クリエイティブメディアから、新作ゲーミングサウンドバー「Sound Blaster GS3」が、本日3月12日に発売される。価格はオープンで、同社直販サイト価格は¥7,980(税込)。発売記念の特価が適用され、直販サイトで3月24日までに購入すると20%オフの¥6,384(税込)となる。

 Sound Blaster GS3は、同社サウンドバーラインナップの中ではゲーミングに属するもので、ゲーミングモデルらしく、本体下部にはピカピカと光るRGBライティング機能が内蔵されている。1本バータイプの製品ながら、ピーク出力24Wのパワフルなサウンドと、SuperWide技術によって広大なサウンドステージが構築可能で、さまざまなコンテンツを臨場感あふれるサウンドで楽しめるのが特徴となる。

 搭載ユニットは、カスタムチューンした2つの楕円状ドライバーであり、さらに内蔵ポートチューブにより、幅41cmとコンパクトなサイズとは思えない迫力ある低音を再現可能。重低音を交えたゲーミングが楽しめる、としている。

 接続は、USB-C(USBオーディオ)、アナログ接続、Bluetoothワイヤレス接続と各種に対応しており、スマホゲームのワイヤレス再生や、携帯ゲーム機やテレビなどのアナログ出力を本機に接続すれば、迫力のあるサウンドで再生できる。

 再生時には、同社Sound Blasterで培ったSuperWide オーディオエンハンスメントが適用可能で、ワイドなサウンドステージでゲームや映像コンテンツを楽しめるようにもなっている。

 また、ボディはゲーミングモニターやテレビの下にフィットするようスリムにデザインされていて、さらにその下側にはライティングパターンの選択や輝度調節が可能なRGBライティング機能を備えており、鮮やかな光彩で演出できることで、ゲーミングの気分を高めることもできる。

Sound Blaster GS3の主な機能と特徴
・ピーク出力24Wのパワフルなサウンド

・便利な3way接続
USB DACを内蔵しており、PCなどとのUSB接続でUSBデジタルオーディオを再生可能。また、Bluetoothワイヤレス接続やアナログ接続にも対応する。アナログ出力(ヘッドホン端子)も備えていて、手持ちの有線ヘッドホンやイヤホンを接続してのプライベートリスニングも楽しめる。

・SuperWide技術によるサイズを超えたワイドなサウンドステージ

・ゲーミングシーンを彩るRGBライティング

SuperWide機能は、パーソナルアトモスのような楽しい音空間が楽しめる
 さて、ここでは発売に合わせて本機を試聴する機会を得たので、簡単にそのインプレッションを紹介したい。今回発表のSound Blaster GS3は、見た目は、昨年9月に発売された「Creative Stage SE mini」とそっくり。スラントした正面、本体右サイドに付くアナログボリュームといったデザイン面から、出力は6W、電源もUSB-C 5V / 3A、3ウェイの接続(USB、Bluetooth、有線)と、仕様もほぼ同様といった内容だ。しかし、型番に“Sound Blaster”と付くだけあって、その音質はかなり変わって(よくなって)いる(と書くと、メーカーに怒られそうだが……)。

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 今回も、記者所有のノートパソコンとUSB接続してチェックしているが(PCよりUSB給電)、出力は6Wと同じながら、結構音量感に差がある印象。SE miniではかなり音量を上げないと量感は出てこなかったのだが、Sound Blaster GS3ではそこまで上げなくても充分な音量感は得られている。本体の質量も重たくなっているので(+300gほど)、Sound Blasterのブランドを体現すべく、音質に関わる部分が強化されているようだ。

 ということもあって、SE miniではセリフの帯域がこもりがちに聞こえていたものが、抜けが良く、かなりクリアになっているのが分かった。細かい音の再現性も上がっているようだ。一方で、音場感や定位感は、SE mini同様に良好だった。

 面白かったのは、本機に搭載されたSuperWide機能。いわゆるバーチャルサラウンドなのだが、この機能をオンにすると、左右方向、前後方向(主に後方)にフっと音場が広がるのを感じられるようになり、finalで言うところの自分ダミーヘッドというか、パーソナルドルビーアトモスのような音空間を楽しめるようになる。同時に、定位は画面の中央にまで上がって来るので、画音の一致感も高まる。たとえれば、クリエイティブメディアの誇るヘッドホンバーチャルサラウンド「SXFI」を、サウンドバーに取り込んだような音場感が楽しめるようになる。

 デスクトップに設置するデスクトップオーディオでは、やはり近接試聴になる分、スピーカーから音が出ているのが分かりやすいものだが、このSuperWide機能を使うと、自分の耳から前のスペースに、スッと音空間が創造されるような感覚が味わえるようになり、なかなかに楽しめる製品と感じた。音質的な変化はほぼ感じないので、常時オンにしておいてもいいだろう。

 そのほか、ポータブルオーディオプレーヤーを有線接続して、いくつか楽曲も再生してみたが(残念ながら、Bluetoothより有線がおススメ)、量感とディテイルが揃ったサウンドが楽しめた。この場合も、SuperWide機能をオンにすると、自分がライブ空間にいるような感覚が味わえた。

 一つ、使いこなしのポイントを紹介しておくと、通常のデスクトップ設置では、スピーカー正面が自分の胸のあたりを向く形になり、少し音圧が下がるので、自分の耳に正面が向くように、かなり上向きに設置してやると、よりクリアなサウンド(セリフも含めて)が聞けるようになるので、設置方法(向き)は、各自考えてみてほしい。

Sound Blaster GS3の主な仕様
スピーカー構成:2.0チャンネルスピーカー
スピーカー出力:6W×2 RMS(ピーク出力24W)
周波数特性:100Hz~20kHz
SN比:>75dB
再生モード:USB オーディオ / Bluetooth / AUX
入力端子:USBオーディオ(USB Type-C)、AUX入力(ステレオ3.5mm)
Bluetoothバージョン:Bluetooth 5.4
対応プロファイル:A2DP(ワイヤレスステレオBluetooth)
対応コーデック:SBC
電源:USB-C 5V / 3A
寸法:約W410×H73.7×D92.7mm
質量:約1kg
付属品:USB-Cケーブル(約1.5m)、クイックススタート ガイド/ハードウェア保証書