2013年、プロジェクターの専門メーカーとして創業したXGIMI。この10年余りの間に、北米、ヨーロッパ、日本と、取り扱い地域は100ヵ国以上に及び、出荷、販売台数は累計で700万台以上。いまでは世界的に広く知られるプロジェクターブランドに成長している。

 XGIMIの最大の特徴は、製品の開発から製造まで一貫して対応できる大規模な自社工場をもち、多用化するユーズに素早く対応できることにある。それは単に短いスパンで製品化できるだけでなく、高度な独自技術をいち早く実用化することが可能で、これがプロジェクターとしての本質的なクォリティを押し上げることになる。

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 今回XGIMIの最高峰として登場した「TITAN Noir Max」を見ても、その優位性は明らかだ。高輝度RGBレーザー(日亜化学工業製)と高効率のDMD素子、さらに光学2倍ズームレンズを投じた独自の光学回路設計により、最大7,000ルーメン(ISO)という驚異の明るさを実現している。

 ここで見逃せないのが、抜きん出た高輝度化を実現しつつ、最大10,000:1のネイティブコントラスト比を実現していることだ。ネイティブコントラスト比は同じ画面内で同時に表現できる純粋な白と黒の比率を示すもので、シーンをまたいで最大/最小の輝度から算出されるダイナミックコントラスト比とは意味合いが異なる。

 実用的な性能(画質)に大きな影響力を持つのは、もちろん前者。数あるDLPプロジェクターのなかでも、映像のダイナミックレンジの広さでは間違いなくトップレベルだ。

DLPプロジェクター:TITIAN Noir Max ¥999,800(税込)
→Makuakeにおけるプロジェクト開始から【72時間限定価格】として51%OFFとなる
 ¥489,800円(税込)で購入可能。

「TITAN Noir」シリーズには、テーブルや棚置きに便利なデスクトップ用のスタンドも付属している。さらにオプションで、写真のフロアースタンドや天吊設置用金具も準備されている

●方式:DLPプロジェクター(0.47インチDMD)
●光源:RGB 3色レ−ザー光源
●スクリーン上の解像度:水平3840✕垂直2160画素
●輝度:7,000 ISOルーメン
●色域:BT.2020(110%)
●ネイティブコントラスト:10,000:1
●レンズシフト:V±130%、H±50%
●対応音声フォーマット:DTS-HD、DTS Virtual:X、Dolby Digital、Dolby Digital Plus
●内蔵スピーカー:12W✕2(ハーマンカードン製)
●接続端子:HDMI入力3系統(1系統eARC対応)、USB 3系統、LAN 1系統、デジタル音声出力1系統(光)、アナログ音声出力1系統
●ノイズレベル:28dB以下(1m)
●消費電力:最大360W
●寸法/質量:W379×H231✕D288mm(スタンド含む)/8.1kg

背面上側に接続端子が並んでいる。写真右から電源ボタン、LAN、アナログ音声出力、HDMI端子✕3、USB✕2、デジタル音声出力(光)、電源コネクター

付属のリモコンは、自照式で照明を落とした環境でも使いやすい。設置時の各種調整やピクチャーモードの切り替えもリモコンで手軽に可能

 この画質を根底で支えているのが、ディアルIrisテクノロジーとDBLE(Dynamic Black Level Enhancement)という独自技術だ。これはアイリス(ディアルIris)による光学処理と、電気的な画質処理の合わせ技により、シーン、シーンに応じて最適な明るさ、コントラストを実現するというもの(アイリスは固定も可能。設定は5段階)。

 まずデュアルIrisだが、文字通り、映像を送り出す投影レンズの中のレンズ絞りと、レーザー光源の直後に配置された光源側の絞りを装備し、この2種類のアイリスを絵柄に応じて(主に明暗の情報)、フレーム単位で緻密に連動させ、制御していく。

 通常、アイリスを絞ると黒は締まるが、画面全体の光量が落ちるため、ハイライトの輝き、暗い部分のディテイル描写が厳しくなる。そこで最後の仕上げとして電気的な補正(ガンマ補正)を加え、暗部のグラデーション、ディテイルを自然に描きだしていくという考え方だ。

 設置時の自由度の高さにも目を見張るものがある。投写レンズは約2倍ズームとし、垂直130%、水平50%のシフト機能を備える。100インチ(16:9)の投影時の最短/最長投写距離は、2.2m/4.4m。120インチでも2.6m/5.3mと、調整幅はきわめて広い。

