルビービジョンにも対応しており、ピーク輝度は4000nitsを確保しているそうだ。120Hzのハイリフレッシュレートで、ゲームプレイにも好適と謳っている。色域はDCI-P3をサポートする。ステレオスピーカーも内蔵し、ドルビーアトモスの再生にも対応するという。

 ちなみに、プロセッサー(SoC)は、クアルコムのハイエンド「Snapdragon 8 Gen 2」であり、新世代のメモリー・ストレージとの組み合わせで、高速なファイル転送・ゲームアプリの読み込みを可能としている。

 そして、処理速度が上がれば冷却も重要な要素となるが、自社開発のクーリングシステムの搭載によって、これをクリア。ゲーミング時のパフォーマンスを落とすことなく、マックスのプレイを可能にしているそうだ。

 搭載バッテリーは容量5000mAhで、120Wのハイパワー充電にも対応し、約19分で満充電が完了するという。

 その他、他社でもトレンドになっているAIにも対応しており(AIGC)、主に映像処理に注力していて、自分の写真を加工したり、背景を伸ばしたり、不要な物体を削除するなどの機能が予定されている(一部、後日のアップデートで対応)。動画は8K撮影が可能という。

 一方のタブレットは、POCOブランド初の製品になるそうで、発売は少し先の6月中旬以降となる。大きさは12.1インチで、ディスプレイは2.5K(2560×1600)、アスペクト16:10の液晶仕様。120Hzのハイリフレッシュレートにも対応しており、ゲーミングにも好適と謳っている。ドルビービジョンやドルビーアトモス(4スピーカー)もサポートする。最大輝度は600nits。

 プロセッサー(SoC)は「Snapdragon 7s Gen2」となり、フラッグシップではないが、価格とパフォーマンスのバランスに優れたもので、映画鑑賞やゲーミングなどにも好適、と謳っている。

 内蔵バッテリーは10000mAhで、最大12時間の動画再生(視聴)が楽しめる。

 なお、同じPOCOブランドということで、スマホとの連携もでき、「Home Screen+」機能を使うことで、スマートホンの画面をタブレットに表示したり、データのやりとりがシームレスに行なえる、としている。