《組み合わせたパワーアンプ》
IPC AM1001 6L6プッシュプル
1940年に登場したAM1001はシンプレックスのシアターシステムのA15、A30、B60などで活躍したパワーアンプで、初段に6J7、2段目も6J7を3結で使用し、出力段が6L6のpp動作で出力15Wを得ている。A15システムでは1台を使用。A30システムでは2台使用により出力30Wとし、B60システムでは本機を4台使用して出力60Wとしている。(土井)
IPC AM1027 6L6プッシュプル
シンプレックスシアターシステムで活躍したIPC AM1027は1949年に登場したパワーアンプ。出力段は6L6をpp動作として出力20Wを得ている。シンプレックスシアターシステムで採用されたスピーカーユニットはアルテック515ウーファーや288ドライバーであった。(土井)
アルテック 1520T 6L6プッシュプル
1953年に登場し、出力段は6L6のpp動作で出力35Wを得ている。同時期に出力段6146・pp動作で出力70Wのパワーアンプ1530も登場した。末尾にAの付いたモデルも存在する。本機Tはプリアンプスペースにブランクパネルが取り付けられて、入力トランス4651を載せ、入力インピーダンス15kΩ受けとしたアンプである。(土井)
ノーザン・エレクトリック R4141A 6L6パラレルプッシュプル
入力トランスに618Cを採用し、前段6J7×2、出力段は6L6パラレルppとして出力40Wを得ている。回路構成はWE 118Aに近いが、違いはスクリーン電圧の供給に定電圧放電管OC3が採用されている点である。ノーザンのアンプには6L6・ppのR4139B、6F6・ppのR4043Bも存在する。魅力はやはりWEトーンにあるといえる。(土井)
ウェスタン・エレクトリック 143A 350B(6L6)パラレルプッシュプル
1947年に登場した143アンプには、143Aベーシックアンプ、143Bアンプとして(143A+141A)の組合せ、143Cアンプとして(143A+618Dラインコイル)の組合せの、3モデルが存在する。使用球は6SN7×4、350B/6L6×4、OC3/VR105×1、整流管に5R4GY×2という仕様で、350B使用時の出力は75W、6L6使用時は出力50Wが得られる。(土井)
《ユニットとパワーアンプの組合せ》
機種解説
●土井雄三/杉井真人
取材協力
●ウエスタン サウンド インク ☎03(3370)7400
●杉井真人