ハーマンインターナショナルは、オーディオブランドJBLの、創業75周年(1946年創業)を記念したアニバーサリーモデルとして、2018年に発売したスピーカー「L100 Classic」をベースに各種改良を施した「L100 CLASSIC75」を日本国内で初披露した(今年のCESで発表済み)。
また、同じく75周年のアニバーサリーモデルとなるプリメインアンプ「SA750」も発表。
いずれも、本年夏に予約を開始し、同社創業月となる10月までには順次納品を開始したいということだ。
価格は、L100 CLASSIC75が¥700,000前後(ペア、スタンド込)、SA750は¥400,000前後となる。L100 CLASSIC75については、スピーカーとスタンド(JS-120)がセットで木箱(130kgほどになるという)に収納されているそうで、購入者への配送(運搬)をどのように行なうかについては今後、研究するということだ。
なお、生産台数はL100 CLASSIC75世界限定750セット(ペア)で、日本への割り当ては未定ながら、50セット程度になる模様だ。SA750は1年間の限定生産となる(台数は未定)。
L100 CLASSIC75は、アニバーサリーモデルということでコスト的な制約を取り除いた開発が行なえたといい、まず外観ではキャビネットの6面について、家具などにも使われているチーク材のリアルウッド仕上げとして、高級感を演出している。
ユニットについては、そのすべてに改良が行なわれており、ベースユニットとは別物という。ネットワークについても低域と中高域それぞれに回路を構築しているそうで、より力強い低音と精細感の高い高域を楽しめるようにチューニングされているそうだ。スピーカーターミナルもバイワイヤリング対応へと進化している。なお、スピーカーターミナルの上には、開発責任者「Chris Hagen」氏の署名入りプレートが用意されるなど、記念モデルという雰囲気を充分に醸成している。
一方のプリメインアンプのSA750は、往年の名機「SA600」のクラシカルなデザインを踏襲しつつ、側面にはチーク材を、フロントには切削加工したアルミを使用し、高級感とともに、L100 CLASSIC75とのマッチングも図った仕上がりとしている。
内部には、ハーマンインターナショナルグループの英知を結集し、最新のテクノロジーを詰め込んでいるそうで、フォノ入力やアナログプリアウトといったピュアオーディオ端子に加え、Google Cast、AirPlay、Roonなどのストリーミング再生(ハイレゾ対応)にも対応する懐の深さを見せている。
オンキヨー・パイオニアブランドのAVアンプにも搭載されている音場補正機能「DIRAC LIVE」機能も採用している。