12月1日にスタートした新4K8K衛星放送。オープニングイベントの様子は速報記事でお知らせいたしましたが、その盛り上がりの様子を感じていただけたでしょうか?

 個人的には深キョンのふくよかな太腿や、440インチの8K映像に圧倒されて、自宅の2Kがとても寂しく感じてしまいました。とはいえどの手段で4K対応するのが一番外れがないか、取材を進めれば進めるほど悩ましく感じているのです(このへんの妄想については後日)。

 それはさておき、本連載<その5>でご紹介した4Kチューナー内蔵BD/HDDレコーダーについて、パナソニック&シャープから取材機を借用できました。現在「月刊HiVi」1〜2月号の取材が進行中ですが、その合間をみてオンライン記事用のチェックも行なっております。

 ということで、前回不明だったレコーダーの再生互換性を含めて、わかったことをお知らせしましょう。借用できたのは、パナソニック「DMR-SUZ2060」とシャープ「4B-C40AT3」の2モデル。さっそく12月1日の放送開始から気になった番組をエアチェックしてもらいました。なおBSアンテナは右旋用のため、今回はNHKのBS 4Kを録画しています。

録画ディスクの互換性はどうだった?

 StereoSound ONLLINE読者が何より気になっているのは、録画ディスクの再生互換でしょう。今回はSUZ2060、C40AT3のレコーダーに加えて、パナソニックDMP-UB900とオッポデジタルUDP-205というUHDブルーレイプレーヤーについても試してみました。

 その結果は以下の通り(25GB BD-Rを使用)。

 まずDMR-SUZ2060で録画したディスクは、SUZ2060でしか再生できません。一枚のディスクにC40AT3とSUZ2060の両方で番組を録画して、それがどうなるかも試したのですが、C40AT3ではC40AT3で録画した番組は再生できるけど、SUZ2060で録画した番組は再生できませんでした。

 逆に4B-C40AT3で録画したディスクは、SUZ2060で再生できました。これは未確認情報ですが、C40AT3ではトランスポート方式を放送のMMTからTSに変換しているようで、それもあってSUZ2060で再生できたのかもしれません。

C40AT3で録画したBD-RをSUZ2060にセットしてみた。タイトルを含めて問題なく表示され、本編の再生もすんなりできた

C40AT3の録画リストを表示してみた。ひとつめはC40AT3でBD-Rにダビングしたコンテンツで、こちらはもちろん再生できる。一方ふたつめのSUZ2060で録画した番組は、タイトルも文字化けしてしまい、再生できなかった

 となると、C40AT3で録画したディスクはUB900やUDP-205でも再生できるかもと期待したのですが、残念ながらどれもNG。今回のプレーヤー2モデルでは4K放送の録画ディスクは再生できませんでした。

 UB900ではディスクを読み込んで、画面に番組タイトルもちゃんと表示されるんだけど(SUZ2060、C40AT3のどちらで録画した番組でも)、決定ボタンを押しても「再生できません」の文字が出るだけ……。なんとも悲しい状態です。

パナソニックDMP-UB900でディスクコンテンツを呼び出した。「ウルトラQ」はC40AT3で、「4K8K放送開始前テスト」はSUZ2060でBD-Rに録画したもの。どちらも再生できないことを示す「×」マークが付いている

 さらにUDP-205では、ディスクを読み込んだまま画面がブラックアウトして、本体がフリーズしてしまいました。電源を入れ直したらディスクは取り出せましたが、SUZ2060、C40AT3のどちらで録画したディスクで試しても同じ症状に。UDP-205のユーザーは、わざわざ試さない方がいいでしょう。

 なおパイオニアのUDP-LX800、LX500について発売元に確認してみましたが、4K録画ディスクの再生には対応していないそうです。

 結論としては、4Kチューナー内蔵BD/HDDレコーダーで録画したディスクは、自己録再(あるいは同一メーカーの製品)で楽しむものと考えた方が間違いなし。とはいえそれではあまりに不便なので、プレーヤーを含めて4K放送録画ディスクの完全な互換性を実現してくれるよう希望します。

ダビング時間は30分番組で5分強

 ちなみに4K放送を4K画質のまま録画するには、SUZ2060、C40AT3とも一旦内蔵HDDに録画して、それをBD-RやBD-REにダビングすることになります。BS 4Kと民放系の番組は、地デジ等と同じダビング10で運用されていました。

 ということで、4K番組をHDDからBD-R(4倍速)にダビングするのに時間がどれくらいかかるかも試してみることに。

 すると、SUZ2060では19分番組をダビングするのに約4分、C40AT3では31分番組で5分半ほどでした。2時間番組に換算すると20〜25分くらいかかることになります。このあたりは週末に時間を見てもう少し詳しく検証します。

SUZ2060のダビング手順はこれまでの2Kコンテンツとまったく同じ。ディスクに残す際にはMPEG4 AVC変換で2Kとして保存も可能

C40AT3では録画した4K放送の部分カットなどの編集はできない

 録画可能な時間を確認してみると、25GバイトのBD-Rについて、SUZ2060は1時間35分、C40AT3は1時間34分記録できるような表示が出ています。若干の誤差はあるにせよ、1時間30分前後が目処になるのは間違いないでしょう(BS 4Kの『刑事コロンボ』だと1枚に1話しか入らない……)。

 なおSUZ2060は4Kの録画番組であっても、部分削除(CMカット)などの編集が可能(HDD、BD-Rのどちらでも)。一方のC40AT3はインデックス画面変更とタイトル分割のふたつしか選べませんでした。このあたりはSUZ2060に一日の長あり。

 またC40AT3で録画したディスクをSUZ2060で編集できるかも試してみましたが、あっさり「編集できません」と言われてしまいました。残念。