 しかも電動フォーカスについては、自動測距に対応したオートフォーカス機能が装備され、ワンタッチでピント調整が可能。もちろんマニュアル調整も可能だが、実際に使ってみると、その精度はきわめて高く、マニュアル調整の必要性をほとんど感じさせないほどだ。

取材はStereoSound ONLINE試聴室で行った。「TITAN Noir max」をオプションのフロアースタンドに取り付けて床置きし、そのすぐ横に座って映像と音を確認してもらったが、ファンノイズはまったく気にならなかった

 またズーム、フォーカス、レンズシフトの各データを保存し、素早く呼び出せるレンズメモリー機構(最大5パターンまで登録可能)も搭載済み。シネスコスクリーンに対しても、シネスコ、ビスタ、16対9(主に放送)の切替えがワンタッチで完了するという快適さだ。

 IMAX Enhanced、Dolby Vision(Bright/Dark)、HDR10+などの4K/HDRフォーマットに対応済み。内蔵スピーカーはHarman Kardon製としている。

 ピクチャー(映像)モードは「標準」「映画」「スポーツ」「IMAX Enhanced」「FILMMAKER MODE」「ISF(Day/Night)」「Dolby Vision(Bright/Dark)」など。まずはApple TV 4K を接続して、悪魔のような編集長、ミランダ(メリル・ストリープ)と、彼女の元アシスタント、アンディ(アン・ハサウェイ)のコンビで楽しませてくれる『プラダを着た悪魔2』(Disney+)を再生して、その画質を検証していくことにしよう。

 ピクチャーモードについては、ニュートラルな再現性が特徴的な「FILMMAKER MODE」「ISF」といったモニター調のモードも悪くないが、各種補正回路がオフに近づくためか、見た目のコントラスト感が浅く、彩度も控えめだ。いくつかのシーンで確認した結果、意志の強さを印象づけるハンサムメイクや、ハイブランドの洗練されたスーツが鮮明に描きだしてみせた「映画」モードを選択した。

ピクチャーモードの仕上がりもいい。配信からパッケージまで幅広く対応してくれる

映像調整はメインメニューの「輝度とディスプレイ」から行う。「ピクチャーモード」は入力された信号の種類(HDR10やDolby Visionなど)によって選べる項目が自動的に切り替わるので、その中から室内の明るさやソースに応じたモードを選べばいい

HDR10信号を再生している場合のピクチャーモード。それぞれで明るさや色温度などが最適化されている。「標準」や「映画」の仕上がりもいいので、このふたつを中心に活用してもいいだろう

「絞り調整」の初期値は、映像の明るさに応じて絞りを自動調整する「ダイナミック」に設定されている。自分で好みの明るさに追い込みたい場合は他の値に切り替えてもいい

モーション補正技術のMEMC(Motion Estimation Motion Compensation)の切り替えも可能。24P収録の映画ソフトなどでジャダー感を残したい場合はここを調整するといいだろう

 かつての同僚で、いまやスポンサー側の幹部となったエミリー(エミリー・ブラント)との交渉シーンを中心に視聴したが、立体感のある肌の陰影、髪の毛のグラデーション、そして存在感をアピールするダークカラーの口元と、一定のコントラスト感を確保しつつ、細部の情報をていねいに拾い上げている。

 明るさ、コントラスト感は120インチ投影でもまったくと言っていいほど不満はなし。ハイブランドのスーツをまとったエミリーの肌はほんのりとピンクがかり、栗毛色の髪が際立つ。

 気持ちよく伸びるハイライトと鮮やかに見せる色調など、RGBレーザー光源の恩恵は少なくないが、その表現は単調ではない。微妙な陰影を曖昧にすることなく、ニュートラルな発色を保ちつつ、ブルーのドレス、深い紅赤の唇と、ここというポイントでその強みをアピールしてくる印象だった。

 続いて映画『ゴットファーザー』(UHDブルーレイ)をパナソニックのUHDレコーダー「DMR-UBZ1」で再生。映像モード「Dolby Vision Dark」を選び、主に冒頭シーンを視聴。暗い部屋の重い雰囲気を感じさせる安定感のある黒と、4K表示の優位性を感じさせるキリッと引き締まった画調が特徴的だ。

 マフィアを率いるヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)のザラついた肌、胸の鮮やかな真紅の薔薇、そして膝に抱いたネコの毛並みと、細部の描きわけも見応えがある。暗い部屋に外光がほのかに差し込むような厳しいシーンだが、黒は安定して、背後に並んだ家具の微妙なディテイルも、ギリギリなんとか描きだして見せた。

