KEFジャパンは、6月日(水)、東京・青山の「KEF Music Gallery」にて、季刊HiViの人気連載「Qobuzで愉しむハイレゾストリーミング」の記事を再現する特別イベント「麻倉怜士氏が選ぶ THE BEST OF QOBUZ|2026 春夏編」を開催した。

イベントはKEF Music Galleryの2階に位置するイベントスペースで行なわれた

【KEF Music Gallery】

KEF Music Galleryは、KEF JAPANが東京・青山で運営するフラッグシップ・ショールームだ。

ショールーム内には、KEFのオーディオ製品を中心に、著名なアート作品とコーディネートしたディスプレイを展示。オーディオファンはもちろん、幅広い層が楽しめる空間となっている。各フロアでは、KEF製品を通じて音楽や映像の魅力を体験することができる。

また、KEF製品の魅力を実際に体感してもらうため、お気に入りのCDを持参して試聴できるほか、ストリーミング配信による試聴にも対応している。

※試聴は事前予約制で、KEF Music Gallery公式ホームページ内の予約フォーム、または電話にて受け付けている

1階にあるThe Gallery。最新のKEF製品の試聴をしたり、ブランドの最新情報やイベントについていち早く知ることができるスペースとのこと

KEFのLS Wireless Collection が一堂に集まったワイヤレス・ハイフィデリティ・ラウンジでは、KEFの最新製品でホームオーディオが体験できる

地下にあるHiFiオーディオを体験できるオーディオルーム。KEFのフラッグシップモデルである高さ2メートルのMUONが設置されており、好きな音源でMUONのHiFiサウンドを楽しむことができる

KEFを代表する2種のスピーカーで、HiViの好評連載記事を試聴体験

今回で4回目を迎えた本イベントは、HiVi誌で連載中の「Qobuzで愉しむハイレゾストリーミング」と連動した試聴会だ。イベント講師は、連載記事の選曲・執筆を担当している麻倉怜士さん。そしてQobuzを運営しているXandrie Japanの国内統括マネージャー祐成秀信さんのほか、季刊HiViの編集長、辻潔も登壇。Qobuzの魅力や楽しみ方を具体的に紹介しつつ、KEFを代表する2種のスピーカーシステム「Coda W 」「Blade Two Meta」を用いて様々なジャンルの音楽作品が披露された。

イベントの主旨説明をする麻倉さん。今回で4回目となる本イベントでは、高音質音楽ストリーミングサービス「Qobuz(コバズ)」で楽しめる楽曲の中から、麻倉怜士さんが厳選したおすすめ音楽作品を、KEFのフラッグシップスピーカー「Coda-W」「Blade Two Meta」で再生し、連載記事の内容を実際の音で体感するという趣向で行なわれた

イベントで使われたKEF&リンの高品位オーディオシステム

Qobuzの楽曲再生に先立ち、本日の試聴で使用するKEFの最新アクティブスピーカー「Coda W」とハイエンドスピーカー「Blade Two Meta」の2種について麻倉氏からの解説があった。

「Coda W」は、130mm口径Uni-Qユニットを内蔵する高出力アンプを鳴らす、いわゆるアクティブスピーカーで、アナログライン入力、USB入力のほか、Bluetooth接続、ARC対応のHDMI 入力、そしてアナログプレーヤー接続用のMMフォノ入力など、高い機能性と利便性を兼ね備えた2025年登場の人気モデルだ。

「Blade Two Meta」は、事実上の同社最高峰スピーカー「Blade One Meta」とドライバー配置と象徴的なデザインを、ひとまわり小さなサイズで実現したモデル。エンクロージャーの中心にKEFのスピーカー技術の象徴であるMeta仕様の同軸型ユニット125mm口径Uni-Qドライバーを配置。不要な音の回折を防ぐためエンクロージャーは曲線かつぎりぎりまで幅を狭め、さらに筐体の左右サイドに低域再生スピーカー165mmユニット2基ずつを対向配置し、スピーカー全体として音響的な点音源化をワイドレンジで追求した、ハイテクスピーカーだ。

イベント当日のオーディオシステム。両サイドにBlade Two Meta、その内側にCoda Wをセットした

スピーカー紹介の後には、リン・ジャパンの山口社長が登壇し、今回のイベントで用いた、リンのネットワークプレーヤー「SELEKT DSM」(今回はDual Mono ORGNIK DACとライン出力モジュールを搭載した最高峰仕様「SELEKT DSMーEMO」パッケージを使用)とステレオパワーアンプ「KLIMAX TWIN」の概要を紹介。

