アルプスアルパインから新型AVナビ「XF11NX2S」が3月中旬に発売される。価格はオープン(市場想定価格は¥198,000前後の見込み)だ。

XF11NX2S オープン価格(市場想定価格¥198,000前後)
11型フローティングディスプレイAVナビ

XF11NX2Sのスズキジムニーへの装着イメージ。

 本機は11型フローティングディスプレイを採用するモデル。これまでのビッグXと大きく異なるのは、DVD/CDといった“円盤”メディア再生機能が省かれたことと、それにともなって本体サイズが従来の2DINサイズから1DINサイズにコンパクト化されたところ。従来型のXF11NX2に対しシンプルモデルという形でのラインナップ追加となる。

 再生メディアはしかし、市場の動向を鑑み、サブスクリプションへの対応を強化、スマートフォンとの連携を重視した仕様となった。本機の再生メディアとしては、地デジTV、USE経由でのメモリー再生およびスマートフォン、ブルートゥースHDMI経由(HDMI CEC対応)での再生を可能にしている。また、Apple CarPlayでは市販AVナビでは初となるワイヤレスにも対応する。andoroidautoに関してはワイヤードでの対応となる。

スマホを中心としたメディア再生へと進化したビッグX、Apple CarPlayはワイヤレス対応だ。

HDMIはHDMI CECに対応する。

 また、アマゾンアレクサを内蔵しており、専用アプリ「BIG X CONNECT」との連携で、本機のナビ機能などを音声認識操作することも可能にしている。これまで好評を博しているVOICE TOUCH音声認識機能はそのまま装備されている。

アマゾンアレクサを内蔵するため、音声認識操作も一段と快適に行うことができそうだ。

 搭載可能車種についても大幅な拡大を実現。本体サイズがコンパクトな1DINサイズ化したことと、フローティングディスプレイのモニター機構が一新されたことで、100以上の車種へ装着可能となったという。

 音質面では、従来のビッグXで定評があっただけに期待も大きいが、高音質回路や高級デバイスの採用を実施しているうえ、ハイレゾ対応や前後席4チャンネル独立パラメトリックイコライザーなど、これまで以上に検討されているもよう。なお、ビッグXの特長のひとつでもある車種専用チューニングにも対応しており、起動時の専用オープニングはもちろん、アルパインのサウンドマイスターが推奨するサウンドチューニングといったデータを格納する。

 システム拡張性としては、ドライブレコーダーやリアカメラ、ETCユニットとの連携を果たしているし、後席ダブルゾーン対応HDMI出力も備える。ただし、外部パワーアンプとの接続をするライン出力は省略されている。

≫XF11NX2S装着可能車種一覧

 新たに誕生したフローティングビッグXシンプルモデル、機会があればレビューをお届けしよう。

トヨタハイエースへの搭載イメージ。