世界第二位の液晶テレビ出荷台数を誇る、世界的テレビメーカーTCL。QLED液晶+Mini-LEDバックライトを搭載したC825シリーズを始めとする4Kテレビの新製品シリーズを発表し、注目を集めています。ここではTCLの最新テクノロジーに注目、同社の高画質戦略に迫る連続企画をお届けします。(編集部)
Android TV OSとはなにか
TCLではほぼすべての現行テレビに、Googleが提供するスマートテレビ用のOS(オペレーティングシステム、基本操作ソフト)であるAndroid TV OSを採用しています。このAndroid TV OSとはどんなものなのでしょうか?
AndroidTV OSとは、そもそもGoogleが開発したテレビやセットトップボックスなどに向けたOSで、テレビをインターネットに接続することで、「多彩なネット動画サービスの対応」、「音声検索、音声操作の対応」、「スマートフォン連携」を実現、あわせて優れたユーザーインターフェイスによる快適な操作が特徴となります。イメージ的にはAndroidで動くスマホの、「テレビ版」と考えればわかりやすいかと思います。快適に使うには、インターネット通信環境とGoogleアカウントを用意する必要があります。
Android TVは、Googleアカウントでログインすると、「Google Play ストア」アプリからさまざまなアプリがインストールできるほか、YouTubeの登録チャンネルがすぐに見られるなど、Google関連のサービスがそのまま楽しめます。
TCLの現行テレビでは、Android TVのバージョン9を採用しています。Amazon Prime VideoやNETFLIX、YouTube、DAZN、huluといったお馴染みの動画配信サービスはもとより、ABEMA、U-NEXT、GYAO!、TSUTAYA TV、Rakuten TV、FODなど、日本独自のサービスについてもアプリというかたちでしっかりとサポートしています。いまやテレビのネット対応は常識かもしれませんが、Android TV OSは対応サービスの数では間違いなくトップレベル。多彩なネット動画配信サービスが簡単、快適に楽しめます。なお、ソフトウェアアップデートが必要になりますが、Googleが推し進めているAndroid TVの最新バージョンの「Google TV」で採用されている「横断検索」にも対応しています。こちらは従来のサービスを基準にした作品検索ではなく、「作品や俳優、ジャンル」を基準にサービスを横断した検索手法が可能となります。
またスマホやパソコンの画面をそのまま、ワイヤレスでテレビに映し出せるChromecastにも対応しています。スマホで撮った写真や動画を大画面のスライドショーで楽しめます。またGoogle Assistantもサポートしていますので、リモコンのボタンを押して話しかけて、観たい映像作品の簡単に検索できます。
あまり知られていませんが、Android TV OS搭載テレビでは、SpotifyやAmazon Music、Deezer HiFiなど、音楽配信サービスも楽しむことができます。スマホをリモコン代わりにして、アルバムの検索や選曲、あまいは音量調整まで操作できる「Spotify Connect」にも対応しているため、テレビをリビングのオーディオ装置として使うことも十分に考えられます。
鮮烈な発色が印象的な最新4K液晶テレビ
QLED液晶搭載テレビ
Android TV OSを搭載したTCLの4K液晶テレビで、QLED液晶パネルという最新技術を採用し、鮮やかな画質が魅力。NETFLIXのオリジナル作品の多くで採用されているドルビービジョン、ドルビーアトモスにも対応している。QLED液晶が描き出す鮮烈な発色が印象的で、細密なタッチの映像描写も見応えがある。C728シリーズは、65インチのほかに、55インチ(実勢価格11万円前後)、75インチ(実勢価格20万円前後)の3サイズは販売中だ。(藤原)
提供:TCLジャパンエレクトロニクス