【HiVi夏のベストバイ2021 特設サイト】ディスプレイ部門（6）〈有機EL、61型以上〉第1位 LG OLED 65G1PJA

新たにグリーンのレイヤーを加えた発光素子で構成する新世代のパネルを採用した、いまもっとも話題を集めるLGの4K有機ELディスプレイ。これまでにない豊かな色彩表現力ときめの細やかな階調の描き出しに大いに感心させられた。また薄型ディスプレイの課題である音響面にも、ハイレゾ音声のワイヤレス伝送を可能にしたWiSA（Wireless Speaker and Audio）機能を取り入れていることに注目したい。極上の素材を匠の技で調製した旬の逸品である。

最新のOLED evoパネルを採用した今期の目玉モデル。いや驚いたのなんのって、瑞々しくヴィヴィッドな色再現と、これまで経験したことのないような暗部階調と深み。特に後者は、もう何百回と見てきたBD『ノーカントリー』と『オブリビオン』で、きわめてAPL（平均輝度レベル）の低い、なおかつ微細なステップの黒信号を見事に描き、あの闇の中にはこんな背景が隠されていたのかと驚くことしきり。デザインも秀逸で、本体の薄さにも感心しきり。

各社が渾身の代表作を投入といっていい65インチディスプレイの中でも、今期最高の注目モデルがこれ。待望久しい第3世代の有機ELパネル=OLED evoとともに登場したOLED G1シリーズ4Kテレビだ。LGは今期、合計10製品にのぼる有機ELモデルのラインナップを整えたが、OLED evo仕様は当機および55インチのOLED G1シリーズの2機種のみ。輝度レンジばかりか、色再現の豊麗さについても突出する実力を披露して、有機ELテレビの進化を見事に印象づけた。

有機ELパネルの発光セル層の構造を一新し、高効率化と高輝度化、優れた色再現を実現した「OLED evo」パネルを採用。その実力は目を見張るものがあり、完全な黒に至るまでのなめらかな階調の推移、圧倒的な暗部の再現力を見せつけた。そして、眩いばかりの光との対比が素晴らしい。新画質処理エンジン「α9 Gen4 AI Processor 4K」やwebOS 6.0による使い勝手の改善も含め、今もっとも注目したいモデル。

グリーンレイヤーの追加で発光効率を大きく向上させたというOLED evo パネルを搭載した、この夏大注目の65インチ4K有機ELテレビ。コントラストや階調表現、色合いの豊富さが大きく向上するとともに、同社ジャパンラボの俊英エンジニアによるホワイトバランスの追い込みが絶妙で、きわめて完成度の高い画質を訴求する。これまでLGが苦手としてきた4Kアップコンバート技術も洗練され、フルHDのブルーレイ画質が大きく改善された点も評価したいポイントだ。