イヤホンメーカーのfinal(ファイナル)は本日、完全ワイヤレスイヤホン「ZE3000『ウルトラ警備隊モデル』」の発売記念イベントを開催した。
今回の新製品は同社完全ワイヤレスイヤホンの「ZE3000」をベースに、作品中に登場するウルトラ警備隊のヘルメットとユニフォームをイメージしたデザインが施されたバリエーションモデルだ。ファイナルと円谷プロダクションは、共同開発プロジェクトとしてウルトラマンシリーズの完全ワイヤレスイヤホンを商品化していく予定で、これはその第一弾となる。
イベント冒頭、ファイナル広報担当の森 圭太郎さんからZE3000ウルトラ警備隊モデルについての紹介があった。
ファイナルはフラッグシップからお手頃価格まで様々なヘッドホン・イヤホンをリリースしているブランドだ。ハイレゾヘッドホン、イヤホンとして国内売上No.1を獲得することもある、知る人ぞ知る存在となる。
今回のベースモデルであるZE3000は昨年末に発売されたモデルで、現実の音とイヤホン・ヘッドホンの音の音空間の境目をなくすことを目指した開発が行われている。ZE3000ウルトラ警備隊モデルもイヤホンとしてのスペックはすべて共通、もちろんポイントとなる音質も同一だ。
さて、そのZE3000をベースとしたウルトラ警備隊モデルは、1年以上前から打ち合わせを進めていたという。
円谷プロでコラボモデルを担当した藤田 浩さんによると、同社ではこまでもキャラクターの魅力を活かしたコラボ製品を多く発売してきた。しかしそれらの中に、きちんとしたオーディオ機器がなかったため、今回は円谷プロ側からファイナルにコラボレーションを提案したそうだ。
コラボ先にファイナルを選んだ理由は、まずは音のいい製品にしたかったそうで(藤田さんもオーディオがお好きとのこと)、せっかくなら長く愛用してもらえるきちんとした製品を作ってくれるブランドを選んだ結果だという。
また作品として『ウルトラセブン』に決まったのは、コラボモデルの発売が2022年になったため。今年はウルトセブン放送開始55周年だったので、それを記念して選んだそうだ。またウルトラセブンのファンはいいものにこだわる年代が多いという点もひとつの要因だったようだ。
さらに藤田さんによると、今回のものづくりの過程でのファイナル側のデザイナーのこだわりも凄かったという。ファイナル側にデザインを起こしてもらい、その中から候補を選んで修正・仕上げていったが、その中で魅力的なデザインがたくさんあったというのだ。その熱意は完成版のあちこちにもちりばめられている模様だ。
続いて平成ウルトラセブンでハヤカワ・サトミ隊員を演じた鵜川 薫さんが登場し、製品についてのコメントをしてくれた。
今回のモデルではボイスナビゲーターに鵜川さんの声が使われたことを聞かれると、「“接続されました” と普通にいっても面白くないでしょう。だからウルトラ警備隊っぽく、感情を込めて録音しました。でもまだ製品になってからの声は聴いていないので、今日のイベントが終わってから確認したいと思います。みんなも一緒に聴いてくださいね」と話してくれた。
ちなみに鵜川さんはコラボ以前からファイナルのイヤホン(エヴァンゲリオンモデル)を愛用していたとのこと。普段はピアノやクラシックを聴くことが多いが、ファイナルのイヤホンでは演奏者の息遣いまでわかることに感動したそうだ。今回も「ファイナルならクォリティが高いことは自分が使っているかわかっているので、紹介する時に気持ちいいですね。今日の衣装は20年前と同じものを着ていますが、今回のイヤホンもそれと同じで色褪せない製品になっていると思います」と嬉しそうに語ってくれた。
その後、一般公募で選ばれた参加者と、ウルトラセブン&鵜川さんとの3ショット撮影会が行われ、イベントは終了となった。
ちなみにZE3000ウルトラ警備隊モデルは世界限定3000台だが、既に数百台を超える予約が入っているそうで、遠からず完売になる可能性もあるとのこと。市場想定価格は¥15,800(税込)で、ZE3000から変更されていない。コラボモデルではあるが、イヤホンとしては同じなので、価格も同じであるべきだと言う判断だそうで、ファンには嬉しい決断だろう。