スピーカー部門(1)〈ペア10万円以下〉第1位 エラック DBR62

¥80,000(ペア)+税

ココがスゴイ!!

緻密な音に変化したDebutシリーズの最新機(麻倉)

中低音域の充実が魅力。リッチな味わいの音(亀山)

クリアーでよく歌う開放的なサウンドが魅力(和田)

 

特選 麻倉怜士

世界的スピーカー設計者、アンドリュー・ジョーンズが手掛けるDebutシリーズの最新モデル。細部に改良が与えられた。ゆったりとした安寧の気分を与えてくれるスピーカーだ。『エトレーヌ/情家みえ』から「チーク・トウ・チーク」を聴く。ベースのスケールが大きく、包まれ感が心地いい。ヴォーカルは麗しく、耳にやさしい。的確な音像にて、彼女特有の細かなニュアンス表現もより細やかに聴けるようになった。第1世代シリーズ機に比べて、音楽の描き方がなめらかに、緻密な方向に変わったことが分かった。

ベストワン 潮晴男

エラックがエントリークラスのスピーカーとしてリリースしたDebutシリーズのスペシャルバージョンである。新たに開発したドーム型のトゥイーターとアラミドファイバーの振動板を採用したウーファーが、ヴォーカルソフトにおいて表情の豊かな声を聴かせる。従来ライン(=スタンダードバージョン)ではいささかもどかしいサウンドバランスだったが、そうしたこともなくなりスムーズな音の流れを感じ取ることが出来るようになった。

特選 小原由夫

主に北米市場向けモデルの企画・開発を手掛けるエンジニア/アンドリュー・ジョーンズが最初に担当したDebut B6.2(日本未発売)のスペシャルバージョン。クロスドーム型トゥイーターは高域特性を改善するウェーブ・ガイド付き。ウーファーはアラミドファイバー製コーンで、バスケットはアルミニウム・ダイキャスト製だ。既存モデルに比べて大幅に強化されたエンクロージャーのレトロチックな外観も魅力。立体的な表現力を有し、周波数レンジ感も充分広い。

特選 亀山信夫

高いコストパフォーマンスを標榜するDebutシリーズに追加された最上位機。人気のDebut B5.2対比では、ウーファーの165mm径への大型化やエンクロージャーのサイズアップが注目される。質量増もいわずもがなの注目点。細かく見るとアルミニウム・ダイキャストのウーファーフレームや、今やお得意のトゥイーター域を改善する「ウェーブ・ガイド」装備などが誇らしい。音は中低音域の充実感が何よりの魅力。少々高価だがリッチな味わいである。

推薦 高津修

Debut Referenceと呼ばれる新しいシリーズの第1号機。米国市場を主体にDebutシリーズを成功させた設計者アンドリュー・ジョーンズの近作で、日本では未発売のDebut B6.2をベースにしたスペシャルバージョンである。16.5cm径アラミドファイバーコーンウーファーとソフトドーム・トゥイーターの2ウェイ。魅力のポイントは価格かもしれないが、ていねいなつくり、手堅くまとまった音でなるほど納得の満足度。構え過ぎないドイツが聴ける。

特選 土方久明

激戦のスピーカー部門1位をソナス・ファベールの新鋭機と同点で制しただけあり、DBR62のコストパフォーマンスはすこぶる高い。同社の研究開発部門が注目するドライバー・ユニットの高周波レスポンスを物理的に改善するアイテム「ウェーブ・ガイド」の搭載や、コストのかかるアルミニウム・ダイキャスト製ウーファーフレームの採用など、クラスを超えたテクノロジーや物量、マテリアルが採用されている。

ベストワン 藤原陽祐

エラックのエントリーライン、Debutシリーズの上位モデル。クロスドーム・トゥイーターと、アラミドファイバーコーンのウーファーによる2ウェイシステムで、扁平なスリット状のバスレフポートが特徴的だ。家具調のウォルナット模様のエンクロージャーはなかなかお洒落で、実際に手にとるとズシリと重く、つくりのよさが実感できる。そのサウンドは躍動感に富んで、晴れやか。ほどよい弾みと力感を伴なった低音の描写が魅力的だ。

特選 山本浩司

エラックのエントリーラインがDebut(デビュー)シリーズ。本機は16.5cmアラミドコーン・ウーファーに25mmソフトドーム・トゥイーターを組み合わせたバスレフ型2ウェイ機で、より上質な音を狙って開発されたDebutのスペシャルバージョンだ。ブーミーな低音が気になり、筆者は従来のDebutシリーズのスピーカーにいまひとつノレなかったが、本機は別物。よく引き締まった澄明な低音で音場感情報もきわめて多い。太鼓判を押してお勧めする。

特選 和田博巳

エラックのエントリーライン、Debutシリーズには日本未発売のDebut B6.2というモデルがある。本機はそれをチューンナップしたスペシャルバージョンで、サランネットを含め、エラック製と思えないレトロな外観がユニーク。トゥイーターにはウェーブ・ガイドが装着されて放射特性はよりスムーズに、ウーファーのシャーシもアルミニウム・ダイキャスト製となり、エンクロージャーも強化されて、クリアーでよく歌う開放的な音が魅力だ

 

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