リンは、インターネット、ホームネットワークを活用した家庭での高品位オーディオ再生をオーディオブランドとしていち早く実現した2007年登場のKLIMAX DS以来、デジタルストリーミング(DS)再生について徹底的かつ先駆的に手掛けてきたブランドだと山口さんは語る。Qobuzについても欧州でサービスが開始してすぐに対応、以後、積極的に取り組んでいる。

リン・ジャパンの山口社長。写真中央はリンのネットワークプレーヤー「SELEKT DSM -EMO」

【オーディオシステム】

アクティブスピーカー
KEF Coda W ¥129,800(ペア)税込

スピーカーシステム
KEF Blade Two Meta ¥3,410,000(ペア)税込ネ
ットワークプレーヤー
LINN SELEKT DSMーEMO ¥4,290,000 税込

パワーアンプ
LINN KLIMAX TWIN ¥2,200,000 税込

※ケーブルはChord Company SarumT Speaker Cableほか、ラックはAndante Largo
Grand Series GT683を使用

Blade Two Meta(写真両サイド)、KEF Coda W(写真内側)

LINN SELEKT DSM -EMO

LINN KLIMAX TWIN

音楽ストリーミング&ダウンロードサービス「Qobuz」の紹介

続いて音楽ストリーミング&ダウンロードサービス「Qobuz」を運営しているXandrie Japanの祐成さんからQobuzの特徴についての説明が行なわれた。

Qobuzはハイレゾストリーミングとダウンロード販売を両立する音楽配信サービスで、現在は約1億曲以上を配信している。主要オーディオブランドとの連携も進んでおり、ネットワークプレーヤーから直接高音質再生が可能となっていて、「ストリーミングの魅力は、自分が知らなかった音楽との出会いにあります。より多くの方に未知の音楽との出会いを楽しんでもらいたい」と祐成さんは語った。

Qobuzを運営しているXandrie Japanの国内統括マネージャー祐成さん

HiVi誌でQobuzについての連載をはじめたきっかけ

続いてHiVi編集長の辻から、HiVi誌での人気連載「Qobuzで愉しむハイレゾストリーミング」の制作過程について、次のように明かされた。

「毎回30〜40曲以上の候補を麻倉先生と祐成さんと本記事の担当である辻がそれぞれ提示、事前に麻倉先生が粗選びした20曲ほどの楽曲を、HiVi視聴室で3者同席のもと、実際に試聴/討議を重ねて誌面で掲載/詳解する曲を選定しています」

誌面には掲載した楽曲のQobuzプレイリストにアクセスできるQRコードも掲載されており、候補になった全曲のQRコードも合わせて掲載されて「音が出る記事」を目指している。

「新しい音楽との出会いができるのがQobuzをはじめとする音楽ストリーミングサービスの魅力の1つで、知らない音楽との出会いのハードルが下がった。Qobuzでは、それがハイクォリティなサウンドで、オーディオ機器とスムーズに再生できるのが大きな魅力」なのだと語る。

季刊「HiVi」の編集長、辻潔。HiViでは、2025年の春号から秋号にかけて掲載されたQobuz特集をまとめ、大幅に加筆された「Qobuzのすべて 2025 Edition」を昨年の11月に発売している

HiVi 2026年夏号掲載の楽曲も、本誌発売に先駆けて再生

イベントでは、HiVi誌2026年春号と夏号に掲載された連載記事「Qobuzで愉しむハイレゾストリーミング」のなかで紹介された楽曲から、麻倉さん、祐成さん、辻の3者がおすすめした楽曲と、そしてHiVi2026年夏号掲載の「マイケル・ジャクソン」特集に関連した楽曲を厳選し再生した。

イベント後の6月17日に発売される予定のHiVi2026年夏号の巻頭特集で紹介された、映画『Michael/マイケル』について、「最新の映像技術と音響技術によって描かれるマイケル・ジャクソンの世界は圧巻」と辻は絶賛した

楽曲について説明している麻倉さん。各楽曲の再生前には、本誌の記事では明かされなかった選曲にまつわる裏話もたくさん聞くことができて興味深かかった

再生した音楽作品リストと各楽曲の試聴ポイント

1曲目|ワルツ「南国のばら」作品388/ニューイヤー・コンサート2026
試聴ポイント:第1ワルツの軽妙にして、すがすがしい音の流れは、まさに新星の新演奏。歌い手の抑揚の大きさ、音と音のつなぎや抑揚のつけ方など、どれをとっても魅力的

2曲目|A Plea/FLEA
試聴ポイント:現代ジャズのトップアーティストを集めて作成された、ロックバンド「Red Hot Chili Peppers」のベーシスト・FLEAのフルアルバム。アコースティックとベースの音の対比が聴きどころ

