POLTERGEIST | 1982 | 114min 25sec | BD-66 | HEVC / H.265 | Native 4K | HDR10
2.39:1 | DTS-HD Master Audio 5.1 | DTS-HD Master Audio 2.0 | Warner Bros. | Sep 20, 2022
$33.99(amazon.com: $25.99 )

スティーヴン・スピルバーグ監督作『E.T.』が、公開後わずか31日で興行収入1億ドルを突破、空前のメガヒットを記録した1982年。そのスピルバーグが製作総指揮(原案・共同脚本)を務め、『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督が放ったオカルトホラーの一級品。郊外の新築住宅に引っ越して来た一家。だがそこはワケありの宅地であり、やがて亡霊たちが一家に襲い掛かる。

撮影は『ストレンジ・デイズ』のマシュー・F・レオネッティ。当時抜群の性能を誇ったウルトラカム35撮影作品。35mmオリジナルカメラネガからの最新4Kデジタルレストア。HDRグレードはHDR10のみ。同梱BLU-RAY版も最新4Kマスターを使用(単品販売ナシ)。

レーザーディスクの時代から親しまれてきた作品だが、今回の映像とサウンドのアップグレードは目を瞠るものがある。まず映像。2008年BLU-RAY(1層式/VC1圧縮/映像平均転送レート17Mbps)との比較では、総じて多くのディテイルが掘り起こされており、解像感と明瞭度の大幅な改善を視認できる。オープニングタイトルなどオプチカル合成ショットはいくぶん精細感が後退するものの、リチャード・エドランドとILMによる(よき時代を感じさせる)VFXシークンスも優秀。

2010 BLU-RAY(VC1)

2022 UHD BLU-RAY(MPEG-H HEVC)

HDRとWCG(広色域)は、オリジナルの映像表現を見失うことなく、色彩を適切に強化している。黒レベルも良好に維持され、これまでにないフレーム深度を提供、グレースケールも伸長されている。圧巻はHDRによる光彩演出。ホワイトスケールは驚くべきものがあり、ハイライト発光は目が眩むほどの強度を持つ。スペキュラーハイライトの質量や強度の表現も巧みだ。

スリップ上、およびケース内に同梱される警告文。HDRによって強化された発光の明滅効果に対するもの。

オスカー候補となった音響エンジニアは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》(オスカー受賞)』のリチャード・L・アンダーソン、『スピード(オスカー受賞)』のスティーヴン・ハンター・フリック。オリジナル・ドルビーステレオマスターからの最新5.1chリミックス。

2008年BLU-RAY音声(ドルビーTrue HD 5.1/16ビット/音声平均転送レート1.1Mbps)との比較では、分解能と明瞭度、Dレンジの強化を聴取できる。なかでも浸透力を増したミッドレンジが魅力。発声も一貫して明快だ。オリジナル素材からのリマスターゆえに最新サラウンドサウンドとの比較は酷だが、シームレスに拡張されたサウンドステージを堪能されたい。怪奇度を高めるローエンドも、いくつかのアクション・シークエンスで堅牢に響く。アップミックス再生推薦。

UHD PICTURE - 4.5/5  SOUND - 4.5/5

4K SCREEN CAPTURE
映像平均転送レート 58901 kbps(HDR10)
音声平均転送レート 3371 kbps(DTS-HD Master Audio 5.1 | 48kHz | 24bit)
          2048 kbps(DTS-HD Master Audio 2.0 | 48kHz | 24bit)

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