PDNは、THORENS(トーレンス)の純正MCカートリッジ「TAS 1600」(¥275,000、税込、レッド)と「TAS 1500」(¥165,000、税込、ブルー)を7月6日に発売する。

 どちらもデュアルムービングコイルMCカートリッジで、ターンテーブルとの音響的整合性を徹底追求した、音楽再生のための“最後のピース” であり、単なるスペック競争ではなく、アナログ再生に宿る “実在感” を求めるオーディオファイルへ向けた選択肢とのことだ

「TAS 1600」

 トーレンスは長年にわたり、「プレーヤーは音を作り込む装置ではなく、音楽情報を正確に支える存在である」という思想のもと、製品開発を続けてきた。TAS 1600/1500は、その思想に基づき、同ブランドのプレーヤーのニュートラルで安定した回転性能を前提に音作りが行われている。演奏者の意図をありのままに伝える、素直な音作り。それが、本システムにおいてもっとも自然な音楽再生につながると考えられているそうだ。

 そのTAS 1600/1500は、カンチレバー、スタイラス、発電系に至るまで、高精度な日本の製造技術と厳格な品質管理のもとで生産されている。出力電圧 0.4mV(5.5cm/sec)、内部抵抗12Ωという仕様は、トーレンスプレーヤーを中心としたアナログシステムにおいて、扱いやすさと安定した再生品質の両立を重視したもの。その結果として、セッティングの再現性が高く、プレーヤーの個性を正しく引き出すカートリッジになっている。

 TAS 1600は、「TD1600」「TD1601」との組み合わせで、最適な性能を発揮することを目的に開発された。ソリッド・ボロン・カンチレバーと無垢ダイヤモンドのラインコンタクト針を採用、トーレンス製プレーヤーの高い回転精度と組み合わさることで、レコード溝に刻まれた微細な情報まで正確に読み取り、音像の輪郭、奥行き、音場の見通しをより明確に描き出す。

「TAS 1500」

 弟モデルのTAS 1500は、「TD1500」および「TD403DD」と高精度トーンアーム「TP150」との組み合わせで最適な性能を発揮することを目的に開発されている。トーレンス製プレーヤーの持つバランスの良さを、そのまま音楽表現へと結びつけるモデルとのことだ。中低域の安定感、自然な音のつながり、そして音楽全体のまとまりを重視したチューニングにより、ジャンルを問わずTHORENS らしい落ち着いた音調を楽しむことができる。

 今回、日本製MCカートリッジを選んだ理由としては、同ブランドのプレーヤーは、回転ムラや不要振動を極限まで抑え、音楽信号の土台を正確に支えることを目的に設計されており、その性能を正しく音に変換するためには、高い精度と再現性を持つカートリッジが不可欠だったため。日本製MCカートリッジは、コイル配置、カンチレバーの取り付け角度、針先形状に至るまで、設計通りの性能を安定して実現できる点で、トーレンスの要求に応えられたとのことだ。

 またトーレンスのプレーヤーは、音を誇張することがなく、TAS1600/1500 も、レコードに刻まれた情報を正確に引き出すことを目的としている。その思想を共有できる存在として、日本製MCカートリッジは最適なパートナーだったそうだ。

「TAS 1600」「TAS1500」の主なスペック

●型式:MC型
●再生周波数特性:TAS 1600=20Hz〜50kH、TAS 1500=20Hz〜47kHz
●ボディ:アルミニウム
●チャンネルセパレーション:TAS 1600=28dB(1kHz)、TAS 1500=27dB(1kHz)
●出力電圧:0.4mV(1kHz、5cm/sec)
●推奨針圧:1.8〜2.2g(標準2.0g)
●スタイラス形状:TAS 1600=スペシャル・ラインコンタクト、TAS 1500=マイクロリニア
●カンチレバー:φ0.28mm無垢ボロン
●コイル導体:PCOCC(単結晶無酸素銅)
●質量:8.2g

https://pdn.co.jp