3曲目|ごはんができたよ (Live at Blue Note Tokyo 2025.09.04)/矢野顕子
試聴ポイント:ブルノート東京でのライヴでドラムス、ベース、ピアノの3人編成で演奏された矢野顕子の代表曲。非常に演奏力の高いトリオによる音楽性の高いポップス。日本的な旋律と音楽ベースの融合が感動的

4曲目|マーラー:交響曲第9番 第二楽章/ユフロフスキ指揮ロンドンフィルハーモニー楽団
試聴ポイント:複合的なハーモニーを細密に表現した圧倒的な名録音。間接音も豊潤だが、音場の空気が澄み、透明感は極上

5曲目|モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲3番/ゴンザレス=モンハス(Vn、指揮)ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
試聴ポイント:現代の録音技術を駆使した尖鋭なサウンド。3D的な空間感、空気の濃密さも格別。
鮮明であり、ディテイルの表現に優れ、トータル的な演奏力が非常に高い

6曲目|P.Y.T.(Pretty Young Thing)/マイケル・ジャクソン
試聴ポイント:マイケル・ジャクソンを代表するアルバム『スリラー』に収録されている楽曲。リズムの弾みと、曲の後半で展開される彼と彼の姉妹たち(ジャネットとラトーヤ)の歌の掛け合いに注目したい

7曲目|Martines: Keyboard Concerto in G Major: I. Allegro/Idith Meshulam Korman、Oxford Philharmonic Orchestra
試聴ポイント:音の進行が快適で、旋律とハーモニーが5月晴れのような爽やかさのある曲。音調も曲調と同じ方向で、清涼にして、耳をくすぐる気持ちよさの典雅で麗しいピアノコンチェルト

8曲目|The Great Migration/Yaya Bey
試聴ポイント:空間をうまく使った、非常にワイドレンジでアグレッシブな現代的ジャズポップス。極めてハイクォリティな録音の女性ヴォーカル楽曲

9曲目|My Foolish Heart/ビレリ・ラグレーン
試聴ポイント:録音が抜群に素晴らしく、各楽器の存在が非常にクリアーで、透明度も高い。確実な楽器音像が集合することによってゴージャスで濃密な空間が形成されている

10曲目|かわさき (feat. すずめのティアーズ)/中西レモン
試聴ポイント:岐阜県の盆踊り唄「かわさき」を原曲とした楽曲。民謡にガットギターやチェロ、コントラバスなどの楽器で室内楽的な雰囲気のアレンジが入った、他ではあまり聴くことのできない雰囲気の楽曲に仕上がっている

11曲目|マーラー:交響曲第4番 第1楽章/エッシェンバッハ指揮ヴェルビエ祝祭管弦楽団
試聴ポイント:各楽器の音色が美しく、レンジも広い。オーケストラの表情の濃密さがとてもよく効いていながら、音的にはとても爽やかで空間感も素晴らしい

12曲目|マン・イン・ザ・ミラー/マイケル・ジャクソン
試聴ポイント:マイケル・ジャクソンの代表曲の1つ。映画『Michael/マイケル』で登場するBADワールドツアーのロンドン公演でのラストを飾る楽曲。今の混沌とした時代に生きる現代人にも通じる真摯な歌詞が心を打つ

※記載の音楽作品全てをQobuzで試聴・ダウンロード可

1時間半のイベントではあったが、そしてHiVi連載企画を実際に音で体験することができ、参加者はとても満足した様子だった。

イベントの最後に麻倉氏は、「Qobuzは巨大なデパートのようでもあり、深い知識に裏付けされた専門店のようでもある。新しい音楽との出会いを楽しみながら、自分だけのプレイリストを育ててほしい」と参加者にメッセージを送った。

様々な切り口で楽しめるQobuzの魅力を体験できる「Qobuzで愉しむハイレゾストリーミング」の記事再現イベントは、今後も年に2回のペースで開催を検討中とのことだ。本記事を読んでQobuzに興味を持った読者には、ぜひQobuzのサービスを体験しつつ、またの機会を楽しみにしてほしい。

左から山口さん、辻、麻倉さん、祐成さん、KEF マーケティング・アシスタント・マネージャー 渡辺卓さん

Qobuzオフィシャルサイト

KEFオフィシャルサイト

LINNオフィシャルサイト

▼イベントで使用されたKEFのスピーカーのStereo Sound ONLINEの記事・YouTube動画も併せてお楽しみください

オーディオ評論家 山本浩司氏が解説。長年の研究成果が究極のサウンドとして結実した、KEF ハイエンドスピーカー Bladeシリーズ徹底研究

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