Amazon(アマゾン)は本日、次世代のパーソナルアシスタント機能「Alexa+」の日本での
早期アクセスの提供を開始した。Alexa+は従来のAlexa以上に賢く、自然な会話を実現するもので、既に海外ではサービスをスタートしていたので、ご存知の方も多いだろう。
昨日、そんなAlexa+の新機能を体験できる発表会が開催された。冒頭、Amazon Alexaインターナショナル アジア太平洋地域リージョナルマネージャーのGianmaria Visconti(ジャンマリア・ヴィスコンティ)氏とアマゾンジャパン合同会社Amazonデバイス事業本部Echo・Ring・スマートホーム事業部 事業部長の丸山 舞氏が登壇し、Alexa+の魅力を紹介してくれた。
Alexa+には様々な進化ポイントが盛り込まれているが、その第一は自然な会話の実現にある。特に日本語では同じ言葉が使い方によって複数の意味を持っていたりする(『大丈夫です』という言葉が、『問題ない』という意味と、『必要ありません』という意味に使われる)など、他国にはない対応が求められたという。
そのため音声識別について専任ローカルチームが参加し、日本のユーザー向けにカスタマイズを行っている。またていねい語の理解、日常生活の行動についても分析を行い、言いかけの言葉や複雑なリクエストについての意図も理解してくれるようになっている。日本の習慣やユーモアを理解し、日本の音楽、料理、文化にも精通した、本当の意味で「日本のAlexa」に進化したという。
写真右から、Amazon Alexaインターナショナル バイスプレジデントのMichele Butti(ミケーレ・ブッティ)氏、同アジア太平洋地域リージョナルマネージャーのGianmaria Visconti(ジャンマリア・ヴィスコンティ)氏、アマゾンジャパン合同会社Amazonデバイス事業本部 Echo・Ring・スマートホーム事業部 事業部長の丸山 舞氏
発表会では、丸山氏からAlexa+に「日本の好きなところを教えて」という質問があり、「やっぱり食文化が豊かなところですね。地域ごとに名物があって、同じ料理でも星によって全然違うのが面白いと思います」という回答が出た。
さらにその中からお好み焼きに話題が移り、大阪風と広島風の違いについても解説、Alexa+は広島風が好きだと話した。ここについては、丸山氏が広島出身で、Alexa+がその点を踏まえてレコメンドしたようだとのこと。話し相手のバックボーンまで踏まえて提案を行うあたり、確かにこれまでのAlexaとは一味もふた味も違うようだ。
その他、これまで毎回必要だったウェイクワードについても、Alexa+では初回に一度話しかければ、その後の会話を続けている間は必要ないとのこと。Alexaに話しかけることの多い人には、これもひじょうに嬉しい進化だろう。
Alexa+は近年のEchoデバイスのほとんどで使用可能になる予定とのこと
そんなAlexa+は上記のように本日から早期アクセスを開始、対応EchoデバイスやFireTV、Fire TV搭載スマートテレビ(パナソニック、JVC)を新たに購入した方、対応デバイスをお持ちの方に向けて順次案内していくとのこと。この早期アクセスを使えば、Alexa+をいち早く、無料で体験可能だ。なお、早期アクセス終了後は、月額3,000円でAlexa+の利用が可能。さらに、Amazonプライム会員は追加料金なしで利用できるとのことで、これもひじょうに嬉しい配慮だろう。
そのプライム特典について、アマゾンジャパン合同会社 バイスプレジデント プライム・マーケティング事業統括本部長の鈴木浩司氏から説明が行われた。
アマゾンジャパン合同会社 バイスプレジデント プライム・マーケティング事業統括本部長の鈴木浩司氏
Amazonプライムの特典としては、これまでもお急ぎ便、Amazon Photos、Amazon Music、Prime Videoなどが含まれていた。Alaxa+はそれらをより使いやすくサポートする。
たとえばAmazonでの買い物について、気になるアイテムがあったけど、価格が少し高いので保留しておくといったこともあるだろう。そんな場合もAlexa+に「価格が◯◯円くらいになったら教えて」と指示しておけば、条件を満たした時にお知らせしてくれる(期限あり)。
さらにAmazon Photosに保存された写真についても、「2年前の家族旅行の写真を見せて」といった指示で呼び出すことができるという。近年はAmazon Photosに思い出の写真をたくさん保存している方も多いだろうが、そんな方がAlexa+にざっくりしたイメージを話すだけで、Echo Showに写真が表示される、この一連の流れは喜ばれるに違いない。
鈴木氏の自宅に設置したペットカメラで撮影した愛犬の様子も、Alexa+に話しかけるだけですぐに表示された
発表会ではリビングやキッチン、ベッドルームでAlexa+がどのように活躍するか、具体的な機能が紹介された。
たとえばリビングで重宝されそうな機能としては、町内会などのチラシをスマホのAlexaアプリで撮影してアップロードすると、Alexa+がその中からユーザーに必要な情報を選んで音声で紹介してくれる。さらに必要と思った項目を指示すればスケジュールに追加も可能という。
もちろんPrime Videoでの作品検索や室内の照明の調光なども、Alexa+ならあいまいな問いかけで可能。ハロウィンのホームパーティという設定で「照明と窓を今夜の雰囲気に合わせて」と指示すると、室内照明がオレンジに変化した。
曖昧な言葉で指示するだけで、ハロウィンをイメージした照明にチェンジ
その他にもキッチンシーンでは、冷蔵庫にある食材で作れるレシピからユーザーの好みにあったものを提案したり、手持ちの調味料の使い方などもアドバイスしていた。
スケジュール管理についても、カレンダーの予定を要約してもらったり、イベントの追加が可能。休日の予定を立てたい場合は、Alexa+に条件に合った外出先の候補を探してもらい、おすすめレストランもチョイス、カレンダーに追加するといった一連の流れもお任せできるそうだ。
また今後の展開として、「レストラン予約 powered by 食べログ」を通じてレストランの予約が提供可能となる他、「Uber Eats」や「出前館」での料理等のデリバリー、「チケットぴあ」でのチケット購入なども提供可能となる予定だそうだ。
キッチンでは様々なレシピから、ユーザーの好みにあったものを提案
近年は、日本でも音声によるスマートホーム体験も増えてきているという。Alexa+では、「暗いな」と言えば、今いる部屋の照明をつけ、「ちょっと寒い」と言えば、エアコンの暖房を調整してくれる。またSmart Home AI Toolkit により、独自の機能を持つ家電メーカーは自社のデバイスをより手軽にAlexa+と連携できるようになっている。
Alexa+との組み合わせでは自然な会話で多くの家電機器を操作できるようになるわけで、ややこしくなりがちなホームシアターの操作もより手軽に実現してくれるかもしれない。
なお今回、Alexa+のために設計されたEchoシリーズとして「Echo Time」と「Echo Dot」も発売された。そちらについても追って紹介したい。
Alexa+のために設計された「Echo Time」と「Echo Dot」も発売