イギリスのオーディオメーカー"ACOUSTIC ENERGY"の輸入販売を行っているDelfin Japanはは、"ACOUSTIC ENERGY"が40年前に発売した「AE1」の40周年記念モデルとして「AE1 40th ANNIERSARY EDITION」を8月1日より販売を開始した。
ウォールナットモデル
ブラックモデル
そもそも、"ACOUSTIC ENERGY"とは、1987年にイギリスはロンドンで設立され、ブックシェルフ・モニタースピーカ「AE1」の誕生とともに、オーディオ業界に登場している。「AE1」の設計は、音響エンジニアのフィル・ジョーンズで、"AIRPULSE"の「A80」は彼の代表的なモデルとして挙げられる。
フィル・ジョーンズが設計した「AE1」は、それまで⼤型ハイエンドスピーカーでしか成し得なかった⾼ダイナミクス、ハイパワー、そして⾼解像度のサウンドをコンパクトな筐体で実現させている。「AE1」の登場は、スピーカーパフォーマンスの新たな基準を打ち⽴て、アビー・ロード・スタジオをはじめとする世界的なスタジオやオーディオファイルに愛⽤されるなど、⼩型モニタースピーカーのリファレンスとなった。
今回発売を開始した新しい「AE1」の設計は、決して容易な作業ではなかったという。デザイン自体がすでにクラシックとしての地位を確立しているだけでなく、オリジナルの部品がすべて生産終了となってから久しかったため、完全にゼロからのスタートを余儀なくされている。そして、「AE1」ののサウンドと、高いパフォーマンスに対する名声はすでに確固たるものとして確立されていたこともあり、オリジナルのデザインから大きく逸脱するような変更の余地はなく、すべての要素は従来のオリジナルと同じ音が鳴るように精巧に作り込む必要があり、荒削りだった一部のエッジを滑らかにするチューニングを施したものの、オリジナルデザインを損なわないよう、極めて繊細なタッチで行ったとしている。その結果、オリジナルの魅力を損なうことなく、現代に合わせた改良をおこなうことができ、2026年、40周年記念モデルとして復活を果たすことができたという。
【主なコンポーネントの特徴】
ツイーター部は、新開発となる大型29mmボイスコイルを搭載、わずかに大型化されたアルミニウムドームを支えることで歪み(ディストーション)を低減している。オリジナルと同様に、磁性流体(フェロフルイド)冷却およびダンピング処理を施している
ウーファー部は、オリジナル特有のサウンドキャラクターに完璧に合致するよう、新しいウーファーも特別に開発。新しいコーン(Cone)は現代の125mmウーファー規格に合わせてわずかに大型化され、放射面積が広がったことで効率が向上させている。これにより歪みが減少するとともに、より多くの空気を送り出すことが可能となっている。
コーンの設計は、一般的なプレス加工方式ではなく、ほとんど使用されない「スピニング(旋盤成形)」と呼ばれる成形プロセスを採用。コーン自体は、両面に厚く硬い陽極酸化(アノダイズド)セラミックレイアコーティングを施すことでさらに強化している。また、新しいウーファーは、熱伝導性の高いアルミニウムボイスコイルと強力な磁気回路(モーター構造)を備えており、今回新たに導入した改善点の一つとなっている。これは、磁気回路へのアルミニウム製ショートリング(Shorting ring)の追加によるもので、ボイスコイルのインダクタンスの運動変化によって引き起こされる歪みが劇的に減少している。
クロスオーバー部は、オリジナルスピーカーの「Signature」モデルからインスピレーションを得て、ローパスフィルターと高品質なコンポーネントを使用し、自然でライブ感のあるダイナミックなサウンドを実現している。温かみのある自然なミッドレンジ、にサイズに対してオーバースペックともいえる程の低域の重量感、加えて聴き疲れしないしなやかな高域、そして全域にわたるパンチ力が特徴となっている。
キャビネット部は、10層のハイグロスブラック塗装、またはウォールナット天然木突板(ビニア)仕上げが施されており、オリジナル「AE1」特有のサウンドキャラクターに一致するよう細かくチューニングがされている。また、キャビネットは自社のRSC(Resonance Suppression Composite)素材を採用するなどアップグレードされるなど、オリジナル特有のサウンドはそのままに、さらに高品位なサウンドを奏でてくれる。
本体サイズは、高さ295mm、幅180mm、奥行240mm .、重さは、7kg(1本)となっている。