TVS REGZAは、RGB MiniLEDバックライト搭載4K液晶レグザのラインナップを一気に拡大する。その新製品として「ZX3S」シリーズを発表、55インチから100インチまでの5モデルを8月7日に発売する。

100ZX3S 市場想定価格¥1,100,000(税込)
85ZX3S 市場想定価格¥693,000(税込)
75ZX3S 市場想定価格¥528,000(税込)
65ZX3S 市場想定価格¥418,000(税込)
55ZX3S 市場想定価格¥352,000(税込)

 同社ではRGB MiniLEDバックライト搭載モデルとして「ZX1S」と「ZX2S」シリーズ合計5モデルを発売している。今回のZX3Sはその弟ラインナップとして、より多くのユーザーに美しい映像を体験して欲しいという思いが込められているという。

 従来の液晶テレビのバックライトは、青色LEDからの光を蛍光体や偏光フィルターで白色に変え、そこにカラーフィルターを組み合わせてカラー映像を再現していた。

 これに対しRGB MiniLEDバックライトは、ひとつのLEDチップの中にRGBの3色を独立発光できるLEDを内蔵しているので、その3色の発光の強さを個別に駆動することで、バックライト自体で色を作り出せるというものだ。

TVS REGZA株式会社 取締役副社長 石橋泰博さんが新ラインナップについて解説してくれた

 もちろん実際の映像には様々な色が混在しているので、使いこなしはそう簡単ではないが、映像に最適な色味、光り方に調整することで画質的な恩恵があるという。加えてRGBを均等に光らせて白色にした場合でも、青色光から作り出した白色に対してRGBの純度が高くなり、結果として画面の色がよりピュアに再現されるし、色域も拡大するそうだ。

 新製品のZX3Sシリーズに搭載されたRGB MiniLEDバックライトは、ZX1S/ZX2Sとは仕様が若干異なっているという。具体的にはワイドアングルシートを外し、ピーク輝度とエリア分割数を抑えたタイプが使われている。これによりRGB Mini LEDの特長は受け継ぎつつ、よりお手頃な価格を実現できたということだろう。

 とはいえ基本機能は充実しており、画面全体で均一な発光を可能にするLED配光テクノロジーも継承する。先述した色のスペクトルの純度の向上も行われ、色域は従来モデルに比べて115%拡大している(75Z875Rと75ZX3Sの比較)。もちろんそのためには高度なバックライト制御が必要になるが、そこには同社が誇る映像エンジン、レグザエンジンZRαを投入している。

 実際にRGB MiniLEDバックライトでは、現在再生している映像を解析し、RGBの3色をそれぞれどれくらいの明るさで光らせるのかを適宜判断しなくてはならない。ZX3Sではこのアルゴリズムの最新世代が搭載されており、動作としてはZX1S/ZX2Sよりも進んだ部分もあるそうだ(XZ1SとZX2Sは後日ファームウェアップデートを検討している模様)。

 そこでは、シーンに応じてRGB 3色を独立駆動するRGB独立エリアコントロール(斜めから見ても鮮やかな色を再現できる)や、エリアごとのRGB LEDの点灯時間と電流量を制御することでピークの明るさと締まった黒を再現するRGB輝度ブーストも搭載済となっている。

 高品質な映像に相応しい音のために、レグザ重低音立体音響ZXも搭載している。これは最大9基のスピーカーを合計90Wのマルチアンプで駆動するもので(100インチの場合)、ドルビーアトモスなどのマルチチャンネル音源も一台で楽しめるようになっている。他にも同社製サウンドバーを組み合わせてより迫力のある音を楽しめるシンクロドライブにも対応している。

 なおZX3Sシリーズにはタイムシフトマシンは搭載していない。担当者によると、タイムシフトマシンは開発に時間がかかることあり、RGB MiniLEDバックライト搭載モデルを早く世に出したいという思いもあって割愛したそうだ。

ZX3Sシリーズの開発を担当した若手エンジニアの皆さん。左からディスプレイ商品企画 プロダクトプロデューサー 槇本修二さん、ビジュアルコア技術ラボ 画質・エンジン技術 小西秀吾さん、同 RGBパネル技術 中山玲偉さん、ネットワーク&AIアプリケーションラボ センシング技術 入江祐司さん、AVシステムラボ 音響技術 高橋 大さん、クラウド事業センター レグザインテリジェンスパーソナライズ 佐々木 梓さん

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