キヤノンから、近年ニーズの高まっているVlog市場へ向けたカメラの新製品「PowerShot V10」が発表された。発売は6月下旬~7月上旬を予定していて、価格はオープン(想定市場価格は¥60,000前後)。

 PowerShot V10は写真を見て分かるように、スマホを一回り小さくしたというか、ポータブルWi-Fiルーターほどのコンパクトなボディが特徴で、スマホのように縦型スタイルでの撮影に適したデザインを採用しているのが特徴。映像は縦位置撮影でも、映画と同じように横長画面で撮影できるのがポイントとなる(スマホの縦位置撮影のように、縦長画面で撮るには、V10を横持ちにして撮影することになる)。

液晶画面は180度持ち上がり、セルフィー(自撮り)にも便利。スタンドも備える(この角度から見ると、ドタバッタンのよう)

 キヤノンでは2010年代後半より、機能やデザインを用途に特化させたカメラ、「iNSPiC」「PICT」「ZOOM」などのコンセプトカメラを発売してきたが、今回、Vlog用途や動画配信ユーザーへ向けた新ブランド「Vシリーズ」を立ち上げ、V10がその第一弾商品になる。ということもあってデザインもかなり尖がっていて、上記シリーズに負けない独特な形状をしている。

キヤノンのコンセプトカメラ群

 さて、キヤノン調べでは、ライトなVlogユーザー(Vlogger)においては、専用カメラ&スマホの使用が多く、Vlog用を謳うミラーレス一眼よりもコンパクトで、購入しやすい価格、だけどスマホよりも画質をよくしたい、というニーズが掘り起こされたそうで、そうした要望に応える製品として今回、V10を開発したということだ。

 ボディは片手で持てるコンパクトさで、スマホユーザーにも使いやすいように、縦持ちスタイルを採用している。質量は約211gと軽量なので、日常使いだけでなく、旅行用途にも便利なスペックにまとめている。自立するスタンドが一体化していて、仰角、俯瞰どちらの設置も可能で、トークや演奏、あるいは手元のアップ撮影など、さまざまな撮影スタイルに対応するようになっている。別途、三脚を持ち運ぶ必要がないのは便利だろう。

 センサーは1.0型のCMOSで、新開発のF2.8レンズと組み合わせ、クリアな映像が撮影できる、としている。画角は自撮り(セルフィー)にちょうどいい19mm(静止画)を実現。動画撮影は4K/30p、2K(FHD)/60p・30pに対応する。

メニュー画面はキヤノンカメラユーザーにはおなじみのデザイン

 また、マイクも凝っていて、より高音質な収録を実現するために新開発のマイク(マイクカプセル)を搭載する。そのカプセルは直径が5.8mmあり、それをステレオ(2基)仕様とすることで、キヤノンのコンパクトデジタルスチルカメラに比べて、よりクリアな音声の収録を可能にした、と謳っている。

 そのほか、美肌動画、動画オートNDなど、撮影を便利に楽しくしてくれる機能も、キヤノンとして初採用しているそうだ。なお、カラーリングはオールブラックと、ブラック&シルバーのツートンの2種類を用意。ツートンは、80年代のレトロ感を再現しているそうで、若いVlogユーザーだけでなく、シニア世代にも訴求するデザインとしている。

 なお、本機をパソコンとUSB接続すると、USBカメラとして使え、専用アプリをインストールしたスマホと組み合わせると(スマホとBluetooth接続/V10はネットワークとダイレクトにWi-Fi接続)、ライブ配信も楽しめるようになる。

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