パイオニア（PIONEER）は、新型ドライブレコーダー「NP1（エヌピーワン）」を3月2日に発売する。予約受注は同社公式オンラインショップにて本日2月10日より開始。
購入プラン
NP1 ベーシックプラン ￥65,780（税込希望小売価格）
本体および通信＋サービス利用料1年分付
NP1 バリュープラン ￥93,500（税込希望小売価格）
本体および通信＋サービス利用料3年分付
「NP1」は、前方用と車内／後方用の2カメラ搭載、1ユニットドライブレコーダー。そこに、通信モジュールを内蔵した車載Wi-Fiルーターとしても機能する製品である。本体にセットできるSDカードへの映像記録はもちろんだが、通信機能を活かして、もしもの時の映像データをクラウドに記録可能（最大5ギガバイト、容量を超えた場合は古いデータを消去し上書きする）、そのためメモリーの劣化などによる記録逃しをしないという。
内蔵する通信モジュールは、docomo in Car Connectに対応。通信データ量の制限無しに利用することが可能だ。この通信機能を活用したOTA（Over The Air）により自動的に、本機のソフトウェアは常に最新状態を保ち、新しい道や施設や店舗情報といった地図データも古くならず利用できる。その上、新機能の追加も自動アップデートされるという。直近で予定されるのはGoogle Alexaの搭載で、2022年春にはAlexaビルトインのドラレコへと進化する。
このOTAでは、「後方車異常接近通知」機能もはたらき、いわゆる“あおり運転”を受けた際にドライバーへ通知するほか、トラブルへ発展しそうな場合など、本機と対話による操作で映像記録を残す事も可能としている。このため、パイオニアでは本機をドライブレコーダーというジャンルから“会話するドライビングパートナー”と呼称し、新発想の車載デバイスとして紹介している。
走行している場所や時間に応じてドライバーへ呼びかけをする「ドライブトピック」機能、車外のスマートフォンを介した情報共有が可能な「ドライブコール」機能が利用できる。
さらには、従来のカーナビゲーションでしかできなかった地点検索やルート検索、ルートナビゲーションなどを音声で行う「スマート音声ナビ」機能まで備える。GPSも内蔵しており、GPS/Assisted-GPS/GLONASS/GALILEO/みちびきに対応している。これだけの多彩な機能を、電源ケーブルの確保とシンプルな本体装着で手に入れることができるのは極めて画期的と言えるだろう。
この快適さをもたらす音声操作は、パイオニア独自の新開発モビリティAIプラットフォーム「Piomatix（パイオマティクス）」の採用により実現できたという。音声認識技術には米Cerence社の自然対話型音声認識エンジンが活用されている。
NP1には学習能力も備わっており、ドライバーの運転スタイルを自動学習して、ユーザーここに対して最適なデバイスへと進化するのだという。
カメラ性能にもぬかりはなく、STARVIS技術搭載のCMOSセンサーを採用するほか、F値2.0の明るいレンズを搭載、約200万画素のフルHD解像度、LED信号が消灯状態で記録されないように調整されているという。
同梱されるメモリーは32GB micro SDカードで、対応するメディアはmicro SDHC／micro SDXCカード（class10）512GBまでとしている。
Wi-Fiルーターとしては、最大で5台のデバイスを同時接続することができる。
熟成してきたと思われたドラレコ市場は、新たなフェイズに移行してきているのかもしれない。