Nothingは、ワイヤレスイヤホンの「Ear(a)」シリーズに、新たなモデルとなる「Ear(Ear(3a)」がラインアップに加わった。価格は、¥15,800(税込)。
「Ear(3a)」は、カナル型の完全ワイヤレスイヤホンで、ノイズキャンセリング機能のほか、イヤホンに直接聞こえている音をキャプチャーできる機能として「オーディオスナップショット」を搭載しているのが特徴。本体に合計で32MBのメモリーを内蔵しており、この「オーディオスナップショット」機能を使えば、再生中の音楽や声を瞬時に保存が可能で、左右のイヤホンをつまむだけで、録りたい音の前後をキャプチャーすることができる。
保存したデータは、専用アプリ"Nothing X"に自動的に同期されるため、再生、編集、共有、文字起こしが自在に行えるほか、保存したデータの中に、重要な部分があった場合は、その部分をシェアすることも可能となっている。
さらに「Ear(3a)」は、最長で約2時間、通話やオンライン会議の内容をイヤホンに直接録音することも可能。簡単なジェスチャー操作で、録音をスタートさせられるなど、使い勝手に優れている。録音したデータは、「オーディオスナップショット」同様"Nothing X"に同期されるため、再生、編集のほか、文字起こしにも対応する。なお、通話録音を開始する際には、事前にプライバシー通知によって、相手もしくは、参加者全員に録音を実施することが知らされるなど、安心して使用することができる。
サウンド面においては、新たに設計された12のmmダイナミックドライバーよって深みのある低音と、細部まで鮮明なサウンドを実現。大型化されたドライバーがより多くの空気を動かすことで、従来モデルと比べても、低音域で最大5dBの強化に成功している。さらに、航空宇宙技術から着想を得たという軽量PMI製振動板の採用により、クリアでディテールの豊かな高音域も実現している。
Bluetoothのコーデックは、高音質コーデックであるLDACに対応しており、最大24bit/96kHzの高音質再生が可能。これにより、ハイレゾ音源ならではのサウンドが楽しめるだけでなく、専用アプリ"Nothing X"を使えば、イコライジングも行える。イコライジングの設定モードでは、8バンドに対応するなど、細かな音質調整ができるほか、ファイルにして共有することも可能だ。
ノイズキャンセリング機能も優れており、新たに音響メッシュとANCアルゴリズムを改良したことにより、最大45dBのアクティブノイズキャンセリングに対応。騒がしい環境下であっても、その騒がしさがほとんど気にならなくなるほど、静寂な状況を構築することができる。特に、日常で環境ノイズの多くが集中すると言われている400Hzから2000Hzの帯域におけるノイズキャンセリング性能を強化したことによって、従来モデル比でも、ノイズキャンセリングのカバー範囲が17.1%も向上、これまで以上に外音のシャットアウトを実現している。
一方、周囲の状況に耳を傾ける必要がある場面でも、ヒアスルー機能の搭載により、外音取り込みモードに切り替えるだけで外部の音を自然に取り込むことが可能となっている。その他、イヤホンには、3つのマイクとAIによるノイズ低減システムによって、賑やかな場所や風の強い環境下であってもクリアな声を相手に届けることができる。
連続使用時間は、イヤホン単体で最大10時間、充電ケースとの併用で最大42時間の再生が可能(ANCオフ時)。なお、ANCをオンにした状態では、イヤホン単体で最大6時間、充電ケースと併用で最大25時間の連続再生が行なえる。加えて、急速充電にも対応しており、5分間の充電で、1時間の再生が可能だ。本体カラーは、ホワイト、ブラック、イエロー、ピンクの4色を用意している。
試聴してみたところ
実際に製品を試聴してみたところ、デフォルトの状態ながら、低音がかなり強めな印象で、低音を強調させた音を楽しみたい人には、迫力のあるサウンドが体感できるのでオススメと言えそうだ。アプリでカスタマイズも可能で、低音を抑えめにしても、物足りなさを感じることはほとんどない。クラシック音楽、特にオーケストラなどでは、コントラバスの弦を弾く音が体感できるほど、ずっしりとした重みを感じるサウンドを体感することができた。それでいて、その低音に嫌味はなく、バランスの良さを感じた。好みは分かれるだろうが、クラシック音楽を比較的よく聴く私にとっては、しっかりとした低音が鳴り響いてくれる「Ear(3a)」は、物足りなさを感じることは全くなく試聴することができた。
ノイズキャンセリング機能は、オンにさせると、外音はほとんど聞こえなくなるため、オフィスでの使用は、快適そのもの、集中して作業をしたい時などにとても重宝した。とはいえ、本当に人の声がほとんど聞こえなくなるので、オフィスでの使い過ぎには注意が必要かもしれない。
今回の新製品「Ear(3a)」で最も気になったのは、やはり「オーディオスナップショット」だろう。スマートフォンなどでも、録音機能があるので、ことさら驚くことではないものの、通話の最中や、瞬間的に何か録音しておきたい時など、イヤホンの端をつまむだけで、音が録音できるのは、なかなか面白い機能だ。ただこの機能を使うには、前提としてイヤホンを装着している必要があるので、イメージとしては、オンラインで打ち合わせをしている最中などに重宝しそうだ。
それにしても、イヤホンの多機能化が著しく、改めて驚かされる。これだけ機能のてんこ盛りにも関わらず、価格が¥15,800というのだから、なんともコスパに優れたモデルだ。