ミミソラから、aune audioのフラグシップ・デスクトップヘッドホンアンプ「aune audio A17」が、9月5日に発売される。価格は¥440,000(税込)。

 新製品のA17は、auneのフラグシップ・デスクトップヘッドホンアンプとして、フルディスクリート構成による純A級動作を核に、回路設計・電源構成・放熱設計、そしてユーザーインタラクションに至るまで、妥協のない設計思想を投入。マルチ並列出力トランジスタ、独立デュアル電源、99ステップR2Rボリュームコントロールなど、随所に投入された高精度技術が、あらゆるヘッドフォンを力強く、そして繊細に駆動する、と謳っている。

製品の特長
1 オールボタン設計:精密で効率的な操作性
 A17はワンボタン・パー・ファンクションのロジックを採用。スタンバイ、画面オフ、ミュート、入力切替、出力モード選択、電流モード切替、ゲイン調整など、すべての操作に即座にアクセス可能。付属のリモコンも同じ設計思想に基づいており、デスクトップ操作とリモート操作の両方において、一貫してスムーズな操作体験を提供する。

2 柔軟な接続性
 A17は3種類のヘッドフォン出力を装備。4ピンXLR、6.35mm、4.4mmバランスの各端子により、幅広いヘッドフォンに対応。また、入力端子としてRCAおよびXLRを、プリアンプ出力としてRCAおよびXLRを搭載する。これにより、単独のヘッドフォンアンプとしての使用はもちろん、オーディオシステムにプリアンプとして組み込むこともでき、多様なシーンや機器構成に柔軟に対応する。

3 純アルミニウム放熱構造
 マルチ並列出力トランジスタとクラスA動作によって生じる余剰熱を効果的に管理するため、カスタム設計の超厚肉純アルミニウムシャーシと、多段階の内部ステップ式放熱構造を採用。これにより、重要なコンポーネントから熱を効率的に逃しながら、シャーシ全体へ均一に分散させることが可能に。この設計は全体的な動作安定性を高めるだけでなく、長時間のリスニングセッションにおいても一貫した音響パフォーマンスを確保し、クラスA動作の真の実力を持続的に発揮し続けることを可能にしているという。

4 独立デュアル電源
 A17のアナログセクションは100Wトロイダルトランスによって独立して給電され、ディスプレイとコントロールシステムは専用電源モジュールから電力を供給。さらに、コントロール信号はデジタルアイソレーターチップによって物理的に分離されている。合計約80,000μFに達するメインフィルターコンデンサーバンクと組み合わさることで、アナログ増幅回路に対して十分かつ安定したエネルギーを供給する構成となっているという。

5 99ステップR2R電子ボリュームコントロールシステム
 ハイエンド仕様のJRC MUSES72323ボリュームコントロールチップを搭載。4チャンネルを高精度で同期させることで、チャンネルアンバランスを大幅に低減し、正確な音像定位と明瞭な立体感を実現。99ステップの精密な調整精度と4段階のゲイン設定により、なめらかな音量変化を実現し、さまざまな環境で理想的なリスニングレベルを決定できる。

 なお、ヘッドフォン出力とプリアンプ出力はそれぞれ独立したボリュームコントロールロジックを備えており、マルチシステム構成においても精確で安定した動作が可能になる、としている。

6 デュアルディスプレイ・インターフェース
 デュアルディスプレイデザインを採用し、異なる色とグラフィカルなUI要素により、現在の設定・ゲイン設定・音量レベルを明確に表示。2色表示により、複雑なパラメーター設定を操作中でも、デバイスの状態を容易に把握できる。このディスプレイデザインが、効率的で直感的な操作体験を提供。

7 新開発ハイ/ロー・スプリット電源アーキテクチャ
 フルディスクリート クラスAアンプ設計において、より広いダイナミックレンジと高いリニアリティを実現するには電源電圧の引き上げが重要。しかし一方で、エネルギー変換効率の低下に伴う大きな発熱という、課題も発生してしまう。そこでA17では、高電圧レールと低電圧レールを独立させた分割電源アーキテクチャを採用。プリアンプ段は+20Vで動作し、十分なダイナミックヘッドルームと広大な音場を確保。一方、出力段は+15Vで駆動することで、駆動力を維持しながら発熱を効果的に抑制するようになっている。

