いま、話題沸騰&大ヒット中の『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』。公開前日、21日(木)の最速前夜祭上映でシネスコ/ドルビーアトモス版、続けて22日(金)の公開日当日にはIMAXレーザーGT版を堪能した。
オープニングから、まるで『007』シリーズのプレタイトルシークエンスのようでスリリング。AT-ATがデカい!AT-ATのデザイン、実は縦長のフレーム=IMAXレーザーGT向きだったのだ。全編に渡ってアクションシーンが目白押し。スピード感のある追跡戦での酩酊感などはちょっとしたスター・ツアーズ気分だ。これはもう当然のことながら、IMAXレーザーGT版のほうが圧倒的に迫力がある。
往年の『スター・ウォーズ』ファンが歓喜する展開がいくつも用意されていたのがテレビシリーズの『マンダロリアン』。劇場用映画でもあっと驚くサプライズを期待していると、少々物足りなさはあると言えば、ある(おぉ! ルークがやっぱり出てきた! みたいな)。
ただ、そういった旧来からのファン向けのネタを多く盛り込むことで、初めて映画館で『マンダロリアン〜』を観る人たちに対してハードルを上げることになるのを避けたのではあるまいか。むしろこの作品が入り口となって『スター・ウォーズ』の世界へと誘うことを意図していたのだろう。しかし、そこはそこ。デイヴ・フィローニ(製作)仕込みのマニアックなネタもしっかり仕込まれていて抜かりはない。
ジョン・ファヴロー監督が主演・脚本・監督を務めた『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』の楽屋落ちっぽく、フードトラックのオヤジ、ヒューゴーが作っていたのがキューバサンドもどきになっているのが面白い。店内で聞こえるジャンゴ・ラインハルト風のテーマ曲のアレンジも粋だ(エンドクレジットのいちばん最後にも流れている)。まさにファヴロー監督が手際の良いシェフとなって、お客さんの様々な注文や好み、いろいろな要素を鑑みながら、多くの人に好まれるフルコースの料理を仕上げた作品、それが『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』だ。
夕焼けに染まる波打ち際で戯れるグローグーとロッタ・ザ・ハット。その光景を眺めているディン・ジャリン。いま、なんか凄いシーンを見ている! と胸が熱くなった。デイヴ・フィローニとジョン・ファヴロー、このコンビは信頼を裏切らない。童心に帰って気楽に、気軽に楽しめるエンタテインメント系『スター・ウォーズ』。いや、もうあのテーマ曲もオープニングクロールも、“スター・ウォーズ”という売り文句さえも必要ないのかもしれない。これは何度観ても面白いぞ。
『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』
●全国絶賛公開中
●監督:ジョン・ファヴロー
●製作:デイヴ・フィローニ
●キャスト:ペドロ・パスカル (マンダロリアン)、シガーニー・ウィーバー (ウォード大佐)、他
●配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
<STORY> 帝国が崩壊し、無法地帯と化した銀河に生きる、どんな仕事も完璧に遂行する伝説の賞金稼ぎマンダロリアンと、強大なフォースを秘めたグローグー。帝国の復活を狙う新たな戦争を阻止する最後の希望は、父子を超えた絆で結ばれたこの二人に託された―。
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