聴いて楽しい音で、ノリがいい
自然と身体がリズムを刻んでいる

文=黛健司

 パナソニックのストラーダ開発チームによる『ストラーダ・サウンドエンジン』技術と、『音の匠』をプロデュースするミキサーズラボの内沼映二氏、三浦瑞生氏による『音造り』のコラボレーションが生み出した最高傑作が、今年のストラーダF1XVだろう。内沼&三浦コンビのサウンドプロデュースは『音楽の躍動感、空気感を満喫する』ことを最大の目標としているが、それを担保するのがサウンドエンジンの技術で、両者相俟って魅惑のサウンドが成り立っている。

 とにかく、聴いて楽しい音で、ノリがいい。自然と身体がリズムを刻んでいることに気づいて微苦笑した。ベースの躍動感には驚くしかなく、ピッツィカートのアタック音に目が覚める想いだ。クラシックの弦楽器の再生でも、柔らかく爽やかに拡がりながら、演奏テクニックの細部までを克明に表現する音楽的クォリティの高さが印象的。

 ストラーダはハイレゾ再生への取り組みも早く、PCM192kHz/24bit音源をダウンコンバートすることなく演算処理しているため、ハイレゾ本来の高音質が堪能できる。さらに『アップコンバート機能』により、CDクォリティの音源でも、ハイレゾ並の高音質で楽しめるのもストラーダならではだ。

192/24をネイティブ再生するハイレゾ音源対応
しなやかさをともなった骨格のしっかりしたサウンドが持ち味

文=脇森宏

 2DINのオーディオスペースで9型画面の装着を可能にしたスイングディスプレイ機構を採用するストラーダFクラスの最上位モデル。ダッシュパネルの手前に位置する9型画面は、視覚的に10型に相当するとのことで、大画面が好きな人には見逃せない存在だ。オーディオパートは192kHz/24bitの高速演算DSP、バーブラウンの高音質D/Aコンパーター(384kHz/32bit)を採用しハイレゾ音源に対応するとともに、CD音源もアップコンバート処理するなど高音質化に積極的に取組んでいる。車載用としては数少ないブルーレイ対応モデルでもある。

 ストラーダFシリーズは、骨格のしっかりしたサウンドが持ち味。昨年度モデルは体幹の強い音と評した記憶があるが、2018モデルはしなやかさが加わった。そのため表現力がより豊かかつ多彩になり、聴き心地が大幅に良化。“音の匠”は曲によって威力を発揮するけれど、通常はオフにしておいても充分に音楽を楽しむことができる。これは基本性能が向上した証。着実な進化が確認できた。

パナソニック panasonic
AV Navigation
CN-F1XVD
オープン価格

SPECIFICATION
●画面パネル:9V型ワイド/LED液晶静電タッチパネル
●再生ソース:BD、BD-R/RE、DVD-Video、DVD ± R/RW、CD、CD-R/RW(MP3/WMA/AAC)、SDメモリーカード(MP3/WMA/AAC/FLAC/WAV)、地上デジタル TV、AM/FM ラジオ、iPod/iPhone(接続ケーブル別売)、USBメモリー(MP3/WMA/AAC/FLAC/WAV)、Bluetoothオーディオ
●ハイレゾファイル:最大PCM192kHz/24bit対応
●サンプリングレートコンバーター:192kHzにアップコンバート
●サウンドチューン機能:音の匠(TAKUMIマスターサウンド/KIWAMI高域強調/NAGOMI会話重視)
●DSP機能:タイムアライメント、サブウーファー設定、グラフィック EQ
●内蔵アンプ:定格出力18W×4(最大出力50W×4)
●D/Aコンバーター:アドバンスドセグメント方式32bitDAC
●HDMI入出力端子1系統装備
●Android Auto対応
●外形寸法:W178×H100×D170mm(ナビゲーションユニット)、W240×H141×D19mm(ディスプレイユニット)
●重量:約2.5kg(ナビゲーションユニット)、約0.9kg(ディスプレイユニット)
●備考:TVアンテナ(フィルムアンテナ4枚)、GPSアンテナ、ハンズフリー通話用マイク付属

■問合せ先
パナソニック お客様ご相談センター
電話番号: 0120-50-8729(フリーダイヤル)
受付時間:9:00~18:30(365日)

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