DLPプロジェクター特有のレインボーノイズ対策も万全

単板式DLPプロジェクターは、スクリーン上にRGBの映像を高速で投写することでカラー映像を再現している。そのため字幕のエッジなどにレインボーノイズ(カラーブレイキングノイズ)が発生することもある。このノイズは見る人によって感度が異なるので、気になる場合はAnti-RBEの設定を切り替えること

 ここで単板式のDLPプロジェクターで目につきやすい色割れノイズに有効だという「Anti-RBE」(レインボーノイズ低減)を試してみたが、これがなかなか効果的だ。映画鑑賞では字幕表示(特に暗いシーン)部分で気になりやすいが、Anti-RBEをオン(標準)にすると、色のにじみが抑えられ、だいぶ見やすくなる。完全に消えるわけではないが、ノイズの面積が小さくなり、ストレスが軽減される。画質的にはやや甘くなる印象だが、目障りなノイズの問題が解消されるのは大歓迎だ。

 続いて結婚式のシーンを再生。一転して屋外の明るいシーンに変わると、中間調からハイライトにかけて気持ちよく伸びて、HDRフォーマットであるDolby Visionの持ち味が遺憾なく発揮される。ピンクのドレス、グリーンの芝生と豊かな発色は健在で、立体的に大きく拡がる空間の表現が実に清々しい。

 今回、プロジェクター本体を視聴ポジションのすぐ横に設置して画質の確認を行ったが、動作音はひじょうに静かで、冷却用のファンノイズもほとんど気にならなかった。内蔵スピーカーについては、体を揺さぶるような低音は期待できない。が、声の明瞭度は高く、放送、YouTubeなどのコンテンツでは、ほぼ不満を感じることはないレベルに達していた。

 TITAN Noir Maxの画質に相応しいサウンドを期待するのであれば、少なくてもサウンドバーを用意して、スクリーン下に設置して、楽しむことをお勧めしたい。eARC対応のHDMI端子を活用すれば、ケーブル1本の接続で本格的なサラウンド再生システムに発展させることも可能だ。

取材時は120インチのマット系スクリーン(ゲイン0.9)との組み合わせで大画面映像を確認した。「TITAN Noir」シリーズは40〜300インチの投写が可能で、120インチの投写距離は2.6〜5.3m

映画ソフトの他に、ビコムのUHDブルーレイ『青森 ねぶた祭』(¥6,600、税込)もチェックした。8K/60pの超高解像度で撮影された映像を、4Kにダウンコンバートして収録したディスクで、細かい色の再現や暗部階調の確認にも最適な一枚

 TITAN Noir Maxは、設置時の自由度の高さ、本体の動作音の静かさ、そして100インチオーバーの画面サイズでも満足できる画質と、ホームシアター用プロジェクターとしての完成度はきわめて高い。

 またわずかに灯を残した明るい環境でも、自然な発色バランスを確保しつつ、充分、楽しめる明るさが確保できる。専用のシアタールームでも、家族が集うリビングルームでも、その実力をしっかりと発揮してくれる貴重なプロジェクターと言っていいだろう。

オートフォーカス、自動台形補正など、設置性も抜群に優れる!

メインメニューで「画像補正」を選ぶと、各項目の自動/手法が行える。「TITAN Noir Max」はオートフォーカスやスクリーン自動アジャスト昨日を備えているので、基本的にはオートで設置して問題はない。気になる点があった場合に、手動調整を試していただきたい。

「オプティカルズームとシフト」は、マニュアルで光学レンズのズームとシフトを微調整できる機能。画面サイズをちょっとだけ大きくしたい場合などに試していただきたい

DLPプロジェクターながら、上下方向130%(上下それぞれ65%)、左右方向50%(左右それぞれ25%)の範囲で映像シフトも行える。さらにこれらの値をレンズメモリーに保存可能だ

「Makuake」でのクラウドファンディングが本日スタート

 9月24日から、応援購入サービス「Makuake」で「TITAN Noir」シリーズのプロジェクトがスタートしている。TITAN Noir Maxでも、最速割引が51%(プロジェクト開始後72時間限定)といったプランが準備されているので、高画質な大画面映像が気になっている方は、ぜひチェックを!

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◆TITAN Noir Series&専用アクセサリー価格表

◆Makuake ストレッチゴールド達成特典

(撮影:嶋津彰夫)