フェラーリ・ジャパンは、2025年7月初旬に最新型モデル「アマルフィ」をイタリアのアマルフィで世界初公開した。7月29日には、東京・浜離宮恩賜庭園を臨むウォーターズ竹芝にて、「アマルフィ」の日本国内での初披露イベントが開催された。

イベント会場の「ウォーターズ竹芝」入り口

イベント会場は、車名の由来元である南イタリア「アマルフィ海岸」の鮮やかさを再現

オープニング

 「アマルフィ」は、同社が生産している「ローマ」の後継として位置づけられた。快適性とスタイルを犠牲にせずに、スポーティーなドライビングを楽しみたい方のための、革新的なパフォーマンスと時代を超えたエレガンスの両立を実現したモデルとのこと。日本での納車時期は未定で、価格は3,418万円から。

イベント冒頭の挨拶では、フェラーリ・ジャパン代表取締役社長のドナード・ロマニエッロ氏が登壇

 実車お披露目前には、イタリアのマラネッロ本社よりプロダクトマーケティング責任者、エマヌエレ・カランド氏を迎えてのプレゼンがあった。「フェラーリが追求する『比類なきパフォーマンス』と、『ドライビングの純粋な喜び』。この2つの魂を完璧なバランスで具現化したモデルが『アマルフィ』である」とカランド氏は語る。

「アマルフィ」についてプレゼンするカランド氏

「アマルフィ」登場

 「アマルフィ」のデザインは、劉伶でミニマルなイメージを柱にし、彫り込まれたフォルムとクリーンな面によって、現代性とダイナミズムを表現しているとのこと。

竹芝の海を背景に「アマルフィ」が日本初お披露目

「アマルフィ」から降車するロマニエッロ氏

ディティール

フロントは大きなエア・インテークで締められ、彫り込まれた長いボンネットの下に640cvのターボエンジンを搭載

ツインターボV8エンジンは、数々の受賞歴がある「F154」ファミリーから派生した進化型で、最高出力は640cv。0-100km/h加速は3.3秒。0-200km/h加速は9.0秒。パワーウェイトレシオは同クラス最高の2.29kg/cv

リアでは、全体を取り囲む強い個性を感じさせるラインが特徴。さらにエアロダイナミクスとして、一体化した新しい可動ウィングをリアに装備し、最大のダイナミクス性能を引き出す

タイヤには20インチ・ホイールを採用。美的観点、パフォーマンス、乗り心地の質を損ねない快適性のバランスを取ることを念頭に選ばれたとのこと

車内はコクピットレイアウトを採用。ステアリング・ホイールには物理的ボタンを装備し、アイコニックなスタートボタンも復活

インテリアにはデュアル・コクピット・レイアウトを採用。デザインにはシンプルさを追求し、クリーンで現代的な印象を作り出している

オプションでドイツのオーディオメーカー「ブルメスター」の高級オーディオ・システムを搭載可能。3種類のプリセットから好みの音響にパーソナライズできるとのこと(詳細は未発表)

スペック

サイズ&重量

ボディサイズ:全長4660×全幅1974×全高1301mm
ホイールベース: 2670mm
車両重量:1470kg(乾燥重量)
燃料タンク容量:80L
トランク容量:273L
タイヤ&ホイール:245/35R20(フロント) 285/35R20(リア)

パワートレイン

タイプ:V型8気筒DOHCツインターボ
総排気量:3855cc
最高出力:640PS/7500rpm
最大トルク:760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション:8速DCT
駆動方式:RWD

フェラーリ「アマルフィ」特設サイト

フェラーリ・ジャパン オフィシャルサイト