ドイツのハイエンドカーオーディオブランドであるマイクロプレシジョン(Micro Precision)から車載用モノーラルパワーアンプ「7-Series MONO Amplifier」が発売された。日本市場での販売は総代理店であるイース・コーポレーションが行う。全国のカーオーディオショップで購入が可能だ。

7-Series MONO Amplifier ¥640,000(ペア/税別)

 本機はマルチアンプドライブシステムにおけるハイレゾ音源の再現性を追求して開発されたモデルであるという。フルディスクリート構成のAB級増幅回路を採用し、磁束漏れや外来ノイズの影響を低減するために、電源回路と信号回路の基板を分離している。この構成は、昨年オートサウンドウェブグランプリ2020で受賞を果たした4チャンネルモデルZ-Studio 4Ch Amplifier version 1.1でも採用されており、これを踏襲したものと考えられる。

 定格出力は4Ω負荷時で150W、2Ω負荷時には280Wとなる。また、2台を連結したブリッジ駆動も可能で、その際には500Wを出力する。

 回路素子には高品位なパーツをふんだんに採用。3段ダーリントン構成の電源部にはファイナルトランジスターにサンケン製を組み込んでいる。また信号回路では、パターンに100μm厚銅箔に金メッキを施した基板を採用するほか、ムンドルフ製4,700μFコンデンサーを2基搭載、さらにニチコン製Museコンデンサーやサンケン製ドライバートランジスターが盛り込まれている。

電源回路に採用されたサンケン製トランジスターはコレクタエミッタ間飽和電圧VCE(sat)が非常に低く、高いパフォーマンスを発揮するという。

オーディオ用途でそのクォリティに定評のある独ムンドルフ製のコンデンサーを搭載。

 本機らしい装備として、DIPスイッチを使った入力感度調整機能がある。これは金属抵抗分割器を活用したもので、16通りのレベル調整を可能としている。一般的に可変抵抗器を使うことが多い装備だが、このあたりは音へのこだわりに妥協をしない同社ならではのアプローチといえそうだ。

 RCA入力端子、バナナプラグ対応のスピーカー出力端子は、いずれも24金メッキが施される。確実な接続のために精密設計されているとのこと。同社の既出モデルであるZ-Studio 4Ch Amplifier version 1.1に触れてみると、端子のネジやRCA端子を締め込んだり抜き差ししたときの感触が実にスムースかつしっかりしていることから、その精度の高さがよくわかる。

 シャーシは、ボトムに15mm厚、サイドが10mm厚とし、高い放熱効果をもって長時間の安定駆動を可能にしているとのこと。1台あたりの寸法はW100×H65×D340mm、重さは2.46kg。

2台1セットで販売される7-Series MONO Amplifierが納めされるキャリングケース。樹脂製ながら頑強なケースでデリバリーされる。

問合せ先 株式会社イース・コーポレーション
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