東京国際フォーラムで開催中の「OTOTEN 2026」。初のプレミアムデー(有料の特別公開日)となった19日は、落ち着いた環境で試聴を楽しみたいという熱心なオーディオファンが足を運んでくれた。今回はその中から編集部がチェックしたブースをまとめて紹介したい。
クリプトンの人気製品がずらりと並んだコーナーも
「KS-55HG」を使ったデスクトップシステム
G509のクリプトンブースでは、KSシリーズを中心にしたデスクトップシステムが並び、配信などの音源を楽しめるようになっていた。26インチほどのモニターに「KS-55HG」を組み合わせたものや、タブレットと「KS-33G」、タブレットと「KS-11G」といった組み合わせで、デスクトップチューニングパネルなども使って、実際の試聴環境に近い体験が可能になっていた。
トップラインのKS−55HGはUSB接続時には最大で192kHz/24ビットのリニアPCMとDSD5.6MHzのハイレゾ音源の再生が可能、さらにBluetoothコーデックのLDACとaptX Adaptiveのふたつにも対応して、ハイレゾ品質のワイヤレス再生も楽しめるのが特長だ。
担当者氏によると、クリプトンブースの隣のG510ではアンバサダーのAZKiさんや安野希世乃さんの楽曲を様々なシステムで試聴できるようになっており、多くのファンが訪問するそうだ。クリプトンとしてはその帰りに、自社製品によるサイズを超えたパフォーマンスを体験してもらいたいと考えたわけだ。実際、PCやタブレットではおふたりの音源がすぐに聴けるよう準備されているので、気になる方はお気軽に試聴していただきたい。
G403には4ウェイコーン型と、小型フルレンジというふたつの異なるスピーカーが並ぶ
3 台のパワーアンプ。外側の2台が4chパワーアンプ「AM10-4」で、中央がDVASのプリメインアンプ「Model6」
G403の入口では、DVASのヘッドホンパワーアンプでKuraDa KD-Q1を試聴可能
G403は、飯田ピアノ、M's factory、ALVENTO、DVASという4社が合同展示を行っている。注目はやはりスピーカーシステムで、昨年も話題になった4ウェイホーン型スピーカー「MS1000」と、今春のヘッドホン祭でも展示されていたCAMERTONのフルレンジスピーカー「Binom-1」という、まったくスタイルの異なる製品が体験できるようになっていた。駆動するパワーアンプはMS1000には同じくM’s Factoryの4chパワーアンプ「AM10-4」が2台、Binom-1にはDVASのプリメインアンプ「Model6」の試作機が使われていた。
1997年に発売された「K's Etule」も展示。スピーカー、アンプに美しいウッドをあしらったデザインが人気を集めた
ワイドレンジで、余分な残響が残りにくく、音の立ち上がりが速くいといった優れた特性を備えたガラス振動板を搭載した「CLASS Core Pro」も展示
独自のD-ILAデバイスを搭載した8K対応プロジェクター「DLA-V800R」(写真左)と、4Kモデル「DLA-Z5」(右)を使ったデモも実施。同社にはぜひ高画質大画面の世界をリードしていっていただきたい
JVCケンウッドは今年からG502にブースを移して展示を行っている。同社は、今年ケンウッドの創業80周年、さらに来年には日本ビクター/ビクターエンタテインメント創業100周年、そして2028年はJVCケンウッド設立20周年というメモリアルイヤーを迎える。今回の展示では、それらの歴史を支えた製品(完動品)や当時の記事を展示したコーナーも設置。一世を風靡した高級ミニコンポ「K’s」シリーズの姿に、往年のオーディオファンが懐かしそうに足を止めていた。
また同ブランドの新製品である完全ワイヤレスイヤホンから、ガラス振動板を搭載した「GLASS Core Pro KH-CRZ100T」「GLASS Core KH-CRZ90T」や、ウッドコーン振動板搭載の「WOOD master」、さらにBluetoothスピーカー「SP-C100BT」といったポータブルモデルも多く並べられている。K’sの時代を知る世代としては、音楽試聴スタイルの変化に思わずしみじみしてしまった。
隣のシアター展示では、D-ILAプロジェクターの「DLA-V800R」や「DLA-Z5」を使った大画面デモも実施。ここではヤマハのAVアンプ&スピーカーシステムとの組み合わせでサラウンド再生も行われており、OTOTENの展示で本格的大画面が楽しめる貴重な空間となっている。