昨年、社名を新たにフォルシアクラリオンを改めたクラリオンの東京オートサロンブースには、光岡自動車のコンパクトカー「ビュート」が展示されていた。この車両は、昨年12月に受注開始している「ビュート」および「ビュートなでしこ」向けのメーカーオプションを実装したもので、クラリオンの8型HDクァッドビューナビおよびフルデジタルサウンドシステムが搭載されている。

 クァッドビューナビには、フルデジタルサウンドシステム用のデジタル出力を備えているため、プロセッサーへダイレクトにデジタル信号を伝送可能。プロセッシング処理されたデジタル信号はそのままフルデジタルスピーカーへと送られる。伝送信号はデジタルのままなので、劣化することなく伝えることができるのが特長だ。クラリオン独自のフルデジタルカーオーディオシステムがセットアップされて納車されるのだから、音楽ファンとしては喜ばしいことといえるだろう。

 メーカーオプションとして設定されているだけあって、ナビ画面にはビュートの画像を壁紙にあしらうほか、サウンドチューニングも専用に行われているという。会場で捉えたその姿をご覧いただきたい。

東京オートサロン2020、クラリオンブースに展示されていたミツオカビュート。クラシカルでどこか可愛らしい外観が特長だ。

木目が際立つコンソールパネルの中央にクラリオンのクァッドビューナビNXV897Dがマウントされる。画面サイズは8型だ。

Aピラーに配置されているのは、クラリオンのフルデジタルスピーカーの高音用トゥイーター。25mmのソフトドームユニットだが、特殊な磁器回路によってデジタル信号をダイレクトに再生することができる。

ドアにはZ7フルデジタルスピーカーがマウントされている。インテリアパネルは純正デザインそのままに、170mmのフルデジタルスピーカーが収められている。

NXV897Dは、4分割画面が特長のクァッドビューナビだが、オーディオ再生画面の壁紙にはビュートの画像がプリセットされている。

<文・写真:長谷川 圭>