コンパクトアンプを大幅進化させ洗練された音に仕上げたキッカー
DSP搭載のKEY SMARTで手軽な音質アップが可能に

文=石田功

 純正システムに追加してパワーアップを図るハイレベル入力対応のコンパクトなアンプをキッカーが販売したのは3~4年前だったか。その時は「なんか荒い音だなぁ。これなら内蔵アンプで我慢したほうがマシなんじゃない?」なんて感じたものだから、今回のDSPを内蔵したKEY SMARTも似たようなものだと勝手に思っていた。が、実際に音を聴いてみると大きく進化していた。音に荒さはなく洗練されていたのだ。この基本性能があれば、DSPの機能も生きてくる。

 付属のマイクで実測してタイムアライメントやイコライザーをコントロールしてくれるし、入力クリッピングを回避するゲインマッチング機能もある。もちろんオートターンモードによって純正システムへの追加も可能。コンパクトなボディは取り付け場所にも困らない。自動運転に向けてクルマの電気系統が複雑化し、カーオーディオのグレードアップが難しくなってきた昨今、手軽に音質アップを図る人は一気に減った感があるが、このDSPアンプならカーオーディオのグレードアップを諦めてしまった人にもおすすめできそうだ。

コンパクトながら紛れもないキッカーサウンド
手軽で効果的なシステム改善コンポーネントとして薦めたい

文=脇森宏

 AVナビの浸透に伴ってパワーアンプへの関心が薄まり、単体パワーアンプ不要論が語られるまでに地盤沈下が進んでいる。しかし、パワーアンプを擁するシステムのサウンドは一味違う。パワーに裏打ちされた説得力あるサウンドが楽しめる。米国キッカーのKEY180.4アンプは、純正あるいはAVナビ既装着のビギナーズシステムに最適な4chモデル。長さ18㎝あまりのコンパクトな筺体に、45W(RMS)×4アンプに加え、40バンドイコライザー、タイムアライメント、24dB/octハイパスフィルター等のデジタル制御機能を内蔵、付属のマイクを使ってのオートEQ&タイムアライメント機能まで備えている。

 手の平サイズのボディながら音は紛れもないキッカーサウンド。いささかドライな音質で、音楽の抑揚を的確に表現してみせる。同ブランドの創設者スティーヴ・アービー氏の音と音楽に対する真摯な取組み姿勢が本機にもしっかりと受け継がれているようだ。音の厚み、パワー感も充分。手軽で効果的なシステム改善コンポーネントとして広く薦めたい。

キッカー kicker
Power Amplifier with Digital Signal Processor
KEY180.4
¥50,000(税別)

SPECIFICATION
●定格出力:45W×4(4Ω)
●入力感度:250mV〜10V
●SN比:90dB以上
●フィルター:ハイパス・60、80、120Hz(-24dB/oct.)、<バイアンプモード時>ハイパス・3.2kHz(-24dB/oct.)/ローパス・3.2kHz(-24dB/oct.)または、ハイパス・320Hz(-24dB/oct.)、ローパス・640Hz(-24dB/oct.)
●周波数特性:20Hz〜20kHz
●イコライザー:Kicker EQ
●タイムディレイ:ONで自動調整機能作動(同時にEQ、ゲインも自動調整)
●コンプレッション:ONで自動コンプレッション機能作動
●外形寸法:W70×H43×D187mm
●備考:自動調整用マイク付属、ライン入力コネクター付属、スピーカー出力コネクター付属

■問合せ先:
株式会社オージー
電話番号 045-858-6325

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