エプソンからホームシアター用4K液晶プロジェクター「EH-TW7100」「EH-TW7000」「EH-LS500」の3モデルが発表された。価格は下記の通り。

EH-TW7100 オープン価格(想定市場価格19万円台後半)
EH-TW7000 オープン価格(想定市場価格16万円台後半)
EH-LS500 オープン価格(想定市場価格29万円台後半)

 いずれも、3板式の液晶パネルを搭載した4K対応のプロジェクターであり、EH-TW7100、およびEH-TW7000は兄弟モデルで、ともに昨年登場のEH-TW6700の後継モデル、EH-LS500はビジネス用の超短焦点モデル「EB-1485FT」をベースに、フルHDパネル(TW7100/TW7000と同じ)を搭載して、4K/HDR対応のホームシアター向けとしたモデルだ。

4K液晶プロジェクター「EH-TW7100」

4K液晶プロジェクター「EH-TW7000」

 用途としては、少し明るさを残したリビングでの使用を想定しており、TW7100/TW7000は3000ルーメン(高圧水銀ランプ使用)、LS500は4000ルーメン(レーザー光源使用)の明るさを実現し、手軽に4Kの大画面を楽しめるよう設計されている。

 搭載するパネルは、前モデルEH-TW6700と同じ0.61型のフルHD仕様であり、そこに上位モデル「EH-TW8400」に搭載されている「4Kエンハンスメントテクノロジー」を採用することで、4K/HDR対応を果たしている。ちなみに、4Kエンハンスメントテクノロジーは、TW8400搭載verよりも新しい世代になっているという。

 TW7100とTW7000の違いは大きく二つ。一つはコントラスト比で、TW7100の10万対1に対して、TW7000では4万対1となる。これは、光学補償板の有無によるそうだ。二つ目は内蔵スピーカーの有無。TW7000のみステレオスピーカー(10W×2)を備えており、別途プレーヤーを組み合わせれば、即シアター環境が整えられることになる。

TW7100の背面。両端にスピーカーを内蔵している

 筐体については、胴体後部はTW6700とほぼ同等であり、4Kエンハンスメントテクノロジー関連部品を搭載した分、鼻先が伸びているそう。レンズシフトも縦60%、横24%可動し、光学1.6倍のズームに対応する(いずれも手動)。HDMI入力は2系統装備し、4K/HDR/60p映像の入力が可能(18Gbps対応)だ。

 その他、Bluetooth送信機能もあり、別途Bluetoothイヤホン/ヘッドホン/スピーカーを組み合わせれば、ワイヤレスでサウンドも楽しめる(aptXをサポートする)。

 EH-LS500は、Android TV端末を同梱した超短焦点モデルだ。いわゆる壁寄せタイプの製品で、壁から43cmの設置で70インチ、62cmで100インチの投写が可能。最大130インチ(82cm)まで対応する。コントラスト比はレーザー光源ということもあって250万対1、明るさは4000ルーメンを達成している。

4K液晶プロジェクター「EH-LS500」。本体色はブラック(写真)とホワイトをラインナップする

超短焦点モデルなので、写真のように壁寄せ設置する

 こちらもTW7100と同じくステレオスピーカーを内蔵しており、最大10W×2の出力を持つ(かなり大きな音が出る)。

後ろのカバーを外すと操作ボタン類やスピーカーが見える

 Android TV対応なので、初期状態ではNETFLIX(別途視聴契約が必要)、YouTube、Google Playムービー&TVアプリがインストールされており、Wi-Fi環境を組み合わせれば、プロジェクター単体で各種映像配信も楽しめる。スマホやタブレットからのキャスト(映像受信)も可能だ。

レンズは、潜望鏡のような構造で、光学系から出力される映像を180度回転させて壁(スクリーン)へ投写する仕組みとなっている

 また、EH-LS500の発売に合わせてエプソンでは、デンマークdnp社の単短点用高輝度スクリーンSupernova STS(STS-HD100C)の取り扱いも開始する。スクリーンサイズは100インチ、ゲインは0.9で、特定方向の入射光を効率よく反射してくれる仕様となっている。巻き取り式ではなく、一枚パネルのような形状なので、設置工事も必要となる。価格はオープンで、設置費込みで50万円前後を予定しているそうだ。

EH-LS500の発売に合わせて取り扱いを開始する高輝度スクリーン。100インチでゲインは0.9だ