本日1月23日(木)、ステレオサウンドは、東京・代官山のレストラン「リストランテASO」にて、「ステレオサウンドグランプリ2019/第35回HiViグランプリ2019授賞式」を開催した。これは、2019年に発売された各種オーディオ&ビジュアル機器、および技術やソフトの中から、各誌の選考委員が選出した製品(メーカー、商社)へ、記念の盾を贈るセレモニーだ。各賞の詳細は、現在発売中の「Stereo Sound No.213」、および「HiVi 2020年2月号」に掲載しているので、ぜひお手に取ってご確認いただきたい。

 今回のステレオサウンドグランプリ2019では33の製品が、第35回HiViグランプリ2019では17の製品と、2つの技術・企画が選出されており、式典には国内外から144名ものゲストが来場する盛況ぶりだった。

 開会の挨拶を行なった弊社会長の原田勲は、年初のウィーン・フィルのニューイヤーコンサート2020を振り返りながら「いい音といい絵で見ることができて、心底幸せだった」と述懐。そうした感動を与えてくれる製品を送り出してくれるメーカー・開発者・輸入商社へ向けての感謝とともに、今後のより一層の製品の充実を願っていた。

開会挨拶を行なったステレオサウンド社 会長 原田勲

ステレオサウンドグランプリは、超弩級のアナログプレーヤー「Air Force Zero」

 ステレオサウンドグランプリ2019の授賞式では、選考委員の柳沢功力氏、傳信幸氏、三浦孝仁氏、和田博已氏、小野寺弘滋氏、およびステレオサウンド誌 編集主幹・原田勲、同編集長・染谷一らが登壇。染谷より、本年度の選考の体制や方法が紹介されたのち、表彰へと移った。

ステレオサウンドグランプリ2019選考委員

 まずは、グランプリの最高峰となるゴールデンサウンド賞を獲得したテクダスのアナログプレーヤー「Air Force Zero」の表彰から。壇上に上がったのは、(株)ステラ 代表取締役 西川英章氏。「世界的にも権威のある賞をいただくことができ、たいへん幸せです」と大きな笑顔で挨拶。製品の開発を振り返って、「コスト制限を設けず、自分の持つノウハウと夢をすべて投入して開発しました。およそ5年の歳月がかかりましたが、想像以上のクォリティを持った製品ができたと自負しています」と自信たっぷりにコメント。一方で、「唯一のミスは、製品が大きすぎて自宅に入れられないことでした」と語り、会場の笑いをさらっていた。

ゴールデンサウンド賞を獲得した(株)ステラ代表取締役 西川英章氏

第35回HiViグランプリ2019は、
ディスプレイの世界を牽引するLGエレクトロニクス・ジャパン

 続いては、第35回HiViグランプリ2019の授賞式に移る。壇上に上がったのは選考委員長の麻倉怜士氏、同委員の潮晴男氏、高津修氏、藤原陽祐氏、小原由夫氏、山本浩司氏、およびHiVi誌 編集統括・辻潔、同編集長・柿沼良輔ら。選考委員長の麻倉氏は、「映像も音声も、これから空間を再生する時代がやってきたと確信している」とコメント、ディスプレイの大型化や、イマーシブサウンドの普及によってもたらされるオーディオ・ビジュアルシーンの未来を喝破していた。

第35回HiViグランプリ2019選考委員

選考委員長 麻倉怜士氏

 表彰は、Gold Awardを獲得したLGの8K有機ELディスプレイ「OLED 88Z9PJA」から行なわれ、LGエレクトロニクス・ジャパン 代表取締役 李 栄彩氏が登壇、麻倉氏から盾を受け取り、「とても名誉に思います。日本の皆さんの(画質の)要望に応えるべく、研究開発センターを日本の地に設置した結果が、この受賞につながったのだと思います」とうれしそうに語っていた。

Gold Awardを獲得した、LGエレクトロニクス・ジャパン 代表取締役 李 栄彩氏

会場に展示した弊社刊行物。中国語版や韓国語版など、積極的に海外版の刊行も行なっている

弊社が企画・制作・販売している各種コンテンツ(雑誌、ソフト)。音楽ソフトについてはCD、SACDだけでなく、アナログレコードも豊富に取り揃えている