 この分割電源方式により、音質と効率の理想的なバランスを実現。A17は長時間のクラスA動作においても、安定した動作温度と高い音響パフォーマンスを維持し続けることができる。

8 チャンネルあたり3ペアの並列出力トランジスタ
 A17の出力段は、チャンネルごとに3ペアのパワートランジスタを並列駆動する構成を採用。これにより出力インピーダンスを大幅に低減しながら、トランジェント応答と負荷制御能力を大きく向上。高ダイナミックな音楽シーンにおいても、鮮明で力強い音の立体感を再現。高電圧プリアンプ設計と4段階のゲイン設定との組み合わせにより、繊細でなめらかなサウンドから、力強くダイナミックな表現まで、幅広い音楽的特性を発揮。その最大出力はシビアなハイエンドヘッドフォンも余裕でドライブでき、低域の制動力と音場の安定性に確固たる再現性をもたらすとしている。

9 ツインJFET入力段回路
 A17はツインJFET(接合型電界効果トランジスタ)入力段設計を採用。JFETは真空管に近い電圧制御特性を本質的に備えており、自然でなめらかな、豊かな奥行のあるサウンドキャラクターを再現。デュアルトランジスタ並列アーキテクチャの採用により、リニアリティが最適化され、初段増幅の時点から信号に豊満でしっかりとした質感を与えることができるという。楽器の音像は確かな実体感と繊細な艶を持ち、ボーカルの再現は緻密で洗練され、感情豊かに響く。この設計は音楽性を高めるだけでなく、後段のパワーアンプステージに対してより安定した純粋な信号基盤を提供するようにもなる。

10 2つの電流モード & 4段階ゲイン設定
 異なるヘッドフォンタイプの駆動要件に精密に対応するため、A17は2つの電流モードと4段階のゲイン設定を搭載し、きめ細かな出力レンジを実現。これらの組み合わせにより、高感度のイヤーモニターから、高インピーダンス・低感度のフラッグシップ型オーバーイヤーヘッドフォンまで、さまざまな機種をドライブ可能。

 自社開発の99ステップR2Rボリュームコントロールシステムにより、A17は高解像度・超低歪みの出力を維持しながら、精密な音量調整も実現。安定した高品質な出力環境により、さまざまなヘッドフォンの性能を十分に引き出す、としている。

aune audio A17の主な仕様
アンプ方式:フルディスクリート クラスA(純A級動作)
最大出力:11,500mW(バランス接続時)
ゲイン設定:4段階(G-1: 5.8dB / G-2: 9.2dB / G-3: 11.6dB / G-4: 13.5dB)
電流モード:2段階切替
電源方式:ハイ/ロー・スプリット電源(プリアンプ段 +20V / 出力段 +15V)
トランス:100Wトロイダルトランス(アナログ専用)
メインフィルターコンデンサー:総容量 約80,000μF
ボリュームコントロール:JRC MUSES72323採用 99ステップ R2R電子ボリューム
入力端子:RCA、XLR
プリアンプ出力端子:RCA、XLR
ヘッドフォン出力端子:4ピンXLR、6.35mmシングルエンド、4.4mmバランス
RCA入力インピーダンス:10kΩ
RCAプリアンプ出力インピーダンス:200Ω
XLR入力インピーダンス:10kΩ
XLRプリアンプ出力インピーダンス:100Ω
6.35mm出力インピーダンス:1Ω
4.4mm出力インピーダンス:1Ω
周波数特性(6.35mmシングルエンド、20Hz~80kHz):±0.05dB
周波数特性(XLRバランス、20Hz~80kHz):+0.05dB
THD+N:<0.0005%(1kHz)
SNR:<-115dB@32Ω
クロストーク:<-100dB@1kHz 32Ω
ノイズフロア:<7μV
ディスプレイ:3インチ デュアルディスプレイ
筐体・放熱構造:純アルミニウム3Dサーマル構造、3層シールド構造
本体重量:約25kg
付属品:電源ケーブル、6.35mm→3.5mm変換アダプター、リモコン、クイックスタートガイド